第5話 犯罪行為のパパ活を軽々しく言わせてしまうのは、きっと、〇〇活の言葉がたくさんあるから。 日本で初めての、〇〇活は?

 「僕の、お母さんはあ!…って、小学生なら、良い。けれど、今の、大学生とかっていう人たちも、そういう言い方なんでしょう?」

 「時代が、変わったのかしらね?」

 「ああいう人たちでも、シューショクっていうのが、できるんでしょう?」

 「みたいね」

 「努力した人は、ダメだけれど?」

 「そうね。就職氷河期世代の子たちが、みじめ」

 「親離れが、できないんだよね…」

 「…」

 「あの人たちと一緒に、人生を共にしていくのって、大変よね?」

 「でも、それ、あなた方になっちゃうのかもよ?」

 「…え?」

 「…」

 「私たちって、ああいう男たちと、結婚しちゃうのかな?」

 「かもね」

 「人生、ガチャなのかな?」

 「…そんな悲しいことは、言わないで」

 「…」

 「あなたたちは、あなたたちの社会を、創ってみれば良いんじゃない?」

 「努力しなくっちゃ、いけないのかな?」

 「もちろん」

 「わかりました」

 「努力をして、生きてみようよ」

 「…」

 「社会から消えてほしいとか、まわりに思われちゃうよ?」

 「ナエさん?」

 「え?」

 「バブルっていう、おばさんたちみたいな?」

 「かもね」

 「…ナエさん?」

 「はい」

 「パパ活の話に、戻るけれどね…?」

 「はい」

 「学校の先生とかが、学年集会とか、全校集会とかで、生徒とかに向かって、パパ活はいけません!犯罪です!って、言う」

 「ええ」

 「犯罪なのは間違いない。けど、学校の先生じゃあ、そういうの教育できるレベルにはないのに」

 「…」

 しばらく、2人で、考えてみた。

 パパ活は、なぜ、犯罪でないように、聞こえてしまうんだろう?

 「犯罪が、そうじゃないように聞こえてしまう。その理由は、たぶん…」

 「ナエさん?たぶん?」

 「○○活の、魔力」

 「○○活の、魔力?」

 最近は、○○活という言葉が、増えた。そこに、犯罪行為であるパパ活を軽々しく言わせてしまうトリックが潜んでいるのだと、考えたわけ。

 就活。

 終活。

 婚活。

 朝活…。

 軽々しい。

 ○○活は、他に、10も20もあるという。

 ちなみに…?

日本で初めての、○○活は?





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