11話
ガチャ、っとドアが開いた
「たっだいま~」
「お邪魔します」
香澄が母と一緒にき
「何で母さんが?」
「花ちゃんは今日、早く帰られないから代わりに私が連れてきたのよ」
「香澄、こんなことになってごめんな」
「いえいえそんなことないです、私は司くんと一緒に住めるのは嬉しいですよ」
笑顔で答えてくれた、この笑顔を見ると邪念が消えていきそう
「私に見せ付けてくれるじゃない」
「母さんそんなこと言ってないで、さっさと入って結衣がご飯作ってくれてるから」
「はいはい、手を洗ってくるわ」
「香澄も行こうよ、荷物はこれだけ?」
「はい、私の残りの荷物は明日届くらしいです」
香澄は明日の準備と最低限の荷物で来たようだ
「結衣、母さんと香澄のも用意して」
「はーい、お父さんのは?」
「あの人はまだ、出張中だろ」
「そうだったね」
俺の父の名前は和田 慶介(けいすけ)、来週ぐらいに帰ってくる予定らしい
「はい、今日はカレーだよ」
「おー、さすが結衣うまそう」
「さすが、私の娘ね」
「すごいですね、ゆいちゃん」
「えへへ」
結衣が嬉しそうに照れている、今日はこのまま一日が無事に終わって欲しいと思った
「司、お風呂は行ってきなさい」
「はーい、わかった」
香澄は家で入ってきたようだ
「ふぅ、やっと一息つけた」
最近はいろんな事があったな、
「将や菫には、何て説明しよう」
温まってきたので、お風呂を上がった
「結衣、風呂出たぞ」
「お兄ちゃん、雛ちゃんをどうにかして」
「えっ、何かあったのか?」
「いいから、早くして」
急いでそこに行くと
「つかさくん、じゃないれすか」
酔っている、香澄が居た
「本当に、なにがあったの?」
「私たちが目を離したときに、私のお酒を少し飲んじゃって」
「ちょっ、香澄、落ち着け」
バタッ
香澄が勢いよく抱きついてきたので、体勢を崩してしまった
「香澄、大丈夫か?」
「すー・・・すー・・・」と寝息を立てて寝ていた。
「母さん、どこに寝かしたらいい?」
「あなたの部屋に布団敷いたから、あなたのベットに寝かしてあげたら」
「わかった、そうする」
「ベットで一緒に寝てもいいのよ、あなたのベット大きいしね」
「なっ、なに言ってんだよ、まじで」
香澄をお姫様抱っこをして、部屋まで来た
「よいしょっと、可愛いやつめ」
ベットに寝かして、頬を少し突いた、可愛かったから
「まって・・・」
立ち上がって、部屋を出て行こうとすると、つかまれた
「香澄、大丈夫か?」
「うん、司くんも一緒に寝よう」
「えっ、でも」
「いいから。一緒に寝よ。それとも、私じゃいやなの?」
涙目で言うのはずるいよ。そんなの、断れないじゃないか
「わかった、一緒に寝ような」
「うん」
あきらめて、ベットで一緒に寝ることにした
******
「んっ、んんっ、ここは?」
目を開けて隣を見ると、そこには司くんが寝ていた、えっ、なんでここに司くんが
「えっと、昨日は確か突然、司くんの家に一緒に住むことになって」
少しずつ、昨日のことを思い出してきた
「あっ、間違えて智恵美さんのお酒を飲んで、その後は・・・」
何があったかを思いだしていくのと同時に、顔が熱くなっていくのがわかった
「香澄、起きたのか」
眠そうな、声で司くんがつぶやいていた、可愛くてつい、抱きついてしまった。司くんからも抱きつき返してくれた
「すー・・・すー・・・」
そのまま、二度寝をしてしまった
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