第10話 やっと発表が終わる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~E班の生徒達は「誰か発表しろよ。」の仕草すら見せない。
私(あーどうしようか。「発表無し」にしてしまえば幾分か楽だろうけど。E班だけ無しにすると他の生徒に悪いしな・・・)
そう思い、私はE班の生徒を諭した。
私「E班の意見はありますか?」
遊んでいた男A「わっかりませーん」
遊んでいた男B「おまえ、ふざけすぎだって(笑)」
内気な女子生徒「・・・・」
爆睡している奴「ZZZZZ」
私「では、AとB。2人で発表しても構いません。2人とも前に来てください。」
少々強引ながらもE班を発表しなければいけない状態まで持っていかなければいけないと感じ、2人で発表を許すことにした。
私(AとB。あんたらは1人では何もできないタイプなのよね。群れでいると威張り散らかすし、1人になると別のことをするし。将来どうなんのかね。)
AとBが前に立つ。クラスの雰囲気は「この後どうするんだろう」という不穏な雰囲気が漂っていた。
E班(A)「えー僕たちは~について話し合いました。えー先生このあと何をしゃべればいいの。」
私「さぁ?あなた方で決めなさい。A~D班の発表を見ていたでしょ。」
E班(A)「だる(小声)」
E班(A)「えっと。僕たちはD班さんと同じで~がよいと思いました。以上です」
クラス「パチパチパチ」
AとBは席に戻っていく。Bはただ横に立っているだけだった。
私(とりあえず発表が終わったか。この程度の発表すらできない奴がいるなんて、世も末だわ)
私「はい。発表ありがとうございました。では、席をもとの位置に戻してください。」
ガラガラッと音をたてながら生徒は席を戻す。その際も無駄話が絶えなかった。
私「あーいいですか。」
話す人が1人ずつ減っていく。
私「発表お疲れさまでした。発表に消極的な方、意見を言えない方など、様々なタイプの人がいますよね。社会に出ると『自分の意見』というものが大事になってきます。ですので、今後もこのようなグループワークを続けていきますが、『自分の意見』を持つ努力をしてみてくださいね。」
キーンコーンカーンコーン
では、本日の授業はこれで終わります。お疲れさまでした。
私(このクラス。やばいわね。これで2年生なんだから。呆れるわ)
そう思いながら職員室に入っていった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
いかがでしたでしょうか。「グループワーク」ですね。
来年度からはどんどん増えていく。いや、「増やさないといけない」とされているのでね~。どうなるんでしょうか(笑)
次回からは「職員室でどのようなことを話しているか」について触れていこうと思っています!お楽しみに!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます