第3話 転校生は僕の義姉

 イチ姉さんと同じ学校に登校する僕。

 ────なんか、視線を感じる。

「どうしたの?スイ」

「い、いやー?何でもないよ。」

 ここで、『イチ姉さんが可愛いから視線を…』とか言えないからな。

 でも、やはり視線が気になる。

 右、左と見る。

「ん?」

 左後ろの電柱から顔を出していた。

 ──ツインテールの女子が!

「えちょ!お─」

「お?」

 イチ姉さんが僕を不思議そうな顔で見つめてきた。

 ガシッと電柱の後ろにいた女子が左腕を掴んできた。

「え?」

 どこかで見たような顔だ。でも……

「君は?」

「すみません。」

 あら、意外に礼儀正しい。急に腕を掴んできたからもっと暴力的な子だと思ってた。

「私の名前は、霞静音かすみしずねって言います。椎名先輩と……」

「笹木です」

「了解しました。笹木先輩」



 ※



 ───やばい。本物だ…

 私、霞静音は緊張している。

 なぜかというと、先輩を尾行していたらバレてしまったからだ。

 なぜ尾行をしているかって?

 それは───中学の時に先輩に一目惚れしたから、

 でも、私は感情を表に出せない。

 だから、「すみません。」

 あっ、なんで!『先輩に憧れて、』って言おうとしたのにー!

 ────私ったら!もー!

 私のこういうところが嫌いだ。


 ※


 クラスに着いた。

 イチは、初登校なので職員室によるらしい。

 ───キーンコーンカーンコーン

 鐘が鳴る。

 担任の先生が教卓に寄りかかり言う。

「転校生だー」

 ──軽すぎだろ!

 と心の中でツッコミを入れる。

 ──でも、待って。イチ姉さんが僕のクラスに!?

「えーと、どうも笹木一葉といいます!よろしくお願いします!」

 クラスの男子がざわざわしている。

 ──あっ。一葉って僕の義姉っす!

 と心の中の僕がマウンドを取っていた。なんと最悪な人なんだろうか。

 それも、席が僕の後ろだ。

「よろしくね。スイ!」

 と僕に囁いた。

「お、おう。」

 僕の右の席の生徒会の清水さんがメガネを光らせながら見てきた。

 ──清水さん!本当にすみません!

 僕は、清水さんには逆らえない。

 ──そりゃ、生徒会に逆らったらね。

 そしたら、いつの間にか朝のホームルームが終わった。

 1限から7限まで終わり。

 僕は野球部に所属しているので、部室に向かう。

 なぜかイチ姉さんがついてくる。

「何ですか?イチ姉さん」

「え?あー、見つかっちゃったか!」

「最初から知ってましたけど」

「ん?あそ。」

「で、何ですか?」

「あっ、えと。スイの野球をしてる姿を見たくて!」

「冗談はいいんで義妹たちが帰ってきますよ!」

「冗談じゃないって!それと妹たちは鍵持ってるよ!」

 ハー

「わかりました。静かに見るならいいですよ。」

「えっ!やったー!」

「静かにですよ。あっここにいてください。」

「はい!はい!」



 ※


 ガチャ

「こんちゃーす」

 ちゃんと挨拶をし部室に入る。

「おん──って!ブハッ」

「どうしたんですか?先輩。」

「あ、あれ…」

 と指をドアの方向に指をさした。

 ──は?もー!イチ姉さん!

「イチ姉さん待ってていったでしょ!」

「ごっめーん」

 と頭を軽くかく。

「ブハッ」

 変な音がした。

「先?輩?」

「お前の姉さん!?」

「え、ええ」

「お前そんなこと言ってたか?」

「昨日から姉さんに──イタッ」

 先輩が頭を掴み。小声で…

「ヤったか?」

「は?」

 ドコーん

 先輩に渾身のアッパーをした。

 ──やべ、やりすぎた!あはっ!

「怖いよ、スイ」

「ごめん、」

「私じゃないよ。」

 先輩は、足元でうずくまっていた。

 しょうがないよね───うん。

 と自分に言い聞かせる。がやっぱりやり過ぎたと思い。

「先輩、すみません。」

「う、ううぅ」

「だ、大丈夫ですか?」

「………」

「すみません。」

「………」

 先輩は、ピクピクしていた。

 大丈夫かな?


 ────────────────────


 あとがき


『1人の義姉と2人の義妹が僕を狙っている。』

 を読んでくださりありがとうございます!


 急ですが、この作品のタイトルはとても長いので、略したいと思います!


 自分の中でいくつか案がありましたが、


義姉妹ぎしまい』になりました。


 普通は、義姉妹で『キョウダイ』と読むらしいのですが、『ギシマイ』にしました。


 もう一回いいますが、です。


 作者がうるさくてすみません。( >Д<;)


 謝辞です。


 この作品を読んでいただきありがとうございます。とても嬉しいです。


 PVの数が3話で100を超えてとてもやりがいを感じました。ありがとうございます。


 そして、自分の作品のいいねや星を付けてもらえるととてもモチベが上がります!

 できればしてもらいたいです。


 第4話は、実妹が出てきます!


 ハーレムものなのでこの4話以降も女子はでてくるかと……思います!


 一応、何人か男子もでてきます。


 くそ長いあとがきを読んでいただきありがとうございました。


 最後に、


 誤字脱字や文がおかしいという事がありましたらご報告ください。


(もう作者は、キャラの名前が覚えられん。)


 イチ…スイ…イチ…スイ…スイ……あっ、

 みたいになっているのでおかしいかもしれないです。


















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