第4話 初回の授業は「質問コーナー」
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初めての授業、私は自信に満ち満ちていた。
もともと授業は自信があったし、教えるのも得意だと自負していた。
何より生徒が退屈になるのを避けたい。そこだけは注意しようと意気込んでいた。
早速教室に入る。場所は、私の副担のクラスであり、先日挨拶したばかりのクラスだった。
私「改めて真由美です。1年間この教科の担当は私が受け持ちます。よろしくお願いいたします。」
私「では初めに、この教科の説明と、本日の授業内容を・・・」
私(ふっふっふ。これで盛り上がれ!)
私「説明しません!初回の授業ということでね、ある程度説明をしてから、質問コーナーでもしようと思います!」
クラス「(シーン)」
私(はんのううっす。まじかよこいつら。授業してやろうか)
私はある程度この教科の説明をしてから、全員に1枚ずつ紙を配布し、そこに無記名で質問を書くように促した。
チャラチャラした男子生徒「先生。どんな質問でもいいんですか?」
私「はい。どんな質問も自由にどうぞ」
私(まぁどうせ、色恋沙汰な質問でしょ。)
ある程度時間が経過し、それぞれが予め用意したBOXに質問を投下していく。
私「みんなありがとう。では、1枚ずつ見ていこうと思います。」
私(この質問コーナーで距離感を縮めよう。)
1枚目。
『彼氏はいますか。(仮性 仮名)』
私(ほら出たこういう質問。あと、こいつ名前書いてるわ。まぁ書く書かないは自由だしいいけど。)
私「えー彼氏はいますか。という質問ですね。大学のころに~」
一通り用意していた恋愛トークを披露しコボケもはさみながら場を盛り上げようと質問に答えた。
私(ある程度場があったまってきたかな。)
しかし、ここからが甘かった。
2枚目。3枚目。4枚目。と質問が続くと思ったが、
そこには『何も書かれていなかった』
私(白紙ね。はいはい。興味がないのか面倒くさいのか知らんけど、代替このクラスのレベルと空気感はわかったわ。はームカつくは、こういう奴は。)
途中白紙の奴もいたが、
・この科目は難しいですか?
・学生時代の部活動は?
・この学校に来て最初に思ったことはなんですか?
など、ある程度の質問は書いてくれたが、半分くらいは白紙の奴がほとんどだった。
私(・・・・ふぅ。先が思いやられる。)
こうして、初日の授業は終わった。
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はい。どうも真由美です。読んでいただき感謝です!
今はどてもドライな子が増えている印象です。いや、ドライな子と活発な子の差が激しいといった方が正しいのかな?
まぁ初回の授業はこんな感じでした。
教員という生き物は心のどこかで、「私の思い通り」がありまして、その通りにならない生徒がいたら腹が立つことがあるんですよ。
むずかしいですね~人間って(笑)
では、また明日!
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