第6話わたしの家族
さっき、幸太の精液を顔にかけられた直後、わたしのお母さんが夕飯にする声が一階からしてきた。幸太はティッシュペーパーでわたしの顔を拭いたが、わたしは顔を洗いに洗面台に向かった。
「あんた達、また、いやらし~い事してたでしょ?幸太?こずえちゃん?」
わたしは彼のお母さんとは小さな時からの知り合いなので、
「はい。しました。幸太君が無理やり」
幸太は知らない顔で、唐揚げを食べている。
「あんたんち、早く結婚してくれないかしら。高校でたら直ぐにでも」
「わたしは、高校卒業したら町役場で働きたいって思ってます」
「幸太、幸太あんたは?」
幸太は口をモグモグしながら、
「警察官」
「え~、幸太が警察官?おばさん、幸太、最近頭をぶつけてませんか?」
「この子ね、おじいちゃんが機動隊に所属していたから、警察官にあこがれてんのよ」
ま~、このエロ変態に警察が務まる事はないだろう。と思った。
幸太の部屋に戻ると、幸太はわたしに覆い被さってきた。もう、エロモードだ。だけど、わたしはずっと疑問に思っていた言葉を発した。
「ねぇ~、幸太。あんた腐男子なの?」
彼は一瞬、我に帰りこう言い放つ。
「BLモンも悪くないよ」
「ど、どこがいいの?」
「普通のカップルと変わらないよ!」
「あんた、腐男子だね!」
「そんな事より、第2ラウンドいこっか~」
わたしは、この先に何が待ち受けているのかまだ知らなかったのである。
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