禁忌

荒れ狂っていた空に、急に訪れた静寂。




蓮貴の後ろに回り込もうと加速した右京も、その異様な静けさに気付く。





同時に。




「うっ」




目を開けていることが難しい程の閃光が辺りを覆う。





反射的に目を閉じてしまう右京の身体に衝撃が走った。




「!?」




抗うことのできない大きな圧が、進行方向とは反対へと押しやる。



なんとか抵抗しようと試みるが、無駄に力を消費するだけだった。




右京はできるだけ身を伏せて、かばうような姿勢を取る。





が、直ぐに楽になった。





「…?」




不思議に思って、恐る恐る目を開けると、かなり押し戻された位置に自分が居る他は、風景に変わりはない。





ただ。




「タクミ!!!」




左京の驚いたような声が響いた。


見ると左京も随分と蓮貴から離れてしまっていて、蜻蛉に至っては姉の骸の近くの崖まで戻っている。



そんな中で、左京の視線は上を向いている。





「?」




不思議に思った右京は倣うようにそちらに顔を向けた。





「あ!」





歪みではない場所から、一つの黒い影が落下してきている。




目を凝らしてみると、確かに卓毅のようだった。



しかも意識がなさそうだ。




右京はその場を飛び立つ。




「クミ!!!!」





咄嗟に指を鳴らし、卓毅の落ちるスピードを緩やかにさせようと試みるも、何故だか術が上手くいかない。



未だ静かなままの戦場で、右京の翼が風を切る音だけがやけに響いた。




左京も動いたのがわかったが、右京の方が僅かに速く、中空で少年を捕らえた。


「クミ…」




着ている服が、居なくなる前と違う。



その上、深い傷はないとは言え、あちこち出血していた。




微かに聞こえる息の音を確認すると、右京は胸を撫で下ろす。




「良かった…」




「どこ、行ってたんだろうな?」




近くで左京が不思議そうに訊ねるが、右京にもわからないのだから、答えようがない。





「っきゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」




「うわぁぁぁ!」




直後に男女の悲鳴が静寂を切り裂く。





「!?」




反射的に動こうとした右京を片手で制すると、左京は加速しながら叫んだ。





「蜻蛉!お前は女の方頼む!」





どうやら、他の二人もご帰還のようだ。




意識ありの状態で。


========================



なんだろう。



ふわふわと浮いているような感じがする。



誰かに抱きかかえられている。




あー、なんかこれ、安心するな。



普通は男の僕が誰かを抱きかかえるべきなんだろうけど。



やっぱり、僕は格好悪いオトコだな。






て、いうか、一体誰に抱えられてるんだ?





「…ん…?」





僕がそっと目を開けると、すぐ近くに並外れた美人が居た。





「うわぁっ」






「クミ!おかえり!」






驚いて飛び退こうとしたものの、回されている腕にがっちりと固定される。





「う、右京…」




にこにこと笑う彼女に、混同していた記憶がすっと収まるような感覚がした。





「…うん?何で僕、飛んでるの?」





僕の質問に、右京は何も言わず笑うだけで、地上に降り立つと、僕から手をゆっくりと放した。




最初こそふらついたが、直ぐにしっかりと立つことができた。




そして、気付く。




「右京、その肩、どうしたの?」




片翼の彼女の、傷だらけの身体に。




「ちょっと…ドジった」




べっと舌を出しておちゃらけて見せる右京。




そこに。




「ほんっとに、お前等は一体どこにいってたんだ?」




左京の声がして、溝端と尭がそれぞれ運ばれてきた。





「蜻蛉さん、ありがとうございました」




尭が丁寧に御礼を言っている。



「蓮貴は…」




僕が言いかけた所で、空が一瞬光り、その後激しい音がした。




ガガーン!!!!!




「きゃっ、何?雷…」




尭が身を縮めた。




「あれはっ―」




蜻蛉が指さなくても、その場に居る全員の視線は既に蓮貴の方に注がれている。




王達のかけていた結界が、シャボン玉が割れる時のように、はじけて解かれた。







「鍵だ…」





右京の呟きに、僕は目を凝らす。




僕は、目が余り良くない。



だから、あんな遠くは正直よく見えない。



けど、蓮貴の周りに光るものがいくつか行儀よく浮いている、、、ように見えた。





「揃ったのかよ…」



左京が呆然とした様子で呟いた。



「王をお守りしないと!!!!」




蜻蛉が小さく叫んで飛んで行く。




「右京、俺達も―」





左京の言葉に右京が頷こうとした時。




「卓!!」




溝端が僕を呼んだ。




「あれ、溝端…お前頬から血が―」




僕はその時になってやっとまじまじと悪友を見つめる。



眼鏡こそ、平気なようだけど、それでも全体的にぼろぼろだ。




「いや、お前だって人のこといえねぇから!」




呆れたように溝端が僕を指差す。




「そういわれれば…そうだな。」



「じゃなくて!」




なのに、苛々したように頭を掻き毟った。




「…なんなんだよ?」





「蓮貴のしようとしている禁忌は!世界を滅ぼすことが目的じゃないんだ!」




その場に居た面々に緊張と動揺が走った。




「…どういうことだ?」




左京の眉間に皺が寄る。




そういえば。




今から思えば、蓮貴の部屋にあった、あの濃紺の本は、禁忌が書かれた本だったのか。





肝心な部分をちゃんと読まなかった気がする。




僕は小さく反省をした。




「なぁ、卓!」




そんな僕の両腕を掴み、溝端が揺さぶる。





いつもの溝端らしくない、と思った。




僕の知っている溝端はこんなに熱くなる奴でも、感情を露わにする奴でもない。





「止めないとお前、一生後悔するぞ!温度師の禁忌は―温度師自身を滅ぼすことなんだっ!」






「―え?」





一瞬、どういうことなのか、理解することができなかった。





「なんだって?!」



「なんですって?!」




双子の反応が重なる。




「なんで、お前がそんなこと知ってんだよ?」






「卓の、兄貴なんだろっ?!」





左京の言葉を気持ち良いほどに溝端は無視して、僕を見つめる。




温度師自身を滅ぼす。




自滅?



「それは…」




僕は、やっとのことで口を開いた。




「右京たちにとって…は、良い、、こと?」




そうして、脇にいる右京の顔を見る。


訊ねた先の、右京の表情が、揺れる。




後ろに居る左京も、何も言わない。





「蓮貴の命は、長過ぎるんだろ?」





「完全なるメリットではない。」




再度訊ねた僕に、そこにいない筈の声が返って来た。





「あ!あんた!今までどこに行ってたのよ!?」




僕から目を逸らした右京が、声の主に噛み付く。




「逃げたのかと思ってたぜ、じーさん」




左京も呆れたように肩を竦めた。





「え…猫?」




尭が首を傾げる。




僕等の居る所から、すぐ側に崩れた城の残骸が山となっている。




その瓦礫のてっぺんから、金色の毛並みの猫が僕等を見下ろしていたのだ。





「鍵師…」




失礼だけど。




僕もとっくに逃げたものと思っていた。



「なんで、猫の姿なわけ?」



右京が馬鹿にしたように訊くと、鍵師は傍にやってきて、フンと鼻を鳴らした。




「小さくて隠れやすいからじゃ」




それ、そんな堂々と言うことじゃないのに。



と、僕は思うけれど、やっぱり口には出さない。




「で、どういうこと?完全なメリットじゃないって…」




今の問題はこっちだ。




「新しい温度師は、温度師によって指名されることは知っているだろう?」




鍵師は碧色の瞳をきらりと光らせて、僕、右京、左京の順に見回す。



僕の後ろでは、尭と溝端が「なんで猫がしゃべってるんだろう」とひそひそ話しているのが聞こえるが、説明している暇はなさそうなので無視することに決めた。





「だが、蓮貴が指名しないまま消えたせいで、今その制度はなくなっておる。」





だから、と鍵師が続ける。




「世界が揺らぎやすくなる。今回分かったように、本当の温度師との力量の差がかなりあるからだ。」




バリバリバリ!!!!!!





つんざくような音が突然起こって、蓮貴の周囲に真っ黒な雲が覆う。





「温度師自身の滅びとはつまりそういうことじゃ!自らの使命を放棄して死ねば、定められた温度師は二度と存在しなくなる!それはこの世界にとっても、あらゆる空間にとっても、永遠に支障を来たす!」





早口でまくしたてる鍵師。





「…メリットではないと言ったのはそういうことじゃ。我々は【死の雨】の本当の意味を勘違いしておった…」





確か。



僕が星と呼ばれたあの場所で。




蓮貴の力を初めて見た時。




蓮貴は言っていたんだった。





欲しくて、手に入れたものじゃない、呪われた力だ、と。





僕は、それに同意した。





『自分の意思と違うことを無理にやらされることの苦痛は理解できる』と言って。







「まずい、蓮貴が鍵を使おうとしている!」





左京が飛び立つために、身を構える。


右京もそれに倣おうとしたのが見えた。




「右京!」




僕はぐっと拳を握って、咄嗟に彼女の名前を呼んだ。




「クミ?」



不思議そうな顔をして、右京が振り向く。




「僕を、蓮貴の所に連れて行って。」



「え…」



右京の顔が曇ったのがわかる。




「お願い。」




一瞬逡巡した右京だったが、直ぐに頷いた。





「駄目だよ!卓毅は普通の人間なんだからさ!危ないよ!」




尭が僕の片腕を引っ張って止めようとする。




「尭…」



僕は尭の手をやんわりと外そうとしたが、彼女は抵抗を続ける。




「やめろよ」




「?!淳くん……」




それを、溝端が諌めた。




「やだ、どうして?!だって、卓毅が…」




溝端はバタバタする尭の腕を後ろから掴み、僕と目を合わせた。




「行って来い」




それに対して僕は無言で頷いて返した。





「僕のこと、蓮貴に投げ込んでくれて構わないから。」




「え?!そんな…」




右京が戸惑いの声を上げるが、僕は頷いてみせる。




「右京、左京。蓮貴のこと、僕に任せてくれないかな。君等は王と、あいつらを頼むよ。」





「いや、そういうわけにはいかないだろ」




左京が少し怒っているかのような口調で言うが。




「二人が行って、蓮貴を抑えられるの?」




二人の身体の傷、王達の疲弊しきった状態、さらには解かれた結界、壊れ果てた大地。



どこを見ても、この闘いが五分五分ではないことを物語っている。




「っでも!タクミなんかはもっと力がないんだぞ!?ただの人間だ!」




左京が反論する。




「そうだよ、ただの、人間だよ。それもヘタレのね。」





僕は笑いながら同意した。




「けど」





右京はそんな僕を何も言わずに見つめている。





「あれは僕の兄貴なんだ。」



========================



上空はかなり高くて、酸素が薄かった。



僕は苦しくならないように、息をゆっくり吸って吐くことに集中する。




「クミ、大丈夫?」




左京は王達の援護を渋々ながらも受け入れてくれた。




何故だか、術が使えないというので(恐らく結界が解かれたことと同じ理由だろう)右京は僕の手を引っ張って飛んでいる。





「大丈夫だよ。」




一見華奢な身体の右京なのに、どこから出てくるのか馬鹿力。



息ひとつ乱さない彼女は、素でも強いということを証明している。




「にしても、さっきとは全然違うわ。」




右京が複雑な顔で呟く。




「何が?」




「蓮貴の居る方へ何の抵抗も感じずに近寄れる。」




確かにすいすいと進んでいる。





「きっと…あいつはクミを待ってたんだわ」




迷う、と右京が溢した。




「このままクミを行かせていいものかどうか…っきゃっ」



グラっと右京がバランスを崩したと思ったら、強風が僕の背中を押すように飛ばした。




「わわ…」



「右京!!!」




反対に、右京は逆へと押しやられるので、掴んだお互いの手が徐々に剥がされていく。





「クミ!!」




心配そうに右京が僕の名前を呼ぶ。




「右京」




掴んでいるのは、最早指先だけだ。





「君は、僕にとって、ヒーローみたいなもんだ」




僕は強い風に抵抗しながら少しだけ、笑う。



右京はといえば、突然何を言い出すのかと思っているのだろう、戸惑った顔をしている。





「僕は、弱いし、力も無い…ましてや守りたいものなんて、なかったけど…っ、君には」





絡められた指と指が、離れた。





「笑ってて欲しい」




僕は日本人だし。



右京は僕よりずっと力があるし。



だから。



君のヒーローになりたいなんてことは口が裂けても言えない。



根拠もないし、自信も無い。



そんな恥ずかしいことは言えない。




これが精一杯だ。




でも、それで満足だ。



僕と右京の間は急速に引き離され、僕は上へ上へと運ばれていく。




そして下から突き飛ばされたような感覚に襲われると、突然ピタっと風が止み、僕は放り出された。





「わぁっ!?」




性質の悪いジェットコースターみたいで若干気持ち悪くなる。




落ちたところは―




「?」




真っ暗で、何も無い空間だった。




僕は尻餅をついた格好で着地したが、不思議と腰は痛くない。




ここは、どこだ―




慌てて周りを見渡すと。





「…蓮…貴…」






数歩先に、漆黒の髪の青年が立ってこちらを見ていた。





その、足元に咲く、白い花。



少しの間、どちらも言葉を発さなかった。




僕は何から言えばいいのか、考えがまとまっていなかった。



訊ねたいことなら沢山あった。



けど、どれも、伝えたいことではなかった。



今。



今、言わなきゃならないことは―





「鍵を…使ったら、駄目だよ。。。死んだら、だめだ」






僕が声を出すと、空気が震えたのがわかった。




白い花から放たれる光がなければ、青年は闇に埋もれてしまいそうだ。





「その鍵はっ、、星の命を永らえさせる為にあるんだろっ?誰かの命を奪うためにあるんじゃない…」








「…卓」





ずっと、口を噤んだままだった蓮貴が、静かに僕の名前を呼んだ。





「俺がなんで、お前の兄になったか、わかるか?」





「…どういう意味…」




「何故、人間のいる所へ行ったのか、ということだ。」





僕にそれが分かる筈がない。




蓮貴が何を言わんとしているのか、全くわからなかった。



けれど蓮貴の声が、親しい友や兄を思い起こさせるので、胸が苦しくなる。





「温度師も、王族も、時間を制御することはできても、過去に身を置くことができない。だが、人間は違う。」





蓮貴はその漆黒の瞳で、僕をまっすぐに見つめているが、やはりその感情は読みにくい。





「俺は、それを利用する為に―」




「嘘だ!」




気がつけば僕は叫んでいた。





「嘘じゃない。」




なのに、蓮貴は切り捨てるようにはっきりと否定する。




「だって兄貴はっ…前の温度師が目覚めさせたんじゃないか!」




自分の意思じゃなかった筈だった。



あの温度師が来なければ、兄貴は今まで通りだった筈だ。




「押し殺していたが、自分が無かったわけじゃない。」




だが、蓮貴はそれも否定した。





「空間の世界は繋がっている。特に地球は―温度師の村と深い関係にある。現に公園の小山は村の裏山と結ばれている。」





「……それじゃ、右京があそこから来たのは―」





「歪みがあそこにあったわけじゃない。こちら側から向こうに行ったのは右京だけだし、向こうからこちら側に来たのはお前の友人だけだ。」





つまり。




「兄貴がそうなるようにしたってこと?」





僕の問いに、蓮貴は頷いた。





「温度師からの指名を受けていない温度師が、空間の世界を揺るがすのは時間の問題だった。」





全ては始まりから、蓮貴が関わっていたということか。


「俺はお前が思っているような奴じゃないんだ。封印から逃れた後、過去を変えるために、回復と時期を待った…卓には負担をかけてしまった。狙った期間に送るというのはかなり力がかかることだったから。勿論、時間を混同させても人間が行った先で上手く作用してくれなければいけない。それも、お前はよくやってくれたよ。俺に会うことすらできなかった、保険の二人と違ってな。」




「このっ!!」




僕は立ち上がって、蓮貴の胸元に飛び掛った。




蓮貴は僕より背が高いし、力もあるに違いないのに、抵抗せずに笑った。





「そうだよ、それでいいんだ。」




「なっ!?―」




「俺は、女一人の命を救う為に、世界を利用したんだ。死んだほうが良い。」




蓮貴の目には、相変わらず心がない。




僕の手に籠められた力が、緩む。




翠の顔が、頭に浮かぶ。



白い花が―





「…もし、そうなら…過去は変わったんだろ?どうして、今は変わらないんだ…」




「…変わった。確かに変わった。」




蓮貴の口元はなおも笑んでいる。




「だが、俺が生きてしまった事実は変わらない。俺は鍵を使うことでしか、命を絶てない。」




僕の手から完全に力が抜けた。




「卓…いや、星と呼ぼうか。…俺、あの時言ったよな。俺は普通じゃないんだって。結局、翠が助かったとしても、傍にいることは叶わない。望まない者が力を持って縛られることのないように、俺は禁忌を犯そうとした。温度師失格の自分勝手な奴なんだ。」




そう言うと、蓮貴は一歩、後ずさりする。




そして、暗がりに何かを放った。





「…鍵」




青く光るものが十。



赤く光るものが十。



それは、聞いていたよりも、想像していたよりも、ずっと美しく。



儚く、感じられた。




「絶対零度の鍵と、熱界雷の鍵の材料が何か、知ってるか?」




蓮貴は鍵に手を翳しながら、僕に訊ねる。




白い顔が青く、赤く、光を受けている。





止めなくちゃならないと思うのに、足が動かなかった。






「絶対零度の鍵は、他者を想う人間の泪。熱界雷の鍵は、他者を想う人間の心、だ。それは地球では星を守るものとなり、温度師にとっては命を奪うものとなる。」






蓮貴が言うと同時に、鍵の光がさらに増した。





「世界は、繋がっているんだ。」





「蓮貴…っ」




僕は叫ぶようにして名前を呼ぶが、蓮貴は僕を見ることなく掌を上にする。





そして。





「星が、過去に俺の為に泣いてくれたことも、想ってくれたことも、この鍵になるんだ。最後まで、利用してごめんな。でも―」






静かに、引っ繰り返した。






「これが、俺の描いた最高のフィナーレなんだ。」





雨が、降る。




友を呼ぶ、僕の声を掻き消して。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る