偽教授接球杯Story-3
「答える前に、確認しておきたいんだが。回答までの猶予は何刻だ?」
「じゃ、一刻(十五分間)にしようか。あんまり短すぎても、長すぎてもあれだしね」
「いいだろう」
私は酒杯に注がれた真紅の液体を平然と、ぐいと飲み干して、たんとテーブルに戻した。
「……よく、平気な顔をしてそんなものを口にするね。さすが、呂宿兄は心胆と性根が違うや」
「そうだろう。では、私からのなぞなぞを出そう」
「うん。どんなの?」
私は自分が知っているなぞなぞを口にする。
Ic eom wunderlicu wiht, wifum on hyhte,
neahbuendum nyt; nængum sceþþe
burgsittendra, nymþe bonan anum.
Staþol min is steapheah, stonde ic on bedde,
neoþan ruh nathwær. Neþeð hwilum
ful cyrtenu ceorles dohtor,
modwlonc meowle, þæt heo on mec gripeð,
ræseð mec on reodne, reafað min heafod,
fegeð mec on fæsten. Feleþ sona
mines gemotes, seo þe mec nearwað,
wif wundenlocc. Wæt bið þæt eage.
「以上だ」
「……ごめん、もう一回いい?」
Ic eom wunderlicu wiht, wifum on hyhte,
neahbuendum nyt; nængum sceþþe
burgsittendra, nymþe bonan anum.
Staþol min is steapheah, stonde ic on bedde,
neoþan ruh nathwær. Neþeð hwilum
ful cyrtenu ceorles dohtor,
modwlonc meowle, þæt heo on mec gripeð,
ræseð mec on reodne, reafað min heafod,
fegeð mec on fæsten. Feleþ sona
mines gemotes, seo þe mec nearwað,
wif wundenlocc. Wæt bið þæt eage.
「……あなたは本当に悪党だね。宣教師のくせに」
「まあな。東洋人の子を犯して殺すために清国までやってきた、欲と俗と悪にまみれた宣教師だからな、私は。どうだ、ヒントをやろうか。今の言葉は古い、アングロサクソンの言語だ」
「呂宿兄」
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