ナエ②弱い立場の女性相談「コロナ禍のバカ」あの子は見ちゃった…の続きだよ!あんなケース、弱い立場の女の子は、どうすれば良いわけ?
第12話 世界に1つだけの何とか教育は、弱い立場の人を傷付けるだけ。悲しい言葉がある。「…私たち、弱い女性は、利用される駒でしかない」
第12話 世界に1つだけの何とか教育は、弱い立場の人を傷付けるだけ。悲しい言葉がある。「…私たち、弱い女性は、利用される駒でしかない」
「私も、まだまだ、子ども」
「…」
「ゆうゆる大学生の、レベル」
「…」
「新卒のヒヨコちゃんたちの、レベル」
「…」
「ぬくぬくあたためられちゃうのは、仕方がない」
「…」
「貴重な命、なんだから」
「…そうね」
「でも、世界に1つだけの何とか教育っていうのは、間違い」
「…」
「怖いよ」
「…」
SNSで知り合った男性は、皆、その子の身体を求めてきたという。
「名前も知らない人から、勝手にキスされて、身体を、いたずらされちゃったの。…ううう。お母さん…」
知り合えた男性は、さようならも言わずに去っていったという。
「私…」
「何?」
「有期の非正規は使い捨てなんだよっていう言葉が、頭をよぎりました」
「そっか…」
しかしながら、その子は、専門の相談所にいき、プロに意見をぶつける行動をとらなかったという。
「どうして?」
「え?」
「どうして、専門家に、相談しなかったの?」
聞くと、泣きじゃくりながら、か細い声が絞り出された。
「相談、できないよ。…私たち、弱い女性は、利用される駒でしかないんだから。それは、予想して、わかっていた…。言い訳は、できなかったから…」
「そっか…」
「弱い立場は、いつも、こう…」
「…」
「それでも、私は…」
「…」
「誰かに必要とされているんだから我慢しなくちゃいけないと、思った」
「真面目なのね」
真面目だから、疲れちゃったんじゃないのかな?って言ってあげるのは、止めにした。
それは、必ずしも、優しさじゃない。
その子を、傷付けてしまうかもしれないんだし。
「…ナエさん?」
「…」
「私、結局、ずるずると、ここまできちゃった…」
「…」
「断るのなんて、無理。お母さんなら、どうだったろう」
「…」
「私は、まだまだ、子どもだった」
「…」
「…」
「…」
「やることは、他に、限られてきちゃうんだし」
その先は…。
何となく、わかった。
わかりたくなかったけれど…。
どうして、こんな悲しい言葉があるんだろう。
「…私たち、弱い女性は、利用される駒でしかない」
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