第30話 夢の国 2

 なんだかんだで、もう夕日に照らされている。

 正午と比べればアトラクションの待ち時間も全体的に少なくなり、人が減ったのかと思うが元が多かったからか、そこまで差を感じなかった。


 隣で楽しそうに歩いている瑠璃さん。

 あと、太陽たち・・・

(※太陽たち=6人)




 数時間前


 僕達はベンチに座って話ていた。

 特に深くは無いが。


「ねぇ、スイクン」

「僕ってポケモンだった?」

「え?」

 怪訝そうな顔で僕を見た。


「まさか、スイクンしらないの?」

「なにそれー?」


 あーこれ、本当に知らないやつや。

 てか、瑠璃さんなんか楽しそう。


「ポケモンだよ!ポケモン!」

「ポケモンはわかるよ」


 まぁーポケモンはわかるよね。


「ピカチュウ知ってる?」

「あ!あれでしょの肩に乗ってるやつ!」

「タケシ? 」

「違ったっけ?」


 ドスッ。

 なんか音が聴こえたけど。

 振り向くが誰も近くにはいない。


 タケシってキャラは居るけど・・・タケシの方には何も乗ってないなー。

 なんなら、僕はタケシがイワーク乗ってた気がする。

 本当にわかんないのかな?

 答えは

「サトシです。」

「あー松本梨香か」


(;゚;ж;゚;)ブッ

 主人公知らずに、主人公の声優は知ってるのかよッ!!!

 てか人変わってるくないか?


 ドスッ!

 また、鳴ったな。

 再び振り向くが誰も居ない。


「どうしたの?水くん?」

「ああ。なんか音がしたから―――てゆーかもしかして詳しいの?」

「えーなんの話?」


 頭を抱えて「わからないなー」と言ってる。

 だが、少し口角が上がってるのが気になる点だ。


「好きなポケモンは?」

「オーキド博士!!」

「いや、それ人だわッ」


 ドスッ。

 また鳴った。

 まぁいいか気にしない。

 なんか近くでキャストが作業してるだろう。


「オーキド博士って人なんだ。声優が石塚運昇って事しか知らなかった――あっでもね、今は堀内賢雄って人だよ」

「詳しくないか?」

「え、一般じょーしきだよ」

「どこがだよ!」


 んーいいツッコミだ。


「ねぇねぇ」

「なんですか?」

「私ね、鈴木凌太が声優をやってるポケモンが好きなんだ!」

「え?」


 カバンからスマホを取りだしGoogleで調べる。


「カーディ」

「そう!」


 うわ、見たことある。見たことあるけど名前知らんかった。

(解らない方は、『カーディ ポケモン』で検索)


「瑠璃さん、カーディの好きなところは?」

「特にないけど、なんとなく?」


「なんと――」

「なんとなくなよッッ!!!」


 は?


 そこには太陽が居た。

 いや、後ろに5人居る。

 なにやってんの?


「もう、耐えきれない!」

「なにがです?」

「あんた!太陽とポケモンバトルしなさい!」


 すると太陽は、自分のカバンからSwitchとポケットWiFiを取り出し、ポケモンソードを開いた。


 瑠璃さんを見ると、瑠璃さんもカバンからSwitchライトを取り出し、シールドを開いた。


「ま、まさか。こんな事になるなんて、、」

 と、イチが言った。


 ※ポケモンバトルです。(ゲーム)


「ポケモンGOでなく、ソードアンドシールドだと、そヤツらやるな」

 と、アリスが。


 ※ポケモンバトルです。(ゲーム)


「T〇Lでポケモン!?お前ら人間じゃねぇ!」

 通りすがりのモブAが言った。


 いや、もう頭がパンクしそう。


 結果。

 太陽の快勝。

 太陽は瑠璃さんをポケモン2体で倒した。


「くっ。負けたわ。」

「いや、だから誰だよ。」

「しょうがないわね」

「僕の声聞こえてる?」

「着いてきてもいいわよ」

「いえーい!!」


 もう、よくわかりません。



 そして、今に至る。


 ――――――――――――――――――――


 あとがきです。


 まずは、投稿が遅れてしまい申し訳ございません。

 次の投稿も遅くなると思われます。


 そして、今回は登場人物のキャラが変わっていますが、わざとです。


 毎度読んでいただきありがとうございます。

 誤字脱字等ありましたら、ご報告していただければ訂正いたします。

 これかも、『義姉妹』をよろしくお願いいたします。



















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