第6話 テスト返し
それからというもの着々と授業が終わり、特にこれといった大事件も無く淡々と月日が流れていった。
そして、私が教員として初めて出題する中間テストの時期が来た。
私「いよいよテスト作る側になったなぁ。どんな問題作ろうか」
面倒くさい。という気持ちは無かった。
ちなみに、テスト作成に実際どれくらいの時間がかかると思いますか?
ざっと1時間半もあれば十分です。しかし、それを5教科分ほど作らなければいけないので、6時間半くらい必要ですね。
まぁテスト作り、それを生徒が受けまして、テストの丸つけをしているお話です。
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先生がテストを作るときに何を考えているか。
『点数をとって欲しい』
はい。その気持ちだけです。決して、
『点数をとらせない』
テストは作りません。
そのように作ります。問題は全て「授業でもやった内容」
テストが終わり答案が私のところに返ってくる。
問題を間違えるのはかまわないが「白紙」は悲しい。
実際にテストの丸付けをしていく。そして、その結果私が思ったことはこれだった。
私「バカばっかじゃん」
テストの基準の話しをしたい。
学校の先生になる人は世間一般的には「良い成績を収めてきた生徒」とされる。
つまり、そんな人間が考えるテストはなかなか難しい。
私は高校時代そこそこ順位が高かった。なので、私が難しいと思うレベルは生徒にとっては無理難題であり、私が簡単だと思うレベルは生徒にとっては普通なのである。
私「この平均点は私の教え方の問題なのか。生徒の勉強の仕方の問題なのか。どっちなんだろう。」
生徒の丸つけをしていて、30点代の生徒がいると、正直ムカつくし、邪魔だ。
私(50点より低い奴の名前覚えておこう。)
迎えたテスト返し
一枚ずつテストを返していき生徒の反応を伺う。
60点のテストを返す。
ケバい女子生徒「やった~60点!神じゃネ!」
私(60くらいで満足してんじゃねぇよ。しゃべんな。さっさと席戻れ)
30点のテストを返す。
チャラチャラした男子生徒「赤点じゃなかった!ラッキー!」
うちの赤点は29点以下だ。
私(赤点をとるデメリットとか知らないのかな。あんたこのままじゃ社会出て死ぬよ)
テスト返しのときにはクラスが賑わう。
私「はい。自分の席についてください。」
私(さっさと席に戻れ、笑ってんじゃねぇ反省しろ。その反省が出来なければお前ら一生負け続けるぞ)
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生徒に呆れることは多々あります。
その代表例が「テスト返し」ですね。
あ、
あけましておめでとうございます。
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