第9話 異国のアニメおたく?

「あ?」「あら」

「貴方もお好きですか?」流暢な日本語で微笑む 

金の髪、長めの髪を結び 綺麗な淡い色の瞳と眼鏡 胸元に銀色の鎖 

何かペンダントをつけているようだった 彼はとても美形・・


「は、はい」

「日本の漫画が大好きで それで日本語を学び日本で仕事をする事になりました」

「先日、本屋でも会いましたね」「あ‥そうだった」

「アニメの本 いいですね」

本屋でもあったけ そうだったけ? 

あの本屋は 小さいけどとても種類が多くて、漫画関係が多い


「夏にはジャパン・エキスポがあるので1度、帰らなくては・・」

ジャパン・エキスポ

そう言えば 漫画やアニメなどのお祭りがフランスのパリであって

欧州中から人が来るとか・・・そんな話を以前、聞いた


「まあ、そうですか」

私の手にした絵柄、ヒロインの一人 その缶ジュースを彼がじっと見ていた

しかも この絵柄は最後の1個


「あの・・良かったら どうぞ」「おお、よろしいのですか?」彼は嬉しそうだった

「はい」


「メルシーボク(有難うございます)」

「では・・」そう言って異国の彼は立ち去った。


「あ、理由をつけてFBとかラインのアドレス聞けば良かったハンサムだったのに」

仕方ないので アニメ 別の絵柄の缶を手に 

他の目新しい美味しそうな商品を籠に入れて清算


「有難うございます」コンビニ店員の笑顔


ふと レジの横にチャリテイ用の募金箱

「また災害の被害か・・先日は子供食堂だったけ」


ちょっと頑張って 100円を投入 チャリン

「有難うございます」「えへへ」

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