ナエ①弱い立場の女性相談「コロナ禍のバカ!」…SNSでつながりたい自撮りは、危険!?友達と修学旅行を楽しみたいからって、あんなことしてほしくないから!
第2話 進路指導室の彼女。弱い立場の人が泣かされちゃうのは、高校生でも同じ。女子高生カグナちゃんについて。
第2話 進路指導室の彼女。弱い立場の人が泣かされちゃうのは、高校生でも同じ。女子高生カグナちゃんについて。
…ということで、今は、ハローワークなんかでも、非正規ではなくて、有期(期限付きのってことで)で雇用された労働者ですよっていう言い方になってきた。覚えておこう。
「非正規…」
「私たちは、正規の人じゃ、ないのか」
「何だか、おもちゃの壊れた部品みたい」
どうか、そう思わないでいて。
「有期の労働者たちの生活を、考えよう」
「弱い女性の生活を、支えたい!」
ナエという名の、女性。
「困ったな…」
ナエは、学童保育所(放課後児童クラブともいう)の手伝いをしていた。
「コロナ禍で、傷付く子どもたちを助けよう!」
近ごろ、悩みが変わってきた。
以前は、こう。
「うちの妹が、学童保育所でお世話になっています。その子の姉の私は、1人暮らし。私、大学に入学したのに、コロナ禍で、学校にいけない。何のために、学校に入ったんだろう?これからどうしていけば、良いんだろう?悩んでいます」
何か、できることはないのかな?
「そうだ。SNSで、相談を受けよう!」
真面目なナエは、声を集めた。
「ナエ?」
「何?」
友人からも、声が集まった。
悩みは、日々、変わっていった。
「ナエ?」
「何?」
「困っている人が、いるんだ。いってあげなよ」
学業や仕事があるのに家族を介護したりする、ヤングケアラーのような忙しさ。学業に専念できなかったナエは、やっぱり、ヤングケアラーのよう。
「困っている人は、どこ?」
そこでやってきたのが、学童保育所。
傷付く子どもたちが、見過ごせなかった。
「たすけて!」
社会の悩みが、増えてきた。
大学にいけなくって、リモート授業も受けられなかった時間の、学童保育所…。毎日のように、緊張の呼吸。
緊急事態宣言が一旦解けて、学校にいけるようになったとしても、問題ばかり。
「弱い立場は、弱いままなのよね」
以前、ナエがバイトで知り合った子は、口を、サンドウィッチの角のように、尖らせていた。
カグナちゃん。
女性は、つらいよ。
高校にいったときの、涙話。
「…カグナ?」
「何ですか、先生?」
「これは、何だね?」
「…って、何ですか?」
「それは、我々のセリフだ!」
「何?」
何人かの先生が、集まっていた。
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