第6話

放課後になり私は教室に一人残った・・・。


そして遺書を書きはじめた。


私がなぜ死ぬのかを・・・そしていじめをしていた人全員の名前もフルネームで書いた。


直接いじめをしていないクラスメイトもいた。


私がいじめられてるのを分かってて何度助けてと叫んでも見て見ぬふりをした人達・・・あなた達も同罪だよ。


遺書を書き終えて封筒に入れた。



さてと・・・あとは私が死ぬだけだ・・・。


窓から飛び降りたら死ねるかな?4階だし確実に死ねるよね?




そして私は窓に足を掛けた・・・。



「何してるのよ?危ないじゃない!!」



私は誰かに腕を引っ張られ教室の中へ戻った。



「え?」


「自殺しようとしたの?」


振り向くと女の子がいた。


「うん」


「どうして?」


「私クラスのみんなにいじめられてるんだ。もう生きてるのがつらい・・・楽になりたい・・・」


「だから自殺するの?」


「うん。死んだら楽になれる・・・」


「死んだら楽になんてなれない!自分から命を絶ったら絶対に楽になんてなれないんだよ!!死んでからも苦しむ事になるの。ずっと苦しむのよ・・・だから、どんなに苦しくてもつらくても自殺しちゃ駄目なの!!寿命がくるまで生き続けないと駄目なんだよ華井さん」


「ずっと苦しむの?今よりも?」


「うん。それに華井さんの家族も悲しくて苦しむのよ・・・」


「お母さんお父さんを悲しませたくない・・・」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る