第19話 side story (※この話は読まなくても20話の内容はわかります。)


 ボウリングをしている。

 が、しかし、だか、しかし。

 すべてガターの僕。

 はい、ありがとうございました。

 財布パカッ、あ、1万ちょとしかない。

 ATMへ走る僕。

 もう、1万おろす。

 貯金はある。おけ。大丈夫。

 皆に「ガン○ムベースを見てくる(ボウリングなんてうんざりだ)」と言う。

 世に云う現実逃避。


 早歩きでむかう。

「只今入場制限しています。整理券はこちらです。」

 ブッ!

 逃げてきたのに……クソッ……。

 今は2時、整理券は……ウッ。3時。

 1時間はキツイぞ、ボウリングはやだ、ボウリングはやだ、ボウリングやだ。

「ゲームセンター!」

なんだ、このハリー・○ッターみたいな流れは……まぁ、イチに救われた。

「うぉう。イチ、いつからいたの?」

「ボソボソなんか言っているところから…」

「はず…」

 

 だが、ゲーム下手すぎ問題。

 ただ財布から紙切れが消えていく。


 おいおい、嘘だろおい。なんで1万使っとんねん!

 おいおい、まだ30分しかたっとらんが?

 ゲームセンター・ボウリング=1万消えるか・ボウリング

 ウッ……ボウリングを優先した方が。


「い、イチ、ボ──」

「ぼ?」

「ぼ、ボーリック!!」

「ボーリック?」


 な、なに?なんだと、なぜだ、なぜなんだ?なぜ、ボーリックがでてきたんだ?あと、まだナイトではない。強いて言うならサンセットだ。


「そ、そう!ボーリックサンセット!」

「…………ボウリングに戻る?」


 ナイスカバー!!イチ大好き!

「イチ大好き!」

「え…なに?……ど、どうしたの?」

 んー?なんかイチが言っているな?

「大好き!ありがとッ(キリッ)」


 ───5分後


 ガター。ガター。ガター。


「ブッ。ブブブ。下手すぎぃ~!ぷフフ」

 西嶌笑いこらえきれなくなる問題。

「水くん大丈夫。しっかり狙って!応援してる」

「「私たちも」」

 瑠璃さん。フタ。ミツ。ありがとう。


 ガタッ!!


 な、なぜだ。あの名前忘れたけど、TE○GAみたいなやつになぜ、当たらないんだ!


「「「「ブッ」」」」


 全員に笑われた。

 ハハハ。ハハハハ。ハハハハハハは?

 なんだよッ!応援してるって言っただ、ろ?


 いや~だ、もうぴえん。うえ~ん、


「おい、椎名ぁ?キモいぞ~?ブッ」

「笑うな!それも、泣いてんだよ。」

「水くんよしよし。ブッ」

「瑠璃さん…………ハ?ルリサンッ?ナンデアタマナデテイルンデスカ?」

 なんかいい気分だが、たまに笑い声が聞こえるんだが?


 あぁ~もういいや!諦めた。

 あと10分。ジュース飲みまくろ……

 このペットボトルの飲んでいいかな?

 ゴクゴク。ゴホッ。舌がなんか熱い。

 って、ジンジャーエールかよっ!

 僕、飲めないよ!


「西嶌!前言ったよな!ジンジャーエール飲めないって」

「え?ああ。だから、コーラ買ってきただろ………あとそれ、俺のな」

 マジかコーラあった。

「西嶌、どこ?」

「ビニール袋の中だぞ~」

 ガサガサ。

「すまん、ありがと」

「うん?あん。」

 返事、雑だなッ!?


 ガシャガシャン、

「瑠璃さんすご~!」

「あれって全部倒れるんだ……私、3本以上倒れないんだけど……」


 ははは。僕、1本も倒せないよぉ~。ははは。

「椎名は0本だけどな!」

 …………グサッ…

「水くんなりに頑張ってるよ!」

 ……瑠璃さん、そのカバー……痛い。……グサッ……

「「水にぃは苦手なだけ…」」

 そうだ、そうだよ。苦手なだけなんだよ!

「ん~?まぁでも、1本も倒せないのはね…………あっごめん。」


 ははは。そうだよな、僕が違った。


 キツイ、キツイ。

 時間みよ……って、ヨッシャー時間や!


 ────────────────────


 この話はスイの内心だけで書いたので、普段とは違った作風だったと思います。


 急なんですが、『私は世界を行き来する。』が上手くいかなかったです。萎えてます。

 3月20日時点でPV2・★3・♡2と云うことで、今よりも頑張りたいと思います。

 読んでもらえた幸いです。


 誤字脱字などありましたら、ご報告お願いいたします。


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