第11話マルカワのフーセンガム

弟の置き忘れで、小瓶に入ったマルカワのフーセンガムがあった。

オレンジガムである。

蓋を開けると、懐かしい丸のガムが出てきた。

昔は駄菓子屋で10円だった。

口いっぱいにガムを放り込んだ。そう、フーセンを作る為に。

子供の頃も、3箱分口に入れたと記憶している。

今、ガムを噛んでいる最中。もう少し噛まなきゃ、フーセンは出来ない。

しっかし、親の仇みたいに、ガムが甘い。


そろそろ、ガムも柔らかくなったので膨らませてみよう。

まだ、噛みが甘い様で小さなフーセンしか出来ない。

今夜はフーセンを膨らませるまで、噛み続けてみよう。懐かしさとともに。



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