16話
「それで、相談って?」
「プールなどに、行こうって話になりまして」
「なるほど、私のアドバイスが欲しいと」
さすが、母親だと思った、察しがいいね
「仰る通りです」
「わかった、適当に見とくわ」
「ありがとうございます」
「代わりに、香澄ちゃんとのデートの話を聞かせてね」
うわぁー、なんか、地味に嫌な交換条件が出てきた
「・・・」
「反応がないわね、嫌なの?」
「いえ、それでお願いします」
香澄が喜んでくれるなら、これくらい耐えてみせる
「・・・なるほど、うまくいってるのね」
「母さん、これ以上は・・・」
「まぁ、いいわ。香澄ちゃんを泣かしたらダメよ」
「心得ております」
「そんなことに、なったら怒るからね」
えっ、怖いんですけど、
「はい」
「でも、結衣が一番怒りそうね」
「確かに、でも、そんなことには、ならないから大丈夫かな」
「そう、仲が良さそうで、よかったわ」
ふぅ、これでプールの問題は解決だ。
「一応、母さんには、いったから大丈夫だと思う」
「了解、さすがお兄ちゃんだね」
「そういえば、香澄って泳げたっけ?」
「そ、それは・・・」
俺の質問が悪かったのか、香澄に顔を逸らされた。香澄は小さい頃、泳ぐのが苦手だった、陸でする運動はうまく行くのにな
「お義姉ちゃん、泳げないの?」
「えっ、も、もちろん、泳げるよ。多分・・・」
「・・・お兄ちゃん、これ大丈夫そ?」
ん〜、これはやばそうだな
「無理そうだね」
「でもなら、お兄ちゃんが教えてあげればいいじゃん」
「結衣ちゃん、名案ですね」
結衣はえっへんと小さな胸を張っていた
「結衣がいいなら、そうするよ」
「お兄ちゃん、うっかりお義姉ちゃんの胸とか触ったりしないでよ?」
「しないよ」
「えっ、私のことたわりたくないのですか?」
「そう言うことじゃ・・・」
なんで、香澄もそっち側なの?
「冗談ですよ」
「勘弁してくれ、香澄は触って欲しいのか?」
顔を赤くして、そっぽを向かれた
「意地悪で、変態さんですね」
「お兄ちゃん、変態だ」
「好きな子を触りたくなるのは、仕方なくないか?」
「うわ〜、開き直ってる」
うるせぇ、開きなをって何が悪い
「司くんは、甘えん坊なんですね」
「それは香澄のほうだろ」
「確かに、お義姉ちゃんの方がね?」
結衣、お前もわかってくれるか
「えっ、私わそんなに・・・」
「寝るときに、手を繋いで欲しいとかよく言って、んんん・・・・・」
「やめましょう、これ以上は」
香澄が顔を赤くしながら、口を抑えてきた
「二人は、やっぱりラブラブですね」
「結衣ちゃんまで、からかわなても」
結衣が、何かをスマホに打っていた
「結衣、何をしてるんだ?」
「二人のラブラブ具合をお母さんに報告をね」
「な、なんで、結衣ちゃんそんなことを」
「内容によって報酬がかわるから、もっと、いちゃついて欲しいな」
だからか、こいつが服を好きに買えた理由がわかった
「いちゃついていませんし、いちゃつきません」
「え〜、俺はいちゃつきたいな」
「司くんは黙っててください」
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