13話

香澄が家に来て少したち、この生活に慣れてきた。最近は朝起きるとたまに香澄が横に寝ていることがある。「わざとじゃない」と言っていたが、多分わざとだ。まぁ、俺は嬉しいからいいけど

「香澄、なんでまた俺のベットに潜り込んでるんだ」

「え~、いいじゃん別に」

 こいつ、隠す気ないだろ。でも、可愛いし別にいい気がしてきた

「はぁ、わかった俺の負けだ」

「やった!これからもここに来るね」

「ほどほどにしてくれ」

「朝から何でいちゃいちゃしてるの?」

「いちゃいちゃ、なんかしてない」

「はいはい、そうですか。お母さんがご飯できたから降りてきてって」

「「はーい」」

 結衣が発端なのに、何であいつが不機嫌になってんだ?

「結衣ちゃんは嫉妬してるんだよ」

「そうなのか?」

 香澄と遊びたいだけでは、俺が邪魔と言うことか。なるほど、悲しい

「そうだよきっと」

 そうだといいね、ん?普通に流してたけど、今、心読んでたよね?

 気にしても無駄だと思ったので、ご飯を食べるために香澄と部屋を出た

「おはよう、香澄ちゃん」

「おはようございます、智恵美さん」

「お義母さん、でもいいのよ?」

「はい、お義母さん」

「それぐらいで、いいだろ」

「なに、お兄ちゃん嫉妬でもしてるの?」

「そんなんじゃ、ないって」

 なんで、そうなるの?

「そんなことは、いいからご飯たべましょ」

「お義姉ちゃんは、こっち座って」

「お、お義姉ちゃん!?」

「だめ?」

「ダメじゃないけど・・・」

 なんで、こっちを見るんだ

「香澄、諦めろ」

「わかりました、司くんは結衣ちゃんに甘いすぎです」

「俺はシスコンではないぞ」

「お兄ちゃんはシスコンだったの?」

「だから、違うって」

「結衣ちゃん、司くんをからかうのは、そのくらいにしてご飯食べよ」

「はーい」

「「「「いただきます」」」

 今日は昼から香澄と買い物に行くことになっているが

「そういえば、今日は昼から香澄ちゃんと買い物にいくんでしょ」

「そ、そうなの?お兄ちゃん、私聞いてない」

 結衣に言うのを忘れてた

「だって、行ってないな」

「お兄ちゃん、酷いよ、私も行きたい」

「どうする、香澄」

「私はいいですよ、結衣ちゃんも一緒にいきましょ」

「香澄がそう言うなら・・・」

 結衣も買い物についてくる事になった 

「ふんふんふん♪」

「結衣、元気がいいな」

「だって、お義姉ちゃんと一緒に買い物ができるもん」

「結衣ちゃん、いつでも私に甘えていいからね」

「うん♪、てか、何を買いに行ってるの?」

 結衣、おまえは何のためについてきたんだ

「えっとえ、水着を買いに・・・・」

「えっ、水着!どっか行くの」

「あぁ、将に誘われて香澄と行くことに・・・」

「そうなんだ」

「結衣ちゃんもくる?」

「でも、邪魔にならない?」

 結衣も意外と遠慮するんだな

「大丈夫だろ、将に聞いてみるわ」

 将にRineで聞いてみることにした

 ピコンッ

「反応早すぎだろ」

『いいぜもう一人分、用意しとく」

 将はとても優しい人だった、ありがとう

「良いって」

「よかったね、結衣ちゃん」

「うん」

 なんだかんだ、結衣も行きたかったんだな、香澄には感謝だな

「お兄ちゃん、ありがとう」

「おう、いつでも任せておけ」

「やっぱり、司くんってシスコンなの?」

「ちがぁぁぁぁう、なんで、そっちに行くの!」

 なんで、こんなにもシスコンの疑いがかけられるの

「じゃぁ、お兄ちゃん、お義姉ちゃんと水着見てくる」

「わかった、いってきな」

「お義姉ちゃんの水着期待しててね」

「あぁ、期待しとく、結衣、任せたぞ」

「はい、任されました。お義姉ちゃん行くよ」

 そう言い、結衣は香澄を連れて水着を買いに行った。

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