第12話 文化祭の準備でさぼる奴?

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文化祭が来月に行われる。


私は「荷物運び」と「壇上のセッティング」の指揮を任された。


イメージとしてはこうだ。

中庭に発泡スチロールを敷き詰め、その上に木の板を並べ、最後にブルーシートで覆い隠す。


という手順らしい。もちろん私1人ではない。他に4人ほど教員が付いているため正直「楽勝」だ。



私(まぁどんな流れでやるのかわからないし、先輩教師にゆだねて私はのんびりしていようっと)


ここからは先輩教師をA・B・C・D

と呼んでいく。


まずは大量の発泡スチロールを運ぶ作業だ。

運ぶ係として男子生徒20人ほどを招集した。Aが(笑)。


A「よし男子。2人で一つの発泡スチロールを持って中庭まで運んでくれ」


B「ケガすんなよー」



私(あー楽勝だわこれ。私いらなくね?)


そう感じつつ、生徒をぼーっと見守る。


すると1人の生徒が話しかけてきた。


小柄な男子「真奈美先生は運ばないの?」


私「え?」


先ほどまで横にいたと思った「C・D」のお2人は、いつの間にか発泡スチロールを生徒に渡す作業をしており、A・Bは「指揮官」のようなオーラを出していた。


私(なるほど。A・Bのお2人は指揮をしたから仕事をする側の人間じゃないって思ってるのね。)


私は小柄な男子に答えた。

私「先生も発泡スチロール運んだほうがいいと思う?」


小柄な男子「・・・?もちろん!」


私「でも先生女の子だからさ。中庭の観察に行ってるね」


小柄な男子「女だけど先生じゃん?」


私「そう。先生だよ。先生は生徒を見守るのが仕事だからね。発泡スチロールを運ぶのは仕事じゃないんだよ。」


小柄な男子は笑っていた。そしてふざけた口調で私にこう言った


小柄な男子「あの先生やべぇっ(笑)」


私はその声にこう答えた。


私「そう。私ヤバイのよ(笑)」



中庭につくと勇敢なリーダーらしき男子生徒が1人指示を出していた。


私(いるよねーこういう行事ごとになると、「お前らちゃんとしろって!」っとか言って統率とる子。助かるわー)


私は統率を取っている子に近づき、尋ねる。


私「順調そう?」


リーダー「順調ですね。あとはブルーシートだけってところまで来ました。」


私「そう。」


私(あれ?私要らなくね?ラッキーかよ(笑))


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はい。こんな感じで準備は進んでいきます。

書きながら思ったのですが、これ私の態度に「怒る人」が現れそうですね(笑)


まぁ「生徒がケガしないように」・「安全第一」・「人数確認」くらいは目でしてますのでね。


基本「生徒が主役」のスタンスですので

(苦しい言い訳かな?)


では、次回も続きます!お楽しみに~

真奈美でしたぁ

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