21.12/29 米津さん『死神』など。
この曲を聞いてこのアカウント立ち上げて月頃の願いを叶えようと思ったが、他の事考えている間にテキスト消えてしょげました。
TOOBOE氏『千秋楽』
非常に微妙だけど好きになれない。イントロ良し、歌詞もバカっぽくない、チップチューンだし、リズムもまあまあ良い。紋切りのバンドでもない。
いわく、ヨウツベの彼のその動画の一番上コメは、ピコピコ、当て字(横文字フリガナ)鋭く刺さる絵、大人びた声、と上げればきりがないそうだ、
しかし、実はこのコメ全てが自分の好きの逆を行ったのでは? と思った。ピコピコ、無機質で小刻みであるリズム感はあまり耳慣れしない。歌は自分で歌う前提で聞くため、ここでのピコピコは人に聞かせる音なので辛い。でも無機質だから悪いかってのも違うかも。平沢進の『big brother』まで行けば逆に構わない。あと、その逆で曲の方の『さよならを教えて』もいい。なんか、リズム的なカリスマ性があって、人に徹底的に恐怖を与えれば良くなるのか? 自分の感覚を言語化するので、言う人によれば無理な試みだそうだが、まあ、そこは乗り切るつもりで。
当て字。連発するとイタイ。別に横文字が嫌っていうことじゃなく、回数が多すぎるし、いい古した語ならいいけど、別に使わなくてもいい言葉を使うと特に歌ったら冷や汗が止まらなくなりそう。二年前に部のやつとカラオケ行ったときにプラスチック・ラブを歌ったときも割と評判良かったけど、歌詞が真っ黒で冷や汗連発だったけどね。あの曲は普通に好き。
例えば………化石ーアンモナイトとか
炭酸ーサイダーとか
なんか違う。曰く、彼が歌うにはカッコイイけど自分が歌ったらただの中二病だよなってコメ欄に書いてま……………………………………せんでした。なんでもないです。書いてると思ったんです。
鋭く刺さる絵。刺さらない。これは人の美学の問題。でも、好きな書体とかあんま無い方だから美学はポンコツなのかも。あ、嫌いではない。刺さるって言われると違う。音楽のジャケットで一番刺さるのは辛島美登里の写真だった。あれが圧倒的な美人だった。現実で会ったらたぶん一目惚れとか、そんな。で、だが好きな曲で、MVもこってるならいいけど、どっちでもないからな。面白かったMVだと、チャゲアスの『Morning Moon』とか?
大人びた声。ここが一番疑問だし、あんま好きになれなかったところ。太いイケボも嫌いだし、彼の乾いた声も、大人びたともいえない。ただの20代だと思う。大学生としてはしゃいでる程度の。いい声の定義はかなり変わってるだろう。「飽き飽きですか、そうですかぁ」、の語尾にそういう所が出ていて違和感あった。
自分が聞いてて一番新しいのだと米津になるが、声に関しては、人に余計な感情を抱かせない声だと思ってる。イケボと若い薄い声から一番離れてる人。若い薄い声っていうのが、髭男でも、ゆずでもどこでもいい。コブクロも違う。独立した玉置浩二とかもなんか違う。男はくどい声と、いかにも青春してる朗らかな声は嫌い。じゃあ何がいいかとなると、山下達郎と今のところはしておく。おじさんの悟った声だから何も考えずに聞いていられる。ただ、彼の声は聞いてて自分の喉が涸れて痛んできそうで辛いし、曲の流れがあまりすきじゃない。たぶんまたどっかで話す。
あとは曲の歌い方に文句を言っていく。Aメロの歌詞の一文が短くて声に力が篭もらない。メロディ転換のメリハリがなくて、メロディの波が感じられず、置いてかれる。Aメロとサビの間のやつは自分が嫌いなタイプ。キレた低い声は宇多田ヒカルの『wait and see』の「恐れないなんて無理」とかのようにさっと掛け合いに入れる程度がいい。サビの前にはやっぱタメがあった方がいいねってのもある。米津の『Loser』とかみたいにメリハリが出る。
米津『死神』
人には結構激アツだっただろう新曲。イミフだったというのが一番。たぶんカルチャーショックだと思う。まだ自分20代なのにもう置いてかれちまったよ、と嘆く。今更だがね。
これ絶対米津本人が仕組んだと思う。「うっせえ」やつの「ちっさな頃から」のトラップで親世代に間違ったシンパシーを覚えさせて状況が全く逆でかえって親世代がこの曲を知った気にさせるという、一見さんを炙り出すスタイル。現実は、「ちっさな頃から悪がき」だった親世代と、失われた三十年の中で「ちっさな頃から優等生」だった子供世代とではまったく互いを理解しあうことができないという突き放しだろう。これは現代ビジネスというネットニュースに確かこんなん書いてあった。そうね、「うちらは盗んだバイクで走り出」したりなんてしない。
んで、それには理解を示してきたつもりになってた自分はこのテのユースカルチャーの突き放しの被害にあってしまった。でも米津さんは尊敬できる。フラミンゴだとかの曲にあるように、日本の見向きもされなかった伝統をほじくり出してくれたりしたことと。紅白には絶対出なくちゃいけないっていう圧力を突き返したりとかして徳島の自分のステージの上で一曲キッチリと歌ったこと。特に後半は、たぶん合ってるとは思えないが、高名で高校の教科書に出てくる故サルトル氏がノーベル賞の受賞を拒否したときと重なって強い衝撃を覚えた。
だけど『爱丽丝』、『Teenage Periot』とか割と好きだが、この曲は違った。別に米津さんに失望したという訳ではなく、前の『千秋楽』に近いものを感じたから書こうと思った。
まずこの曲、沼るひとは沼る曲、そういうタイプのもので、とても癖が強い。なんか、『Lemon』の大ヒット後の期待がもの凄かったとき次のシングル『フラミンゴ』が出てきて期待外れだった人は結構いると思う。これもユースカルチャーの突き放しの疑いが少しある。その後『Stray Sheep』を買ったため聞き鳴られたので中々調和するが単品で聞くと、誰にでも受けそうなLemonの次に一見さんお断りのフラミンゴが出て来たのでなんか強い衝撃があった。
これはもしかしたら電気グルーヴと似たようなものかもしれない。『Shangri-La』で結構ヒットして有名になったが、他の曲は『誰だ!』とかのように結構聞く人を選んでくる。なぜかと言えば、この頃彼らの生活費が少しきつかったので、一曲くらい売れるのを作ろうって言ってできたのがShangri-Laなので、まずこの曲が電気グルーヴの真髄を表す曲じゃなかったという理由のためだ。
ヤクでピエール瀧は捕まったが、自分はこれがキッカケで電気グルーヴを聞き始めた身であった……少し前にShangri-Laが家族ですごい人気になって、親がベストアルバムを買ってきてくれたのだが、それ以外の曲が、「俺のカレー食ったの誰だ!」とか叫び始める事態だったからずっとCDケースの中で封印されていた。そして捕まって以降、Spotifyの無料バージョンで『CDTV』とかから聞き始めた。捕まる前にも活動再開して、色々な曲を作っていたので、『shame』とか聞いても中々よかった。20年ぶりとかで活動再開して、昔の活躍を超えるような人は本当に限られてくるし、誰とは言わないが、その失敗例としてやけに長いタメとか、低くなった声とかで昔の日の明るい曲のしっとり歌ってる人がいるので悲しくなってしまうので、電気グルーヴは本当にすごい。
あ、この記事は脱線がモットーです。
んで、米津にも近いものがある。昔の(2012年くらいだろうが)シンデレラグレイとかを、弾みでフッと聞いてみると中々いい。
姉に社会人になったらカラオケ行けなくなるから新しい曲覚えなさいと言われて聞いてみた時だ。
この曲自体に戻るか。軽い短い暗い、奇妙。この四点だろう。別に暗くて奇妙なのは『さよならを教えて』の通り構わないが。
という訳だ。(何が? )僕のとある友人はこういうノリにキレてるだろうから、怒ってくださって構わない。でも読みたくないからそしたらコメは無しにブラウザバックして下さいな。
しかし自分は複雑な立場である。子供側の肩を持つわけにもいかないし、大人側に完全に服従するわけにも行かない。その結果がうっせえやつのユースカルチャーによる大人の追放についての言い回しである。言い方が完全におじさんだった。別に老けてるから構わないが、あいにく老けてない部分があるのでこれでも大人側にもいけない。でも、うっせえやつが使ったトラップで追放されたのが自分であるとこうやって(打って)書いているのはやはりきつい。
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