降雪みたいに

感傷と憂鬱が軋む季節になった

寒々しい青に冷たい灰色の雲が重なって

そこから降る粉雪がこの孤独をいやに冷やす


報われない思いを淡々と書き並べて

そいつをこの雪から逃れる屋根とするけれど

それを誰かが嗤って蹴り倒すから

結局今朝のドカ雪に埋もれた


そんなドカ雪も明日の陽に溶ける

それなら僕のこの孤独も溶かしてくれ

そう願っても冬の木枯らしに吹きさらし

地面を転がる枯葉の軽い音だけが唯虚しく


今日も煩い頭の中の雑音を

かき消すぐらい力強い羽音を聞いた

見上げた先には真白な綺麗な鳥

そんな鳥の名を僕は知らない

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