それでも明日はやってくる
秋の木漏れ日に
過ぎ去った日々を懐古する
報われなかったあの日を
自分が嫌いで仕方なかったあの夜を
365日の鬱憤を知らない他人に
「分かるものか」と怒り散らかしては
それも全部自分のせいだと
自己嫌悪に塗れたあの日を
それを美徳だとは思わないが
明日があるなら明日への篝火にしなきゃ
永遠に僕らは闇夜の迷子のまま
どうせ罪は消えないのなら
秋の夕暮れ染み入る宵の寒い風が
空っぽなままの心に鬱屈を届けた
せっかく前を向き始めたそんな僕に
「ほれみろ」と地の枯葉も嗤うけど
もうそんなもんに構う余裕なんかない
こんな言葉だって強がりだ
だけどそうするしかこの世は生きていけない
運の良し悪しだけじゃ解決しないことも多い
それでも明日はやってくる
「欠点を含めての自分」と誰かは歌うから
どう喚こうが朝はやって来る
だからそんな今日を生きる為、言葉を吐くのだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます