呪者の影 3

翌日、笠根さん指定の時間まで俺と由香里は病院の前の喫茶店で時間を潰していた。

時刻はお昼前。

今日は仕事が休みの由香里は、普段よりもカジュアルな格好でいるらしく、時折すれちがう同僚の看護師さんに茶化されていた。

隣にいる俺をネタに談笑する同僚なんかとはそれなりに仲が良いのだろう。

皆とても怪奇現象に悩まされているとは思えないほどに気楽な雰囲気だ。

そう指摘すると由香里は苦笑して言った。

「病院から外に出るだけで気持ちが楽になるのよね。私もそうだもん。職場に戻るとまたあの嫌な空気になるから、休憩の時はほんとに解放された感じで気分いいんだよ」

なるほど。

それだけ病院の中の空気がよくないという事なんだろう。

向かいの席に座る由香里の表情は暗い。

笠根さんや篠宮さんが来てくれるとはいえ、ヨミの遺体を調べに行くことに不安を感じているのだろう。

当たり前だ。

俺だってできれば行きたくない。

由香里が絡んでいなければこんな話からはとっくに逃げている。


笠根さんとの待ち合わせまでまだ少し時間がある。

そのまま2人でお茶を飲んでいたら、病院の前に黒い車が止まった。

なんとなく見覚えがある車だと思っていたら、後部座席から伊賀野さんが降りてきた。

笠根さんが呼んだのだろうか。

車はそのまま駐車場の方へと走り去り、伊賀野さんは笠根さんを探しているのかキョロキョロと周りを見ている。

「ちょっと待ってて」

由香里を喫茶店に残して店を出て、伊賀野さんのもとに駆け寄る。

近づく俺に気づいた伊賀野さんが顔をこちらに向ける。

一瞬キョトンとした顔をして、すぐに俺を思い出したらしく笑顔になる。

「前田さん!お久しぶりです」

そう言って手を振ってくる。

「どうもどうも伊賀野さん、ご不沙汰してます。伊賀野さんも笠根さんに呼ばれたんですか?」

「ええ。詳しいことは聞いてないけどね。笠根さんはまだ?」

2年前に見た死にかけの状態からは想像できないほど生命力に溢れた伊賀野さんは、化粧バッチリで元々大きな目がさらに強調されている。

「…………」

こんなに綺麗な人だという印象はなかった。

思わず由香里の視線を意識してしまう。

初めて会った時はおっかなかったし、退院直前に見舞いに行った時もスッピンだったしな。

そんな失礼な俺の内心など知らず、伊賀野さんは華やかな笑顔で俺を見ている。

「あのー、連れと一緒にあそこの喫茶店で笠根さん待ってるんですけど、良かったら伊賀野さんもどうですか?」

そう言って喫茶店を指し示す。

すると由香里がこっちに会釈しているのが窓越しに見えた。

「あら?」と言って伊賀野さんは喫茶店に向けて歩いていく。

何故か置いていかれる形になって伊賀野さんの後を追う。


「あら~斎藤さん!お久しぶりね」

喫茶店に入るなり伊賀野さんはそう言って由香里の元へ歩み寄った。

由香里も立ち上がってお辞儀し、伊賀野さんとの再会を喜んでいる。

そういえば伊賀野さんが入院してたのもこの病院なわけで、由香里と知り合いでもおかしくないのか。

なんというか、世間は狭いというか、まあ由香里を起点にした人間関係だから当然なのだが、まあとにかく、人の縁とは実に不思議なものだな、うん。

そんな事を考えながら、女同士で盛り上がっている2人を眺めていたら、もう1人、騒がしい人がやってきた。


「おはようございまーす!」

と言って俺たちのテーブルに登場したのは篠宮さんだった。

「お、篠宮さん」

「や、どうも前田さん。和美さんも」

「あの…」

「斎藤さんお久しぶりです。いつぞやはお世話になりました」

そう言って由香里にお辞儀をする篠宮さん。

「あ、はい、お久しぶりです」

由香里もお辞儀を返す。

この2人も当然ながら知り合いだ。

まあ、取材した人とされた人というだけだが。

なんというか伊賀野さんにしろ篠宮さんにしろ、由香里と直接話しているのを見るのは初めてなので、どうにも不思議な感じというか、俺だけ蚊帳の外にいるかのような錯覚を覚える。

これで笠根さんまで来るんだもんな。

なかなかに複雑な人の縁とやらだ。


女3人と男1人となれば、当然ながら会話には置いていかれる。

笠根さんが来るまでは空気になる事を悟った俺は、いっそ開き直って外の景色を眺めていた。


そういえばあの時も、この席に座っていたな。

俺の向かいには笠根さんがいて、その向こうに木崎美香の姿をしたアレが……。

あの時のことを思い出しても、もう怖いと思うことはなくなった。

時の流れとはそういうものだろうし、つい先日、死ぬほどビビらされたのだから多少のことでは平気になるのも当然っちゃ当然か。

以前の俺なら今日だって来なかったに違いない。

幼い頃の戒めに従ってオカルト的なものからは全力で距離を取っていた筈だ。

由香里の問題となればどうしたかはわからないが、それでも今、こうしてここにいることは大きな進歩のように感じた。


しばらくして、笠根さんがやってくるのが見えた。

病院の前で周りを見回している。

窓の外に手を振ってみると、笠根さんもこっちに気づいたようで、小走りでやってきた。

「やあどうも、お待たせしちゃいました?」

店内に入るなりそう言って歩み寄ってくる。

「いえいえ、私もいま来たとこで、和美さん達が先についてました」

「私が来たのもついさっきよ。前田さんや斎藤さんはずいぶん前に来てたみたいだけど」

「昼間から喫茶店でイチャついてたと。いやあカップルってうらやましい」

篠宮さんがオッサンみたいなことを言う。

「あのね笑。俺も由香里もそんな感じじゃありませんから」

久しぶりに口を開いたのに、出てきたのはそんな言葉だった。

「じゃあどんな感じなんです?」と尚も茶化そうとする篠宮さんを制して笠根さんが続ける。

「すいませんね斎藤さん。私だけだと不安なんでプロを呼んじゃいました。伊賀野さんとはお知り合いだったんですか?」

「はい。あの、入院されてた時に」

「それなら話が早くて助かります。あ、今回お金は大丈夫とのことなので安心してください」

「あ、いえ、ありがとうございます。私は大丈夫です。というか、皆さん大丈夫なんですか?平日に来ていただいて」

「大丈夫大丈夫!ウチは自由出勤みたいなもんだから」

篠宮さんは雑誌のライターなので大丈夫らしい。

「私も今日は特に予定なかったから全然平気」

伊賀野さんはそもそも会社勤めですらない。

「俺は今日は半休。っていうか全休でも別に平気」

雑務は多少あるにはあるが、最悪、同僚にぶん投げれば会社に行く必要はない。

後で同僚の機嫌を取れば問題ないだろう。

「お金も私に出せる範囲なら……」

と言う由香里を伊賀野さんが制した。

「大丈夫よ。病院から依頼されたならまだしも、斎藤さん個人からふんだくったりしないわよ」

笑ってそう言った。

そんな感じで実に軽いノリで始まった同窓会もどきは、由香里から改めて一連の経緯を聞く段階になると、さすがに真面目な空気へと変わった。


「ヨミねえ。ぶっちゃけ私は新興宗教の関係だと思ってた」

伊賀野さんが素直な印象を口にする。

「私はもしかしたら勧請院さんかなーと思ってました」

篠宮さんが口にしたかんじょういん?さんが誰だかわからないが、ヨミの正体は判明している。

丸山理恵。

どこにでもいそうな普通の女。

ニュースでも全くと言っていいほどおかしな経歴は発表されない。

全くの謎だ。


「色々調べてみましたけど全然怪しいところは無し。もう真っ白。それなのにあれだけの集団自殺を引き起こして、死んだ後には怪奇現象が頻発していると。まあ話を聞く限りでは絶対なにかありますよね」

篠宮さんが現状での結論を出す。

「とりあえず見てみないことにはなんともなりませんなあ。斎藤さん、病院には了解もらえてます?」

笠根さんが由香里を見て言う。

「いえ、それが……」

由香里によると、霊能者を連れて行くからヨミの死体を見せてくれ、とはさすがに言い出せなかったらしく、しかも今日は非番なので、上司や同僚にもまだ何も言えていないとのことだった。

「でも、多分大丈夫だと思います。同僚みんなほんとに怖がってるんで、皆さんが「そういう人達」なんだってわかったら何も言わないと思いますよ」

事前の許可がなくとも行ってしまえば止められないだろうということか。

それは病院としてどうなんだと思わなくもないが、それほど参ってるってことなんだろう。

フームとため息をついて笠根さんが腕を組む。

そして、「ま、とりあえず行くだけ行ってみましょうかねえ」と言った。


喫茶店を出て病院の全容を見上げる。

新宿総合病院。

青い空と白い壁のコントラストは実に清潔感があって爽やかだ。

あの中を重く沈んだ空気が漂っているのだろうか。

正面玄関から堂々と入って受付にも寄らず、そのまま病院の奥へと進んでいく。

由香里はいつの間にか胸に職員であることを示すネームプレートをつけている。

すれちがう職員も由香里に会釈して通り過ぎていく。

一緒に歩く俺達のことは気にもしない。

病院に侵入する前は緊張していたが、由香里に案内されるままに院内を歩いているので、そもそも侵入ですらない。


「ちょっと待って」

地下フロアへと降りていく階段を前に篠宮さんが待ったをかけた。

全員足を止めて篠宮さんに注目する。

「この先が霊安室のあるフロア?」

「はい」と由香里が頷く。

行こうとしてたのだから当然そうなのだろうが、なぜそんなことを聞くのだろう。

フーと大きく息をついて篠宮さんが続ける。

「この先は覚悟が必要っぽいですね」

胸のあたりに手を当てて何かを探るようにしてまた大きく深呼吸する。

「何か感じるの?」

伊賀野さんは何も感じていないようだ。

「いや~……凄いですねこれ……あはは……行きたくないなー」

そう言いながらも顔は笑っている。

怖がってるのか楽しんでるのか、あるいは虚勢を張っているのか。

「ふむ。私には何も感じませんが、篠宮さんがそう感じるならそうなんでしょうねえ」

笠根さんも感じていない。

篠宮さんだけだ。

「どんな感じなんです?」

笠根さんが訊ねる。

ウームと唸って篠宮さんは胸の辺りを握りしめるように掴んだ。

「ここからでもわかるくらい強烈ですね。下に降りたら笠根さんも和美さんも分かると思いますよ。私の場合は御守りがそういうアンテナ広げてくれてるんです」

由香里はフロア全体が暗い気がすると言っていた。

階段を降りたら俺も何か感じるのだろうか。

「まあとにかく行きますか。強烈なんで覚悟してくださいね」

腹を決めたのか、篠宮さんが背筋を伸ばす。


「浩二は待っててくれてもいいんだよ?」

由香里が不安そうに俺を見て言う。

実にありがたい申し出だ。

どうする?

「あ…いや……」

他でもない由香里が待機しろと言ってくれてるのだ。

プロに任せればいいじゃないか。

不甲斐ない俺が行っても役に立つはずがない。

そこまで考えて俺は、

「いや…行くよ。由香里が行くのに俺が行かないでどうすんの」

と言った。

笑顔を作ったつもりだったが、顔が引きつっただけだったかもしれない。

もちろん後で後悔するハメになるだろうが、由香里を置いて一人だけ退散するなど、さすがに格好悪いにも程がある。

篠宮さんや伊賀野さんにクズ認定されるよりは、彼女達の後ろで震えている方がマシだ。

そう思うことにした。


階段を降りた先は、至って普通の病院内の風景だった。

何人もの職員が忙しそうに働いている。

彼らに共通しているのは、皆一様に強張った顔をしている、というところだ。

話しかけるどころか誰も目を合わせようとしない。

皆自分の仕事を黙々とこなしている、そんな雰囲気だ。

「ああ、嫌な空気ですね」

笠根さんが誰にともなく言う。

「篠宮さんが言ってたのが分かったわ。とんでもない気配ね」

伊賀野さんも独り言のように、廊下の奥を見ながら言う。

「霊安室はこの奥?」

伊賀野さんが由香里を見ないまま続ける。

「はい……あの……大丈夫ですか?」

由香里の顔も強張っている。

何も感じていないのは俺だけのようだ。

「想像以上のプレッシャーだけど大丈夫よ。プロが3人もいるんだから安心してちょうだい」


「石川先生」

由香里が通りかかった男性医師を呼び止める。

50代手前と思しき石川医師は由香里を見ておや?という顔をした。

私服姿の由香里を見た同僚は皆そんな反応だ。

「あの……霊安室の件で…あの…そういう関係の専門の方々なんですけど、見てもらっても…いいでしょうか?」

「あー……」

石川医師はチラッと俺達を見て唸った。

しばらく考えていたが、

「内緒ね。内緒。職員が何か言ってきたら俺がOKしたって言っちゃっていいから」

そう言ってからまた俺達を見て「よろしくお願いします」と軽く頭を下げて立ち去っていった。


さて、と笠根さんが口を開いた。

「すんなりOK出ちゃったことですし、行きますかねえ」

無言の返事とばかりに篠宮さんと伊賀野さんが同時に歩き出す。

由香里の案内がなくても3人には霊安室の場所がわかっているようで、迷いなく進んで行く。

2分とかからず目的の部屋の前にたどり着いた。

霊安室と書かれた表示板が掲げられた部屋の前に並ぶ。

大きな鉄の自動ドアの横に開閉スイッチがあって赤いランプが点っている。

「いい……でしょうか」

由香里がスイッチの前に立って振り返る。

その顔は真っ青だ。

「お願いします」

笠根さんが短く答える。

手には数珠が握られている。

由香里がスイッチを押し、音もなく大きな扉が開いていく。

10畳ほどの部屋にストレッチャーが置かれ、シーツをかけられた遺体が横たわっていた。

顔にも白い布がかけられていて、どんな顔をしているのかわからないが、それがかえって不気味だった。

白い布の下からはみ出すボサボサの髪が気味悪いのだ。

ヨミの遺体は安置されているというより、放置されているという印象だった。


扉が開くと同時、篠宮さんがオエッとえずいて口元を押さえた。

「大丈夫?」

伊賀野さんが篠宮さんに声をかける。

視線は霊安室の中に向けられたままだ。

「大丈夫です。いやーこの感じ、つい最近ありましたよね」

「相楽さんでしょ?私も思った」

「相楽さんほどヤバいとは感じませんが、気配が似てますよね」

「もしかしたら例の箱の関係かもね。めちゃくちゃな気配なのも、蠱毒でおかしくなっちゃってるからかしら」

伊賀野さんと篠宮さんがなにやらよくわからない話をしている。

笠根さんは黙って聞いているが、話は理解しているようで軽く頷いている。

そして、

「まあとにかく、なんとかしないわけにはいきませんねえ。嫌だけど」

と言った。


「今更だけど方針を決めましょう。笠根さんと私でお経をあげてみる。浄霊できれば完璧だけど、最悪追い払うだけでも依頼達成とする。篠宮さんは状況を見て必要なことをしてちょうだい。撤退が必要と判断したら声をかけてね。もしも余裕がありそうならスマホで撮影お願い。後で検証したいから。斉藤さんと前田さんはここで待機。どう?」

伊賀野さんが早口で作戦を告げる。

「それで行きましょう」

笠根さんが応じる。

「私もそれでOKです」

篠宮さんの声も固くて早い。

さっきまでと雰囲気が違う。

当たり前か。

これから始まることは間違いなくヤバいことだ。

何も見えないし感じないが、そういうことがあるというのは俺も身をもって知っている。

「行きましょう」

伊賀野さんの掛け声とともに3人が霊安室へと入っていく。

由香里が身を寄せてきて俺の袖を掴む。

少し下がって霊安室とは反対側の壁に移動する。


開いたままの扉の向こう、ほんの数メートル先で読経が始まった。

まず笠根さんがヨミの顔にかけられた白い布を取り除いて手を合わせる。

そして笠根さんが静かに唱え始めたお経の声に伊賀野さんが合わせるようにお経を唱える。

すると俺の目にも明らかに、霊安室の中が薄暗くなった。

いくつかの照明が消えたのかもしれない。

明るかったはずの霊安室は薄暗い不気味な空間に変わった。

暗くてはっきりと見通せない霊安室の中には人影が3つ。

笠根さん、篠宮さん、伊賀野さん、のはずなのに、どう見てももう1人の人影が見える。

「…………」

なんで俺にも見えてるんだよ。

そう思った直後、誰も操作していないのに開閉スイッチが作動したのか、扉が閉まり始めた。

中の人影はどう考えても扉を操作できる位置にいない。

いけないと思いとっさに開閉スイッチに近寄って、開スイッチを連打する。

このまま閉まっては笠根さん達が閉じ込められる。

そうなるとヤバい気がしたのだ。


いくら操作しても扉は閉まっていく。

スイッチを押しても無駄だと悟り、部屋の中に目を向ける。

笠根さん達に何か言うべきだろうか。

そう考えたのだが、閉まりきろうとする扉の向こうから、笠根さんでも篠宮さんでも伊賀野さんでもない女の顔が、俺を見ていた。

「うわっ!!」

自分でも驚く勢いで後ろに跳び、反対側の壁に背中がぶつかる。

霊安室の扉が完全に閉まった。

左の肩を触られる感触がしてビクッと振り向くと由香里だった。

由香里は真っ青な顔で「どうしよう」と言った。

肩に置かれた由香里の手に俺の手を重ねる。

「大丈夫だよ。大丈夫」

まったく根拠のない言葉でも由香里は少し安心できたのか「うん」と言って霊安室の方を見た。

「笠根さん達なら大丈夫。絶対に無事に出てくるから、それまで待とう」

不安と焦りで心臓が爆発しそうだ。

自分ではどうしようもない「霊」という存在に脅かされる恐怖。

2年前の悪夢が頭に過ぎる。

疲れ切った笠根さんの顔。

息も絶え絶えな伊賀野さんの姿。

もしまたあんなことになったら、俺や由香里はどうすればいいのか。

由香里の手を握りしめて俺は「大丈夫」と繰り返した。

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