第二会場
2-1 ゾンビ推しJKと、女装勇者の『神』カフェ巡り
色々ぶっ飛んでますね。
根底から価値観が違うので感情移入こそできないものの、よくできていると思います。
若干ふんわりした空気が合ってますね。
2-2 炎上してるVtuberを擁護したら、クラス1の美少女に告白された件
これ、普通に書籍化できそうですね。
具体名を挙げちゃうと〇ァン〇ジア文庫。
コメント部分などしっかりそれらしくするともっといいかなと。
面白いなと思いました。単純に水準高め。
商業的にはメンヘラが受け入れられるかどうか。私は大好きですが、基本的には主人公を立ててくれるヒロインのほうが受けるんですよね。(やってもらうのではなくしてくれるタイプ。中身お母さんタイプと言えばいいのか。依存させてくれるタイプ?)
この手のものは一冊分の分量、そして続刊分の拡張性を持たせるのが少々難しくはありますが、企画終了後連載してみてもいい気がします。
2-3 ラッキー・ラビット・スリンガー
銀英伝のラインハルトが必要そうな帝国だ……!
いわゆるsave the catな始まり(ウサギだけど)ですが、戦闘以外で主人公の強さを肩書などで表現してもよかったと思います。
文字数には余裕あるかと思うので、もうちょっと長くあればよかったかな。
2-4 この空の下で、私たちは歩いて行く
空気がいいですね。穏やか。
主人公がなぜテイマーになりたいのかを一話の段階で提示できていてもいい気はしました。ゴール地点がテイマーになることになってしまっているので。
2-5 ダイアリー・フロム・マリコ
タイムリープものは前後の比較が面白さのキモなので、もっと前の時間があればよかったと思います。
タイムリープ前はどうだったのか、なぜしてしまったのか。
あらすじにある「とある出来事」はこの冒頭に必要だったのではないかと。
衝撃の事件を覆すことのできる状況になっているはずなので。
2-6 少女剣士メオは神に挑む
かっこいい復讐もの。
どことなく時代劇チック。作風もそうですね。自分じゃ書けない空気なので評価高めです。
人間らしい幸せを、という師匠の言葉に従うためまずは復讐だという感じでしょうか。
戦争のある世界で幸せになるのは難しいですもんね。
ここ最近、復讐ものはやったほうがスッキリするという風潮になってきた気がするなと思いました。昔は思い悩む描写が定番でしたが。私はやったほうがいいと思う派です。
2-7 日本あやかし珍道中 ~名付け親が妖怪だった僕は妖怪少女と旅に出る~
あらすじと冒頭でもう笑ってしまう。
切実な悩みを目的としているのは共感できていいですね。
また、設定がいいと思います。
名前を付ける妖怪というのは本当にいそう。
忌み名などありますし、これは拡張性も高そうでいいです。
2-8 「真に尊ぶべき勇気とは、自らの意思で男を捨てて美少女勇者になることです」
こういうひたすらギャグテイストなの好きです。実は私もこういうの出しました。
創作はキャラなんだよ! を前面に押し出していく剛腕スタイルがいい!
2-9 一生のお願い!
まさかの不死身ペア二作品め。
死体が残る不死身って斬新な気がしますね。
パッと思いついたのはラグナクリムゾンのクリムゾン。
2-10 鬼の夢
和風ファンタジー。
万屋の裏の顔が鬼退治という感じでしたね。
鉄板な組み合わせのバディものでした。
近いものだと西尾維新先生の「物語」シリーズですかね。
2-11 「芸術は爆発だ」なんて言う奴は芸術を理解してない馬鹿か転生者
爆発になぞらえるならば、不完全燃焼な印象です。
どう楽しめばいいのか少しわからないままだったなと。
方向性がわからないのと、ジャンルが不明瞭かなと。
この部分だけだと、主人公が自発的に爆弾事件に巻き込まれて死んだこと、爆発を美しいと感じたこと、女神が自己否定する主人公を気に入ったことしかわかりません。
爆発の美学はわかりましたが、それがどのように物語に影響してくるのか書けていればよかったなと思います。
書き出しの役割は先へのリードなので、こういう話で進んでいきますよ、という提示は最低限必要です。
2-12 社畜の俺にメアリーさんがしつこく迫ってくる件につきまして
先輩が課長の頭をカレーの鍋の中に突っ込んでいた。課長は小さい方の角を掴まれたカブトムシのように暴れていた。
これもうずるいでしょ。ズルですよこれ。小さいほうの角掴まれたカブトムシが簡単に想像できちゃう。
この一行目だけで最後まで読もうと思わせられるセンス。
というか冒頭ずっと笑ってました。
「もう少しで完成だ」
先輩、カレーはもうできないでしょ。
先輩が順当にクビになってるのも笑う。
笑ってる間にいつの間にか終わっていました。
正直、内容という一点に絞ればどうなるのかはよくわかりません。
ジャンル的にはラブコメっぽい空気ですが、それについては謎のままです。
あらすじと同じ場所で終わってしまっているので、本当に先の展開は読めません。
これまた正直、要素だけを抜き取るなら書き出しとしては失格なのかもしれない。そうでなくても手放しで褒めはしないでしょう。だってメアリーよりもカレーのことで頭がいっぱいです。時々カレーについて話があるのもまたそれを助長します。スパイスであろう要素があまりに香り高いです。
なのにたぶん、続きがあったら読んでしまう。
この作者さんの文章のセンスだけで読ませるという異端作。
理屈を超えたものを感じました。
後半ちょっと批評っぽくなってますが、私はこの作品投票しようと思いましたよ。笑
2-13 お料理術士ターニャの異世界商店~うざ系女児は錬金釜をゴリゴリかき回す~
これもいい書き出しですね。
主人公の今に至るまでの事情がコメディテイストで書かれていました。
最後の別視点、主人公の視点のままでもよかった気がします。
()内はセリフとしてそのまま使えそうでしたし。
続きを書いていこうと思うと、毎度毎度別な人の視点が混じってしまい、一冊書きあげるのが大変そうに思います。(謎の心配)
とはいえキャラが立っているし方向性もはっきりしているので、こちらも投票候補かなと思っています。
ちなみに、私は主人公をあまりウザイとは思いませんでした。むしろ可愛らしい。
2-14 竜に見出された僕は竜退治に出かけ~そして俺は殺戮者になる
あらすじが神話のような作り。
個人的にはあらすじはもっと物語について書いてほしかったなと。
この手の壮大な作品については、物語のメインとなる時間軸から始め、そこに至る経緯を書いていくとスマートにまとまります。
2-15 エッセイセイのヨイヨイヨイ!
タイトルからは想像できない内容でした。
ある意味ホラーな空気がありますね。
何より怖いのは、これを創作として作ったのか、それとも本当にエッセイなのか、それが不明瞭である点です。
内容そのものは異常ではなくて、ただ感受性の高い人なのかなと思いました。
おそらく、大半の人は書かれたトピック一つ一つの内容を気にしていません。
いつもそうではないけど、そういうときあるよね、と思った人も多いんじゃないでしょうか。
2-16 恋愛奪還と性別改変のダルセーニョ
今のところ二本目のタイムリープもの。
タイトルのシュタゲ感。サブタイトルだいたいこんな空気ですよね。
寝取られビデオレターから始まるという感じで背徳的です。
基本、私はあまり好きなシチュではありませんが、それがゆえに回避しようという動機は強く理解できます。脳が破壊されちゃいますもんね。
この先どうなっていくのか、と期待できますので、書き出しとして上手だと思いました。
2-17 ケモノ嫁とこの領地で生きるために出来ることぜんぶ
面白かったです。ミラのキャラがいいですね。
これも投票対象でした。
必要な情報がしっかり書かれていますし、主人公の置かれている状況も自身の状態も書かれていますし、魔族がどう思われているのかも書かれている。
理想的な書き出しでした。
2-18 銀河に乙女は殺せない
タイトルで某平和の機種を思い出してしまう。きっと同じ方がいる。
よさげなバディもの。
相反するキャラ同士のバディは鉄板ですよね。
設定は独特。SF世界を魔術でぶっ飛ばす! みたいな感じなんでしょうかね。
2-19 楽炎の獄
センシティブだなと。
個人的な所感ですが、これはあらすじに問題ありと見ます。
たとえモチーフにしていても明言すべきではなかった。いわゆる企画の段階でこうしたモチーフを挙げることはあっても、表に出してはいけないのですよね。傷ついた人もいますから。
主題は芽の出ない創作者の苦悩であるのだから、そこにだけフォーカスした通常のあらすじを用意していれば特に言及しませんでした。
内容は好きです。
誰しも持っている小さな成功体験、それに振り回されて身持ちを崩していくことは誰にでも起こりうる事象です。
2-20 おぎゃあ! なかよしさんぴーこーすのじじょー!
これ、カテエラだと思います。
私はノクターンノベルズがメインですし、書籍も現状出ているのは全てノクタ発です。なので嫌悪はないのですけど、書き出し祭りという企画においては自重すべきジャンルだと思います。ギリギリを狙うのは自分のアカウントだけにしましょう。
ノクタにあるのなら好きで見に来ているのだからと言えますが、この場合不意打ちのセクハラに近いところがあります。
書き出し祭りは女性もたくさん参加していますし、読者にもたくさんいます。
別にこの作品に限らず、読者がどう思うか、の視点は常に必要です。
あと、肥前先生のアカウントである書き出し祭りが警告を受けたり、そうでなくてもこの部分を削除せねばならないなど可能性は否定できません。
なろうの警告は累積していきますし、そうでなくても基準はブラックボックスの中にあります。何かあったとき個人の範囲で解決できないような線を狙うのはやめましょう……。
2-21 ラクダの背骨が骨粗鬆症!
賛否別れそう。ちなみに私は好きです。
主人公がここまで定まっていないのも珍しいですが、これはこういう形で良さそう。
映画のパージなど人気のあるものはありますし、「もしここでいきなりこの人を殴ったらどうなるんだろう?」みたいなのはテーマとして面白いです。
ネウロの電子ドラッグのようなノリもいいです。なんか漫画の読み切りでありそうですよね。
2-22 彼女に『アンコール』を
よかったと思います。
惜しむらくはまとまりすぎていること。書き出しというより短編になってしまっていました。
なら私たちとやろう! くらい言って引きにするとよかった気がします。
2-23 ジュコンザンキ
呪痕慙愧、ですかね。
主人公にとっての様々な恥と後悔の話のようですのでとても合ってます。
暗めの導入ですが世界の問題なども提示されていますし、主人公の性格がよく書かれていいなと。
2-24 私にあなたを殺させて
あらすじも本文もいいですね。
若干三角関係気味になっていくのもまた。
私は羊たちの沈黙のレクター博士とクラリスのコンビが大好きなんですが、それに近い関係性な気がします。殺人犯のほうが主人公の内面を理解していて、しかも興味を寄せているところですね。
「殺すよ。僕に流されるからね」に説得力があるので、方向性はこちらに行くのかなと思いました。
2-25 屁っこき娘と嘘つき坊ちゃま
すごい設定。笑
一行目が放屁音はたぶん全ての作品を探しても見つからなさそうです。
嘘でもよおす設定でキャラクターの説明をコミカルに書けていて上手だなと思いました。
設定はともかく、構成はかなり書き慣れていそうな空気があります。
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