第11話 今どき世代の子ばかりが、悪いんじゃない。大人の責任も、ある。大人にも、何ができるだろう?

 S NSって、どう使えば良いの?

 「誰かと、つながりたい…」

 「友達を、作りたい…」

 「誰か…」

 「コロナで、きついの」

 「助けて…」

 「1人では、生きられない…」

 「無理…」

 「誰か、応えて…」

 これが、意外に、危険。

誰かとつながっていないと不安になる子っては、簡単に、罠にはまるから。SNSとの付き合い方を、考えて。

 誰かとつながりたいという純粋な気持ちがあればあるほど、考えて、考えて、行動してみよう。

 軽い気持ちで送ってしまったSNS画像は、どう、いじられちゃうのだろう?

 今どき世代の子は、気を付けよう。

 もちろん、今どき世代の子ばかりが悪いんじゃないとは思う。

 大人の責任も、ある。

 大人にも、何ができるだろう?

 「被害者が、直接、危険を呼びかけたら、良いんじゃないか?」

 「端末に、フィルターをかける?」

 「もっと、やり方はないか?」

 考えてみよう。

 専門家に、相談してみよう!

 もしも、誰かを助けようと思って送った画像で、困ったことになっちゃったのなら…。

 相談を受け付けてくれる団体なら、たくさんあるよ。

 相談したくない?

 相談したくないという気持ちも、わからなくはないけれどさ。

 「私…。学校に相談したら、処分されちゃうかもしれない」

 そうして、悩んで悩んで、声を上げられない子も、多いんだから。

つらいこと、ばかりだよ。

 「…コロナ禍は、本当に、いやだ。弱い人が、どんどん、追いやられていく。立場の弱い女性は、生きようと立ち上がるほどに、泣かされる」

 ナエの気持ちは、沈むばかり。

 全国各地で、コロナの集団感染(クラスター)が発生。

 いずれ、学童保育所のような児童施設も襲われるんじゃないのかと、恐れた。

 「困ったわねえ。おやつとかの食事は、特に。気を、遣うし」

 その通りに、なってきた。

 役所からの通知を見て、震えた。

 「おやつの提供は、原則、中止してください」

 えー?

 どうする?





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