第1話 異世界に生命を宿したうどん大好きおじさん林幹雄48歳(戦士)

目を覚ますと私(林幹雄48歳)は

異世界に転生していた⁉︎


私の名前は「林幹雄(48歳)」

もし読んでいなければ前日譚にあたる

「ラーメン界に革命をもたらしたうどん大好きおじさん林幹雄48歳フリーター」

も読んでほしい。、、、と厚かましいことを言っておく。厚かましいのは重々承知しているため、読まなくても結構です。


これは代わり映えもしないある日のこと、

私は朝の9時35分には支度を済ませ、

いつものようにバイト先であるラーメン屋に向かっていた。

無駄に長い待ち時間のある信号、

道路をよたよたと横断する老人、

スマホをいじりながら歩く学生、

私は見慣れた光景の中にひとつ

見慣れないものを見つけた。

「野心そば」

そう書かれた前掛けをする、職人風の見た目の40くらいの男を見つけた。

新しく蕎麦屋でもできたのだろうか?

私はふと疑問に思いながらもバイト先のラーメン屋へと向かう。


今日も何事もなく。

私の定時の20時45分を迎えた。

エプロンを店にかけ、

帰路についていた。

朝見かけた「野心そば」の文字の入った前掛けをしたそば職人?を見かけた場所にまで来ていた。

私は、その人のいた路地へと寄り道をした。

新しく蕎麦屋ができているのならば、

どんな店なのだろうか?

とふと思ったからである。

勿論ここにあるのは、経営理念の混じった偵察などという考えは微塵もなく。

ただ、純粋

子供が子供に嫌なあだ名をつけたり、

泥を平気で掴んで投げたりする、

それくらい純粋にその蕎麦屋が見たかったのだ。

そして、その路地に入った瞬間

私は頭の後ろを鈍器なものなのか、

いやはやぐーで殴られたのか、

そもそも見てないのでわからないが殴られ

そのまま床に倒れ込んだ。

ここでいう倒れ込んだ、は

周りから見たらの話で、

私にはこの時点で意識がなかったので

実は立ったままだったり、

座った状態だったのかもしれません。

その辺はすみません分かりませんが、

とりあえずお釈迦になりました。


えっと、つまり


死にました。、、、はい。


ですが、漢「林幹雄」

ここで復活。

起死回生、九死に一生、七転び八起き。

これは近年稀に見る大掛かりな転生。

言うなればボジョレーヌーヴォーの長ったらしい肩書きのような、そう。


「異世界転生」!!


私は生まれ変わったのだ、

現世では「林幹雄」だった男が、

異世界に!

そして異世界に生誕した私は!


またしても「林幹雄」!!

それも御歳 48歳!

ふざけるな!!


なんで、セーブデータ引き継いでんだ!

普通は、美少女とかイケメンとかスライムとか魔王とかに転生するだろ!

なんでオッサンのまんまなんだよ!

、、、いや、、、

考えてもみろ。

神は無駄はお造りはならないはずだ。


つまりこの御姿、

「林幹雄(48歳)」

のすがたに意味があるはずだ。


こうして、私「林幹雄」は異世界へと転生した。


次回予告

私「林幹雄」は異世界に転生してしまった。

さてさて住む場所からきめていかないと、、、あとは、就職もしないといけないし、社会保険に年金手帳、戸籍謄本に銀行口座の開設、FXの管理。

何から手をつけようか、、、。


次回「林幹雄vsゴブリン決死の戦い」でお会いしましょう。

さようなら!

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