ナエ①弱い立場の女性相談「コロナ禍のバカ!」…SNSでつながりたい自撮りは、危険!?友達と修学旅行を楽しみたいからって、あんなことしてほしくないから!
第4話 「このSNSの画像は、何だ?退学届けか、職員会議。どちらか選べ!」そんなこと言われちゃったら…。どうすれば良いの?
第4話 「このSNSの画像は、何だ?退学届けか、職員会議。どちらか選べ!」そんなこと言われちゃったら…。どうすれば良いの?
それは、見知らぬ男性に、アパートに連れ込まれときの映像。金をくれるからと言うので、いやらしい行為に応じてしまったときに撮影されたものだった。
「このサイトが何か、わかるか…?」
「おい、聞いているのか?」
「…」
「おい、カグナ?」
「これは、な…」
「…」
「これは、違法な、ポルノサイトだよ!」
「ほら」
「良く、見なさい…」
「…」
「完全に、君の顔が出ている」
「…」
「カグナ?どうしようかって、悩んでいるんだろう?」
「だって…」
「何だ?」
「言ってみなさい」
「…先生だって」
「何?」
「先生だって、こういうの、やっているし…」
「ああ?」
「何だと?」
「俺たち学校の先生は、公務員だ。お前ら弱い立場を監督する、偉い身分だ。俺たち公務員には、特権があってだなあ。ひひ。俺たちなら、許されるんだよ。特に、俺たち常勤は、強いからなあ」
「…」
「お前は、女子高生だ。警察に金を渡して隠蔽できる俺らとは、違うだろ?」
「…」
「他校の女子高生との関係がばれそうになったら、自治体の教育課が、何とかしてくれる。役所の偉い人が、俺らの代わりに、謝ってくれる」
「…」
「気持ち、良いぜ」
「学校の先生、サイテー…」
「何?何か、言ったか?」
「…」
「俺ら先生は、良い。だがお前は、女子高生だ。許さん」
「…」
「さあ、カグナ君?どうしますかねえ?」
「…」
「ほら、座って」
「楽にして、良いよ」
一転して、かけられる言葉が、やんわりとしてきた。
犯人を取り調べる警察が、厳しさからときおり優しさをみせて、自白を引き出すやり方に、似ていた。
「…先生?」
「何だ?」
「私、どうすれば良いんですか?」
「1週間以内に、退学届けを出せ」
「…」
「それか、ここで、もっと、恥ずかしいことをしてやろうか?ひひひ」
「…先生」
「心配は、いらないさ。俺たちは、学校の先生なんだ。ひひ」
「…サイテー」
「来週、でかい職員会議がある。そこで、この学校の職員全員に、この動画を見てもらうようにしようか?」
「…そんな」
「退学届けか、会議か?おい、どちらか選べ!」
泣いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます