第13話 準備の日だって定時に帰りたい

こんにちは。真奈美です。


文化祭準備の続きになります。


ではどうぞ!


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文化祭の準備もいよいよ大詰めになってきた。発泡スチロールの土台が完成し、ベンチや出店用のテントなどを張り始め。生徒達も興奮状態だった。


私(へーこの学校の文化祭はこんな感じなんだぁ)


発泡スチロールの土台を作る指揮をとっていた生徒に話しかけられる。


リーダー「先生。発泡スチロールの土台終わったので、ブルーシートの場所を教えてくれませんか?」


私(やっべ。わっかんない。)


私「ブルーシート?んー実は先生もわからなくって。他の先生に聞いてくれる?ごめんね。」


リーダー「わかりました。」


リーダーは速攻で背を向けA・Bの2人へ駆けていった。


私(まぁわかんないからね。しょうがない。にしても、今日定時で帰れるかな)



ぶらぶらと校舎を探検してみた。

各クラスでの催し物。出店の準備。廊下の装飾。など。生徒達は意気揚々と取りくんでいた。


ちなみに今日は金曜日であり、保護者も参加できるような土曜日が文化祭当日である。


私(明日どんな感じになるのかねー。明日の分の給料は出るのかねー)



なーんも考えずに散歩していると私のもとに女子生徒が走ってきた。

その女子生徒は誰にでも話しかけるコミュ力お化けみたいな生徒だ。


走る女子「あ。真奈美先生!ヤッホー」


私「ヤッホー。何してるの?」


走る女子「今やきそばの試作品作ってて、試食会してるの!」


私「へー。気をつけてね」


走る女子「はーい。」


私(今日は定時で帰れるかな)



私がいなくても準備は進むので、私は図書室に入り「はだしのゲン」を読んでいた。


1時間くらい読み、いよいよ定時に近くなってきたので久しぶりに中庭へ向かう。



C・D「真奈美先生!探しましたよー」


私「すいません。ちょっと校内を見てました・・・」


C「まぁ初めてですからね。いよいよ中庭の設置が終わったので、最後に中庭で一斉終礼するそうですよ。」


私「あ。そうなんですね。わかりました。」



10分くらい経過した後、校内放送がかかる。


放送「中庭にて終礼を行いますので、集まってください」



しばらくして、終礼が始まる。


校長「明日は文化祭ですね。日頃の~~~~~楽しく過ごしましょう」


教頭「では、各自きりの良いところで作業を終了し、明日に備えましょう。解散。」



生徒は「さいならー」といい、帰る者と残る者にわかれる。部活動に行く者もいる。


私(さて、帰ろ。定時に帰れてよかったー)


A・B「真奈美先生!」


私「はい!」


A「お疲れ様でした。最後に教師陣で最終確認がありますので、10分後にこちらまで来てくださいね。」


私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい!」


私(定時・・・・。何よ最終確認って!クソがぁぁぁ!!!!)


明日は文化祭本番だ。


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はい!もう何も言うことはありません!


良い連休を!

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