第7話:ぼくとおほくろさん

 あんまり気にしてないんだけど。いや、実は少し気にしているんだけど。

ぼくの鼻の近くには、ほくろがある。子供のころからね。友人たちにからかわれた記憶はあまりない。記憶からその事実を嫌な思い出として抹消しているだけなのか。

本当にDisられたことがないのか。覚えてないだけかも、だけど(笑)


 ちょっと前。娘から、「とって」っていわれて、「これほくろだよ。」と返したら。「鼻くそがついているかと思った。」と笑顔で言われた。少し傷ついた(笑)

取ったほうがいいのかなと少し思った。

んで、まぁその時は思っただけだったんだけど。


 最近女性芸能人がほくろをとった話をしている、ってニュース記事をみて。

気になってしまった。家の近くにもあるかしら、と調べたら。

駅の近くのそーゆーお店で5,000円位でとってくれるみたいで。

5,000円か、飲み会1回分相当だし、いけないことはないなと思った。

まじでコロナで飲み会言ってないからな。ぶっちゃけお小遣いは潤沢にあって。

会社帰りケーキとか買って帰宅しちゃってるくらい。


 でもほくろに5,000円払うのも馬鹿らしいと思う自分もいて。

やっちゃえって思う自分もいて。天使と悪魔の戦いだ。

どっちが天使かはわからんけど(笑)

そんなんに金払うくらいならよなよなとかさ、クラフトビールしこたま買えるじゃんとか。悩んで潜在的なストレスになるくらいなら体に悪いからやっちゃえ!とも思えるし。デモデモダッテちゃんを数日繰り返したわけだ。


 実は、10年位前に一度チャンスはあったんだ。それは前職で中国出張した時。

土日はお休みで、シンセン駅前のショッピングモールを散策していて。

モールはパチモンのブランド店が無限に続く高層ビルなんだけど。マッサージとか美容系のお店もあって。興味がありそうな顔してたのかな。

呼び込みのお姉さんに、ほくろの除去を勧められ。1,000円とか、2,000円とか安価だった気がする。ふらふらと椅子に座って危うくやられそうになったのだけど。いざなんかメス?かなんかを目にしてビビったらしい(記憶なし)

いや中国怖いじゃん(偏見)。一生モノの傷をおったらシャレにならんしねぇ。

じゃあ最初っからイスにすわんなよと(笑)

いやきっとアホだから、あまり話聞いてなくて、なすがままに座ったというのが事の真相だろうな(笑)中国の方たち、日本語とても流暢なのにね。

で怖いからやっぱなし、と店員にお願いしたんだけど。

すぐ終わる、すぐ終わるから、となだめられて。それでも拒み続けると、

やらなくてもいいから、お金払え払え、ともめて。

拒絶したけど、らちがあかず。結局金だけ払って帰ってきたってオチ(負け戦w)。


 そんなつらい過去(笑)を抱えながら、先日、満を持して美容外科行ったんよ(いったんかーい笑)

あ、もちろん予約してね。店舗に着いて改めて認識したんだけど基本、女性しかいないから、肩身が狭い(-_-;)そう、例えるならブラジャー店に漢(おとこ)単身乗り込むようなそんなパッション。まずアンケートに答えて、その後、個室に呼ばれ、ほくろのサイズを測られた。測ってくれたのは先生ではなく、受付のお姉さん。

鼻に定規みたいのあてられて。これはちょっとした屈辱よね(笑)

結果はなんと4㎜。これ、単純なサイズじゃなくて外周なのかな。

んで、その施術についてコメントをもらう。曰く、鼻だと柔らかいから上手く削れないor削った跡が凹んじゃうかもと。

測定後、お姉さんから「1度先生に見てもらって、先生的に出来る出来ないもお話をきいてみましょう」と。

でも、聞く前に実は挫折していた。

だって費用の話もされたけど、1㎜5,000円だったから。

4㎜なら2万だ。それに加えて諸費用がオンされる試算結果。

そこまでは、ちょっとだせないっす( ;∀;)


 そして先生の診断待ち1時間経過後、ぼくは諦めて家路についた。

嫁から早く帰ってこいと言われ、タイムオーバーになってしまったから。

こうして僕の人生初めて(そしておそらく人生最後の)の美容外科体験は終わったのであった。


 結論、1㎜以下のほくろの方は、おすすめします(*^-^*)

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