第7話 姫之川瑠璃?
「
──ひめのがわ?どこかで…
「あっ。10組の?」
10組とは、内の学校で上位2桁のなかから選ばれる進学クラスだ。ちなみに、僕やイチは7組だ。
「なんで、僕のことを……」
すると姫之川さんは、顔の前で両手を振って「え、えっと、え?」となんだか焦っている様子だった。
「あ、あの!同じ中学だったんですよ!」と突然言った。
「え、本当ですか?」
──いたっけ?、全然覚えてないな……
「あの、私。2組でした。田辺先生のクラスです。たしか、椎名君は8組だよね。」
「え!タナセンのクラスだったんですか!?」
──タナセンは、僕が中学時代に一番世話になった先生だ。なぜ世話になったかは……
「は、はひ!」
「へー!僕が姫之川さんと中学が同じなんて光栄だなー。」
「!」
「どうしたんですか?」
姫之川さんは、固まっていた。
「えっ!私も椎名くんと同じ中学で光栄です!」
「え?それはありがたいけど……」
「おーい!」と太陽の声が聞こえた。
すると、太陽が「この方だれ?彼女?」と聞いてきたので。慌てて「同級生だよ。」と答える。すると、太陽が「へー」と不満げだった。
「え、えと、あの、椎名くん?」
姫之川さんは怪訝そうだった。
「僕の妹の太陽です。」
「はーい!おにぃがいつもお世話になっています!」
「おい。」と軽く拳骨をした。すると、姫之川さんがくすくすと笑った。
──その顔は反則や。天使や。
僕の周りには天使が多い。
「そういえば、おにぃたちはなんで敬語なの?」と太陽が言った。
「「え」」
僕と姫之川さんの声が重なった。
「え、じゃあ。スイ君?でいいです…いい?」
「は、はい。じゃあ僕は……瑠璃さんで…」
「いいじゃん!おにぃ」と太陽。
すると、イチたちが手を振りながらトイレから帰ってきた。
「あっ……」
「あれ?姫之川さん!」
「あ、はい…」
イチは瑠璃さんの手を一方的に握った。
「ふぅ。かわよ」とイチは本音が漏れていた。
困惑した様子の瑠璃さんと目があい、お互い苦笑いになった。
※
瑠璃さんとは別れて、イチたちでショピングをする。
4人とも女子なので、目を輝かせてすぐに店に入っていく。そのせいで、僕は不自由だった。
──まぁ、でも。楽しそうなら…
僕の心は広いので受け入れられたが、逆に僕が自由に買い物をしていたら……あの4人は、特にイチ・太陽は……
すると、イチたちが腕に袋をさげなざら満足げな様子で店から出てきた。
「スイにぃの好きなところ行っていいよ。着いていく。」
と心優しいミツが言ってくれた。なので、僕はその言葉に甘えて僕の行きたい場所に行くことにした。
それは……
「あの、4人ともさ。イ○ンの外でもいい?」
「いいよぉー!」
とイチが言ったが。太陽は察したらしく、ため息をついて僕を見てきた。
「太陽。」
僕は太陽に、ぴえん顔をして手を握った。
すると、太陽は、またため息をついて。
「しょうがないな。」
「あ、ありがとう!」
そして、どこに行くかというと。
────────────────────
あとがき失礼します。
この先の話は、千葉を推しまくってるのでご注意ください。
そして、次話は私の千葉ロッテ愛があふれています。
8話はssのような形にしますので、興味がない方は8話を飛ばして9話から読んでください。
千葉の方にはわかってもらいたい!
逆に千葉県じゃない人にも楽しんでもらいたいので頑張ります!
そして、★をつけてもらえたらとてもありがたいです!
これからも、この作品をよろしくお願いします。
鈴柳飛
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます