ナエ②弱い立場の女性相談「コロナ禍のバカ」あの子は見ちゃった…の続きだよ!あんなケース、弱い立場の女の子は、どうすれば良いわけ?
第4話 女性3人の家庭。彼女の母親は、どうして、TV番組だけは、妹と一緒に見ていたか、わかりますか?それから、パパ活の怖さ。
第4話 女性3人の家庭。彼女の母親は、どうして、TV番組だけは、妹と一緒に見ていたか、わかりますか?それから、パパ活の怖さ。
「ただ、TV番組は、見ていました…」
「…」
「必ず、妹と一緒に、見ていました」
赤いウサギ。
女性の目は、真っ赤だった。
「…」
「TV番組だけは、妹と一緒に、見ていたんです…」
「…」
「ナエさん?」
「はい」
「なぜ、母親が、妹と一緒に見ていたのか、わかりますか?」
「…」
「母親は…」
「…」
「まだ小学生でしかなかった妹を、1人でさみしくさせないようにしたいと思っていたのでしょう…」
「…」
「ナエさん?」
「はい」
「言葉からして、フェイクですよ」
「…言葉も、問題なの?」
「問題ですよ」
「どうして?」
「たとえば、援助交際っていう言葉があるでしょう?」
「ええ」
「あれは、完全な、買春行為です」
「ええ」
「犯罪です」
「ええ」
「それを、援助交際だなんて言い換える。それじゃあ、子どもたちのほうが、望んでやっているって感じに、受け止められちゃう」
「…そうかもね」
「それから、パパ活っていう言葉」
「ええ」
「パパ活っていう言葉が、あります」
「ええ」
「でも、それも、買春だから」
「そうね」
「犯罪」
「そうね」
「世の中には、パパ活が犯罪だと知らないのか、私、パパ活が好きですーとか、平気で言う人がいる」
「みたいね」
「信じられない」
「…ええ」
「どうか、してるし」
「ええ」
「TV番組のインタビューとかで、私、今、パパ活やってまーすって言う人がいるんですよね?」
「みたいね」
「あれって、私、人から金奪ってまーすって、言っているようなものですよね?」
「そうね」
「それ、犯罪…」
「ええ」
「…」
「…」
「ああいう大人になっちゃ、いけない」
「…」
「人前で、僕のお父さんがあ、僕の母さんがあ、お兄ちゃんがあって言う大人。ああいうのと同じくらいに、だらしない」
「今どきの子は、言うわよね」
「人前で、僕のお母さんはあ!とかってさ…、キモイから」
「…」
「まるで、赤ちゃんよ」
「…」
「自立が、できていないんだよね?」
「…そうね」
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