第10話新春特別編・お年玉

お年玉は道教の習わしだと記憶しているが、間違いだろうか?

今日、息子にお年玉を渡した。

通例なら、500円玉10枚だが来月誕生日なので3000円札をポチ袋に入れて渡した。

これで、誕生日プレゼントを渡す事が確定した。

もう、20数年間お年玉は渡す方だが、少年期にはお年玉が正月の楽しみであった。

だが、小学生の頃は親に搾取され、自由に使える様になったのは中学生からだ。

エアガンや熱帯魚代にしていた。

高校に入るとコンビニでアルバイトしていたので、お年玉は小さなボーナスの様でもあった。

今、息子の銀行通帳にはどれだけ残高があるのか恐ろしい。

僕より持っているはずである。

子供手当ても貯金している。何で塾の特別講習代を僕が払わなければならないのか?

これも、親の宿命であろう。


そういや、弟が息子にお年玉を渡していた。僕より、弟の方が中身が重い。

昔は親戚の子供が多かったので、親はお年玉をもらったら、それをお返しにしていたのであろう。

今日は、お年玉を息子に渡し、宿題を教えて疲れて帰って来ると、ペンクラブから送った作品のダメ出しがあり、加筆訂正した。

また、原稿用紙11枚分と書いてあったので、書式の設定をして送ったのだが、A4サイズに1200文字に訂正しろだと。

僕には、嫌なお年玉である。


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