第2話 のじゃ〜のじゃ〜駄女神なのじゃ〜


「異世界へ派遣されるのは良いのですが、情報がほぼないんですが・・・

インチキ宗教があるくらいしか・・・」


”アナザーは、そなたの世界で言うところファンタジーゲームのようなイメージじゃ。 国が複数あり、人族だけでなく色々な種族がおる。そなたたちの世界で言う剣と魔法の世界じゃ。他に細かい質問はあるか?”


細かい問答のやりとり。

能力とスキルは別物。先天性が能力、後天性がスキル。(LVの上限は10)

魔族や魔物もいる。


「なるほど。一般的な異世界転移の小説のようなイメージか。

先程いった能力を授けるというのはどこまでの範囲が可能ですか? 例えば、凄い魔法が使えるとか、誰にも負けない戦闘術とか、もしくは錬金術が使えるみたいなチート能力が欲しいんですけど・・・」



”先程言うたが、現在のわたくしの神力ではそこまで強力な能力を与えることができぬ。そなたの転移でだいぶ使い込んだのじゃ・・・

3つほどだが能力を与えるのじゃ・”


(のじゃ駄女神・・・)



「・・・でしたら欲しい能力があるのですが。まず1つ目が言語能力を下さい、読み書きが出来ないと何も始まらないので。 2つ目に鑑定能力、3つ目にアイテムボックス系の収納魔法を使えるようにして欲しいです。」



(異世界物のテンプレ3点セット!これがあれば商人としてやっていけるはず・・・)



”言語能力は問題ない。そもそも読み書きは出来るようになっておる。2つ目の鑑定能力は残念ながら希望に沿うことが不可能じゃ。 3つ目のアイテムボックスは最低限のレベルで能力を与えるのじゃ。わたくしへの信仰心が集まればアイテムボックスのレベルも上がるのじゃ”


(鑑定能力駄目か・・・セドリできんではないか!? アイテムボックスも限定能力だ と!?大量運搬で楽して金儲けも不可能か・・・)


「ぐぬぬ・・・では、これから言う能力は可能でしょうか? これから女神様の代わりに異世界へと派遣される部下への福利厚生だと思って・・・ 俺が欲しいのは、契約能力と結界能力です。」


俺が望むのは、どちらも身を守るための能力。戦闘力はスキルっぽいので人を雇えば解決はできる、ただし万が一がある。

保険をかけておかないと、何が起きるかわからない異世界じゃ怖い。


”その能力なら、ある程度は可能じゃ。

少々、修正しないと不可能な部分があるが分け与え るとしよう。この3つで良いのか?”


「はい、この3つで良いです。贅沢を言えばスキルが少し欲しいです。このまま派遣されたとしても俺は何も出来ません・・・。お金や装備もないわけですから・・・


“でわ、ランダムでスキルを与えておくとするのじゃ。ステータスというと自分の能力を確認することができるのじゃ。ある程度、信仰が集まれば会話ができるのじゃ〜それでは、行ってくるのじゃ~頼んだのじゃ~


のじゃ〜のじゃ〜のじゃ〜・・・




(スキルランダムって嘘だろ~ あーーーーーー)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る