第7話 泣いちゃうよ。タブレット端末の授業も、危険だったりするから。危機感もないレベルの学校の先生なら、これには、気付けない。

 今どきの子たちは、つらいよね?

  コロナ禍で、緊急事態宣言がこんなにも長引くと、今どき世代の子たちの気持ちも、わかってあげたくなるよ。

 友達大好き世代が、友達に会えなくなるというのは、絶望的状況なのだろう。

 自撮りで、裸の写真を、バーチャルだという彼氏に送ってしまう…。危険性を、わかってほしいな。その子は、さらに、他人に見せられない写真を送ってしまったという。

 その写真が、バーチャルな彼氏以外に、どこで誰に見られているのかも、わからずに!

 写真を要求されたのは、5回。

 「コロナ禍でも負けずに、がんばっているみたいだね。君の笑顔が、良いね。コロナに負けないよう、がんばって!もっと、君の姿を、見てみたいな。良いじゃないか。俺だけなら…。彼氏にだけなら、ね?」

 優しい声をかけられちゃうと、やめられなくなっちゃったという。

 「ナエさん?」

 「…何かな?」

 「コロナ禍で、友達と会えない中で、誰かとつながっていられるんだって思って…。きっとその子は、安心しちゃったんだと思う」

 「そっか…」

 「そうしたらね、ナエさん?」

 「…何?」

 「その、顔も知らない彼氏からは、全然、連絡がとれなくなっちゃったらしい」

 「やっぱり…」

 警察に、連絡。

 時間はかかるけれど、サイトの運営側に、削除の要請をしてみたという。警察からの要請で、話は、進みやすくなった。

 それにしても、時間がかかる…。

 というのか、そういった画像は、まず、消えないと思ったほうが良いらしい。

 なぜか?

 なぜって…。

 誰かが、コピーして、他のサイトに送ったり、載せちゃったりするから。

 女の子は、絶対に、気を付けるように。

 学校では、タブレットを使った教育が、はじめられる。

 実は、これにも、危険がある。

 タブレット端末で、こっそりと、見知らぬ相手とやりとりをしてしまう。危機感もないレベルの学校の先生なら、これには、気付けない。

 危機感と、いうのか…?

 そりゃあ、専門家でもなければ、気付かないかも。

 次のような子も、被害者になっちゃうんだからね?






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