第6話carrot&orange flavor?

 今日は土曜日。ゆっくりしたいとこだがそうもいかない。

 

なぜかというと、家族(太陽・イチ・フタ・ミツ)で出かけるという。

 

出かける場所は、電車で30分程の某ショッピングモール(ae〇n)だ。


 そして、4人ともその某ショッピングモール限定のアイスが食べたいらしい。


 そのアイスの味は…carrot&orange。訳すと人参&オレンジだ。

 

途轍とてつもなく美味しそう────ではない。



「フタ・ミツ ちゃんと財布持った?」


「「持った。」」


イチが妹たちの念入りに持ち物の確認をする。


──太陽は準備できたかな....あっ


目の前にはどや顔で僕をみて『準備万端だ』とアピールをしている。


そして、僕たちは某ショッピングモールに向かった。



某ショッピングモールに向かう際の電車のなか。


イチたちと太陽が楽しそうに話していた。


──いや。なんか、涙流しそう。



某ショッピングモールに一番近いであろう駅(海浜幕張)に着いた。


某ショッピングモールは微妙な位置に存在している。


その、某ショッピングモール前にとうとう駅が出来るらしい。


──いちいちバスに乗らなくていいのだ。


でも今はないのでバスに乗り込む。


そして、というまに着いた。


目の前には、イ〇ンモールがあるが、それよりも球児として近くにあるマ〇ンスタジアムに目を奪われる。


「えーと、今日の試合は」


無意識に鞄からスマホを取り出し、試合開始時間を確認する。


「2時か…あ」


4人とも僕をでみてきた。


「ごめん」



そして、目当てのcarrot&orange味のアイスが売っている店に着いた。


全員、ニコニコしながらアイスを注文していた。


すると、ミツが「何味がいい?」と聞いてきてくれたので、「ミツに選んでほしいな」と言うと。にやけけて「何がきても文句なし」といって注文しにいった。


──まさか。 carrot&orange!?


「はい」とミツが買って来てくれたアイスは案の定、carrot&orangeだった。



What is the ice cream I have?:私が持っているアイスは何ですか?

I have an carrot&orange flavor.:私は人参&オレンジ味を持っています。


甘い匂いがただよう。未知の世界に僕は手を突っ込もうとして…


あむ。


あっ。意外に美味しい。


あむ。


人参の甘味とオレンジの酸味が意外にあう。


あむ。あむ。


「あれ?椎名君」


「はひ。ひいなじぇすが。」


──あれ?どこかで見たことが…


思い出した、僕とイチが通う高校で一番人気がある女子だ。


──えーと、名前は…


姫之川瑠璃ひめのがわるりです。」





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