ナエ②弱い立場の女性相談「コロナ禍のバカ」あの子は見ちゃった…の続きだよ!あんなケース、弱い立場の女の子は、どうすれば良いわけ?
第6話 日本で初めての〇〇活って、何でしょうか?言葉は、怖いよね。自分が被害者なんだという気付きも、遅くなっちゃう。
第6話 日本で初めての〇〇活って、何でしょうか?言葉は、怖いよね。自分が被害者なんだという気付きも、遅くなっちゃう。
ちなみに、日本で初めて使われた、○○活は…?
日本初の、○○活ってね?
就活っていう言葉らしい。
気付いたら、○○活の言葉が、増えすぎちゃったよ。そうした言い方が、フツーに、なってきちゃった。
これで、珍しいと思える感覚が、消えた。
人間は、珍しいと思えなくなると、親近感が湧いてしまうので、それを今度は、かわいらしく感じてしまうようになる。
だから、犯罪なのだけれども、○○活の仲間のパパ活という言葉が、かわいらしく感じられて、使われ続けてしまったんじゃないのかな?
「でもそれ、犯罪だから」
「うん」
「パパ活は、犯罪だから」
「うん」
「そういう言葉自体、軽々しく使っちゃダメよね」
「難しいな…」
パパ活は犯罪、って今どき世代の子に理解させるのは、難しいかも。援助交際という言葉すら、フツーの言葉だと、思っちゃっているくらいなんだから。
「私の妹は、どう感じているのかな?」
今どき世代の子は、○○活という言い方に慣れ切っている。
これは、危険。
他人が注意して、どうなるものでもない?
「その注意、届くのかな?ナエさん?」
「え?」
「変わる社会が、怖い」
「…」
「明るくしようと思って、言葉を変えるのって…」
「…」
「軽々しすぎて、怖いよ」
「そうかもね…」
「あういう言葉の呪いからは、なかなか、抜け出せないと思う。たぶん…」
「…」
「パパ活は、犯罪だから」
「そうよね?軽々しく、言わないでほしい」
「パパ活、犯罪」
「わかってない子、多いと思う」
言葉は、怖いよ。
自分が被害者なんだという気付きも、遅くなっちゃうんだよ?
そしてまた、他の女性の例。
傷付く、弱い立場の女性は、たくさんたくさん、いるから。
「私…」
「どうしたの?」
「ナエさん…」
「あら、どうしたの?どうして、泣いちゃうの?」
SNSで知り合った男性の1人に誘われて、インターネットカフェで、落ち合うことになっちゃったという。
「ナエさん?」
「何?」
「私…バカでした」
「…どうか、泣かないで」
「…私」
「…泣かないで」
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