『詞』幼いきみへのラブソング
立ち止まって振り返らないと 思い出すことすらできなかった
離ればなれの毎日を もうひとりで過ごしているわけじゃないから
だけど懐かしいあのメロディが ヘタは歌声で指切りしてた
壊れかけの記憶のなか 飽きもせずふたりはいつまでも、いつまでも
大切だったのに 永遠を約束したのに
誓った言葉もなにもかも 痛みと共に置き去りにした
あの日、きみの手を取ったぼくはただ幼かっただけだ
別れが許せなくて それだけで逃げようと決めた
この道が続くさき知らぬまま 走り出した足並みは合わず
もう声すらも届かない いまさえあればいいなんて嘘
それなりの季節を駆け抜けて 違う誰かも大切になった
見渡す限りの世界が 自分だけのモノじゃないと知ってしまった
大人になったんだ 子供のままではいられない
宝物(おもちゃ)にはおやすみを言って こころ大事にしまっておこう
ふたり、繋いだ手を解いたのはきみのほうからだった
でもいまならわかるよ、それが優しさだってことも
あのとき聞こえてきたラブソング 指に触れた温もりと痛み
思い出したよ全部いま きみのヘタくそな歌声まで
あの日、きみの手を取ったぼくは本当に幼かった
もう会えなくなるのが 世界の終わりに思えてさ
あのとき聞こえてきたラブソング 『ずっと傍にいる』その意味も
愛しているの言葉すら ぜんぜんわかっていなかったよ
でもさ、いまキミの手を引くボクはあの頃とは違う
ずっと一緒にいるって ほんとうの意味で誓える
あの夜、歌っていたラブソング キミの大好きな詞すべて
ぜんぶ叶えて連れていく 確かな未来(あす)へと共にいこう
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