第10話 小さな女の子

コンビニに出ると 小さな女の子がバックしてきた車のすぐ傍に

トコトコと歩いてゆく

「危ない!」 急いで女の子の手を引っ張る


車のドライバーが 気が付き泡えて声を掛けられる 

「す、すいません 大丈夫ですか?」「あ、大丈夫ですよ御嬢さんも大丈夫だよね」「・・・・・・」女の子は黙ったまま

私はしゃがんで 顔、目線を合わせて 笑う


すると・・

「有難う やはり、そなたは優しいのお そなたの弟も可愛いものじゃ」

小さな女の子はそう言って私の頬を優しくナデナデ

「は、はい?」

「ではな 我が去ったら新たに新しい梅の木をまた、庭に植えるがよい」「えっ?」


「そなた達の事は大好きじゃった」

にこにこ笑顔で小さな女の子は去ってゆく

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る