南海の蠱毒(8)そして、忌まわしき竜が目を覚ます
この世に驚くべきことなど何もない、今までそう思っていた。が、それはいささか僭越だったのかな──アレクセイの頭にそのような思いが浮かんだ。
龍一、全く君には驚かされっぱなしだ。いや、よく考えてみると──僕が驚くのは、いつも君についてだ。
視線の先では、かつて龍一だったものがハイチ連邦海軍の歩兵部隊を、まるで箒で塵埃でも掃くかのようにして、丘の頂上から払い落としていた。
龍一が転じた、異形の〈竜〉が。
「後退! 後退しろ!」
ダニエルは声を枯らして動揺する部下たちを叱咤していたが、彼自身にもそれがどこまで効果を発揮しているのかまるで自信がなかった。彼の号令を待たずに兵士たちは次々と発砲を始めている。だが小銃弾や擲弾、ロケット弾の炸裂でさえ〈竜〉の前進を阻めた様子はない。
動揺を隠し切れない兵士たちに向け、また一歩、〈竜〉は熟練のダンサーを思わせる優雅な足取りで進み出る。
真琴やテシクが見たら目を見張ったに違いない。〈竜〉は彼ら彼女らの前に現れた時からさらに姿を変えていた。元から大柄だった龍一よりさらに一回り大きく、そして〈のらくらの国〉に現出したものより頭が小さく、手足が細長く、ずっと人間に近い体型になっている。だが見る者全てを戦慄させ惹きつける、異形の美しさに変わりはない。
悲鳴が上がる。一つではなく、一度にして幾十もの断末魔が。
〈竜〉の肩部や肘部から、細長いテープのようなものが次々と滑り出た。しなやかで紙のように薄いそれは、しかし鋭く尖った先端部と剃刀よりも鋭い刃を備えており、まさに兵士たちへ縦横無尽に襲いかかった。防弾装備など意味を為さない威力だった。一瞬で腕を切り落とされた兵士が愕然とする間もなく首を切断し、ヘルメットに保護された頭蓋を串刺しにした刃が別の兵士の眼窩を貫通して後頭部へ抜ける。
たちまち周囲は過去のどんな戦場にも負けない悲惨な地獄絵図と化した。手榴弾を投げようとした兵士が胸部を貫かれ、空中に持ち上げられて爆発したあたりで他の兵士たちは戦意を喪失した。厳しい訓練に耐え抜いた兵士たちは我先にと逃げ始め、その背にすら伸びる刃が次々と襲いかかっていく。
「大隊長! 指示をください、大隊長……!」
何が起きているのか、ダニエルには理解できなかった──彼にわかるのは、自分が手塩にかけて育てた部下たちがまるで切り株のように片っ端から薙ぎ倒されていることのみだった。
「火力支援を要請する! 繰り返す、火力支援を要請する……!」ダニエルが無線機に怒鳴る声は震えていたが、それを恥じる余裕もなかった。「こちらの火力では目標に対応できない! 繰り返す、こちらの火力では目標に対応できない……!」
【同時刻 洋上 〈アグエ〉艦橋】
「火力支援要請だと? さっきから何を言っているんだ……?」悲鳴にも似た報告に、〈アグエ〉艦長兼総司令官はひたすら困惑していた。「あんなちっぽけな丘に何があると言うんだ……機甲師団でも地の底から湧いて出たのか?」
「……〈悪竜〉」
「は?」
「総司令殿。今すぐあの丘に全火力を投入してください」目を瞬かせる艦長にアンジェリカは冷ややかに命じる。
「しかしミス……」
「聞こえませんでしたか? 今すぐに全火力を投入してください。さもないと、殺されるのはあなた方ですよ」
【〈首縊りの丘〉上空】
『ペトロ1よりペトロ各機。仕掛けるぞ』
『冗談だろう……戦車相手ならまだしも、人間と大してサイズも変わらないじゃないか。あの一匹に歩兵たちが殺されまくったのかよ』
『目標は手持ち火器程度ではびくともしないらしい。対空兵器を保有しているかは不明だが、気を抜くな』
今まで市街地の掃討に当たっていた戦闘ヘリが数機、〈首縊りの丘〉目指して急速接近していた。
『異様に視界が悪い。まさか、これも奴の仕業ってんじゃないだろうな……?』
『有視界射撃は無理だ。熱分布画像でなら狙える。……何だこれは、生身の人間の熱分布じゃないぞ……』
『奴が何かなんて粉砕した後で考えろ。かかれ』
隊長機の号令に合わせ、ヘリ部隊が一斉に散開する。型落ちの戦闘ヘリと視界の悪さを問題にせず、各機は素晴らしいパフォーマンスを発揮した。右翼左翼からそれぞれ一機ずつが機銃掃射で逃げ場を塞ぎ、残りの一機がロケット弾を斉射。たちまち目標の姿が爆炎の中に消える。が、
『嘘だろう……びくともしてねえぞ』
舌打ち。『ミサイルに切り替える。反転してもう一度仕掛けるぞ』
地上の〈竜〉も新たな動きを見せていた。まるで何かを呼び寄せるように手を宙へかざす。
何もない空間から雫のように、黒いものが滲み出した。それはたちまち形を取り、〈竜〉と同色の鈍い輝きを放つ星型正多面体と化す。
〈竜〉の指先が弧を描き、空の一点を指し示した。
『地上目標に動きあり。警戒せよ』
『まさか対空ミサイルでもないだろう? あんな距離から何を』
言いかけた一機が空中で爆散した。愕然と振り向く残りの機のパイロットは、爆炎の中から現れたそれを目の当たりにする──鈍く輝き、緩やかに回転しながら浮かんでいる星型正多面体を。
『散開しろ!』
遅すぎた。残る二機も機体を星型正多面体に内側から貫かれ、爆発炎上する。戦車に比べれば戦闘ヘリの装甲は遥かに薄く脆い──仮にもっと分厚い装甲があったとしても、何の前触れもなく内部に転移してくる投擲体などどう防げるというのか。
〈竜〉は指の一振りで星型多面体を手元に呼び戻す。また指が優雅に振られ、数キロ先で対物ライフルを構えていた狙撃手と観測手の頭をほぼ同時に吹き飛ばした。
『狙撃班、沈黙!』
「ぐ……!」無線機を地べたに叩きつけるのを、ダニエルは全力で堪えなければならなかった。無線機ではなく、私物のスマートフォンに向けて怒鳴る。「どうなっている! 何なんだあいつは! 相良龍一が、あんな化け物とは聞いていないぞ!」
『聞かれなかったからです』聞こえてくる若い女の声は憎たらしいほど平然としていた。『私のような小娘に怒鳴る暇があれば、それこそ化け物相手の対応策を考えてはいかがですか? プロの軍人らしく』
「ふざけるな! お前では話にならん、ヨハネスと直接話させろ!」
『あら、陛下を呼び捨てにする貫禄をどこで身につけたのかしら?』女の声が冷ややかさを増した。『では、その陛下からのお言葉を伝えます。──お前など、悪竜に貪り食われるがいい』
今度こそ怒声とともに、ダニエルはスマートフォンを足元に叩きつける。
『大隊長、既に我が隊は壊滅状態です……ご指示を!』
「……麓の部隊と合流する。HWを前面に押し出し、時間を稼げ! 海岸沿いで防衛線を形成する!」ダニエルは努めてわずかに冷静さを回復させる。「引き続き、沖合の討伐艦隊に火力支援を要請しろ! 艦砲でもなければあいつは殺せん!」
艦砲であいつを殺せなかったら──その凍りつく予感をダニエルは無理やり腹の奥へ押し込める。
馬鹿げている。さっきまで死にかけていたあの若造一人に、俺たちは追い詰められている。
【洋上 〈アグエ〉艦橋】
「地上部隊、沿岸部にて防衛線を展開中。強行偵察連隊は潰走状態」
「砲撃用意。目標〈首縊りの丘〉」いろいろありすぎて無感動に指令を発するしかなくなってしまった艦長の目が、窓の外の何かを捉える。「何だあれは?」
他の者も気づく。不審げなざわめきが、やがて沈黙する。
ダニエルなら見覚えのあるだろう、あの黒い煌めきが虚空から滲み出していた。やがてそれは次第に寄り集まり──〈アグエ〉艦橋の上空に一つの巨大な塊を生み出した。
星型多角形を幾つも集めて作ったようなオブジェ。オリジナルに比べれば遥かに不格好だが、それはまさにあの〈竜〉の似姿だった。ただし、こちらには足がなく、胴体が長い。無理に形容すれば蛇、あるいは東洋の龍に似たシルエットだ。
「今度は……何だ?」
「〈分体〉まで駆使し始めたか。いよいよ破壊神としての本性を表してきたな」舌打ちせんばかりの口調で呟いたアンジェリカは、表情を一転させる。「総司令殿。ここでの私の役目は終わりましたので、これで失礼させていただきますわ。あ、この不細工なジャケット、返しますわね」
「あの、ミス……」
救命胴衣を受け取り目を白黒させる艦長の前で、アンジェリカの姿が瞬時にかき消えた。呆気に取られている艦長の横顔が、膨大な光と熱量に塗り潰される。
〈アグエ〉艦橋は一瞬で蒸発した。それに留まらず〈分体〉の口から迸る熱線は〈アグエ〉を艦底まで貫通し、巨大な艦体を跡形もなく四散させていた。
【〈海賊の楽園〉沿岸部 上陸部隊展開地点】
「討伐艦隊が壊滅状態とはどういうことだ!?」
「討伐艦隊が壊滅状態ということです」ダニエルに叱責された兵士は動揺のあまりトートロジーに陥っていたが、その滑稽さに気づく余裕もなさそうだった。「旗艦〈アグエ〉は爆沈。他の艦艇も出現した敵飛行物体と交戦中で、こちらへの火力支援は極めて困難のようです。それ以上はわかりません。向こうもかなり動揺しているようで……」
ダニエルは沖合を見、唸った。夜空の底を焦がす勢いで砲弾やミサイルが飛び、その上空から雷と熱線が降り注いでいる。また一隻、艦艇が爆炎とともに傾き沈んでいく。
こんなはずではなかった──ダニエルは歯噛みする。沿岸部まで奴をおびき寄せられれば、アウトレンジから一方的に艦砲射撃で仕留められると思ったのだが。しかしまさか、当の討伐艦隊が壊滅しかけているとは予想外だった。これではダニエルたちの方が沿岸部に追い詰められた形だ。
血走った目で周囲を見回す。上陸部隊には戦車や装甲車も混じっており、揚陸艦には戦艦ほどの火力こそないものの、機関砲や多連装ロケットなどの重火器はある。だが今となっては、それですら有効かどうか自信がなくなってくる。
「HWの展開は終えた。時間稼ぎにはなるはずだ……」ダニエルは自分に言い聞かせるように呟く。
「丘に全火砲を向けろ! 化け物とはいえ相手はあくまで徒歩だ、動きを捉えるのは難しくは……」
「あの、大隊長……」
遠慮がちに声をかけた部下をダニエルは殴り倒す。周囲の兵士たちが慄く。「貴様は俺の話を遮る貫禄をどこで身につけた!?」
「も、申し訳ありません……しかしあれを、どう対処すればいいのか……」
口の端から血を垂らしている部下の視線の先をたどり、ダニエルは絶句した。
丘からあの〈竜〉が降りてくるところだった。ダンサーを思わせる優雅な足取りに変化はない。しかしダニエルを凍りつかせたのは〈竜〉そのものではなかった。
丘の麓に時間稼ぎとして展開していたはずのHWが、一体残らず〈竜〉に対し、左右に分かれて道を開けていた。それだけではない。地にひれ伏し、跪いている。まるで王にかしずく従兵たちのように。
怯えているのだ。心を持たないはずのHWたちが。自分たちでは絶対にその高みへ至れない、圧倒的な何かに対して。
傍らまで歩を進めた〈竜〉に、ついにHWの一体が限界に達した。自らの頭をヘルメットごと抱え込み、凄まじい力で後方へと捻る。骨が砕けるおぞましい音が響く。左右に並ぶHWたちも自らの首をねじ切り、切断面から血を吐き散らしながら自らの首を抱え上げる。
悠然と〈竜〉が歩き続ける。自らの頭を盃のように捧げ、跪いたまま絶命しているHWたちの作る道の間を。
「お、お前は……!」我知らず、ダニエルの喉から悲鳴に似た叫びが迸っていた。「お前は一体、何なんだ……!」
他の兵士たちまで似たような叫びを発していた。既にダニエルの命令を待たずに発砲が始まっていた。兵士の手持ち火器だけでなく戦車の主砲や装甲車の重機関銃、揚陸艦の機関砲や多連装ロケットまで猛然と火を吐いている。だがそれはもはやダニエルの命令ではなく、個々の兵士の恐怖に駆られてのものに過ぎなかった。
〈竜〉以外の誰もが叫んでいた。怒りと、それを上回る恐怖に。
数千発の小銃弾と機銃弾、そして百を越える砲弾とミサイル、小高い丘なら鋤き返せるほどの火力が〈竜〉に集中する。だが〈竜〉の動きは止まらない。集中する火力に対して目標が小さすぎるせいもあるが、まるで堪えていないのだ。
微風を浴びる彫像ほども堪えていない様子の〈竜〉に動きが生じた。す、と構造だけは人間に酷似した二本の指で宙を示す。
半ば固定砲台と化して機関砲弾とロケット弾を放っていた揚陸艦の上空に、巨大な影が生まれる。
鏡のように滑らかで、揚陸艦の数倍ほども面積のある巨大な角柱が、揚陸艦だけでなく周囲の戦車たちまでまとめて押し潰した。
「……は?」
そんな間抜けな声をダニエルが発してしまったのも無理はない。戦場というよりは抽象画のような、シュールで突拍子もない光景だ。
踏み潰される者たちにはシュールどころの騒ぎではなかった。その上空にさらに数本の巨大な金属柱が現れ、巨人の足裏よろしく下にある全てをすり潰し始め、混乱はさらに混沌へと変化した。
「こんな馬鹿な……!」
「助けてくれ! 神よ、お慈悲を……!」
もはやまともな戦意を保てる者などいなかった。まず戦闘車輛が我れ先に後退を始め、浮き足立つ兵士たちを轢き潰した。その只中へ〈竜〉が歩みを進め、さらなる殺戮を開始する。薄く鋭くどこまでも伸びる刃が振るわれ、海岸の砂の上に手足と、内臓と、おびただしい鮮血を叩きつけた。星型正多面体が戦車を内側から爆裂四散させ、周囲の兵士たちを燃やしながら吹き飛ばした。
「大隊長! 撤退しましょう! これは我が方で対応できる苦難をとうに越えております!」
部下の進言は痛いほど身に沁みたが、それでもダニエルは頷けなかった。「どこへ逃げる! 討伐艦隊すら潰滅させた相手だぞ!」
「しかし……!」
「逃げたければ、貴様らだけで逃げればいいっ……!」
吐き捨てて、ダニエルは一台の装甲車に駆け寄った。タイヤが破裂して傾いてはいるが、搭載火器はまだ使える。「殺してやるぞ相良龍一! お前など、お前が這い出てきた地獄に叩き返してやる……!」
首を失った兵士の死体を蹴落とし、自分が銃座に着いた。こちらを向いた〈竜〉に向け機関銃弾を放つ。だが生身の歩兵なら挽肉にできる大口径弾は、〈竜〉の滑らかな体表で跳ね返り、逃げる兵士たちを背中から貫くだけだ。
無駄なことをしているのは頭のどこかでわかっていた。ロケット弾どころか艦砲弾すら無効化し、艦艇を一撃で破壊する怪物に、今さら機銃弾を浴びせてどうなる? だが、認めるわけにはいかなかった。こんなものの存在を認めたら、彼が守ってきた世界は即座に崩壊する。
「これならどうだ!」
機銃と一体化した擲弾発射機のトリガーを引き絞る。射出された弾体は、しかし跳ね返ってあらぬ方向で爆発しただけだった。
「何なんだ……! お前は一体……! お前は一体、何なんだ……!」もう自分でも何を叫んでいるのかわからなかった。「何だってお前みたいな奴が今になって現れる! なぜ今になって……!」
軽い衝撃が数度、彼の全身を貫いた。何かがこぼれ落ちる、ぬるりとした感触。
「……」
ダニエルは射撃を止め、自分の身体を見下ろした。あの薄く鋭くどこまでも伸びる刃が、全身に突き刺さっている。首筋、胸、腹に。
「がっ……あ……」
一挙に全身から力が抜けた。糸の切れた人形のように、自分が持ち上げられるのを感じる。
目の前に〈竜〉の顔面──人間で言えば顔面らしき部分──が見える。目らしきものはないのに、なぜかそいつがこちらを見つめているのはわかった。
その異質で恐ろしい、そして美しい姿を前に、ダニエルの顔から怒りと恐怖が消えていった。
「ダンバラー・ウェド、偉大なる蛇よ……」血の泡をごぼごぼと吐き、ダニエルが呟く。「これが私に下される罰なら、なぜあの日私の前に現れなかったのです……? 私の生家と家族が焼かれたあの日に……それだけならまだしも……なぜ、今になって現れるのです……?」
〈竜〉は何も言わなかった。ただ黙って、右手を振り上げる。
「なぜ……」
最後まで優雅さを失わず、手刀が静かに振り下ろされた。
「龍一……!」
全てが終わった後、龍一は棒のように倒れた。アレクセイが物陰から駆け寄った時には、その姿は既に人間のそれと変わってはいなかった。ほとんどぼろ布と化した服と違い、身体には傷一つない。
「アレクセイ……か……」龍一は薄く目を開けたが、喋るのも辛そうだった。「俺は、何をしたんだ……?」
「考えるな!」思わず叫んでいた。「……それについては、後で考えよう」
夜が明け始めていた。人も戦闘車輌も等しく無慈悲にすり潰していた金属柱の群れも、沖合で破壊の限りを尽くしていた〈分体〉も、跡形もなく宙にかき消えていた。まるで悪夢の中の産物だったかのように。
明るくなればより惨状が目に見えるだろう、とアレクセイは幾分か陰気に考えた。その前にこの島を脱出する必要がある。相良龍一は強いが、無敵でも無謬でもない。どれほど強い男でも、耐えられないものがこの世にはある。
「ここを出よう……」龍一を抱え起こしながら、アレクセイは苦さを込めて呟く。自分に言い聞かせるように。「……この島で僕たちができることは、もう何もない」
(次回、エピローグ)
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