10話
次の日になり、香澄と手を繋いで一緒に登校していた。昨日より騒がれた、どうやら昨日の一緒に登校はたまたまだと思っている人が多かったらしい。なんでだ?
「なんで、あいつが?」「あいつがいけるんなら、俺でもいけるんじゃね」「羨ましいな〜」などの声が上がっていた
「なんだ?好き勝手に言いやがって」
「どうしたの司くん、もしかして嫉妬でもしちゃったの?可愛いね」
香澄の方は嬉しそうだった
「なっ、何言ってんだ」
「えへへへ」
「なんだ、朝からいちゃついてんのか?」
「相変わらず、仲がよろしゅうことで」
将星と菫が来た
「お前らよく飽きないな」
「飽きる日なんて来ないぞ」
まぁ、昨日の今日で飽きるわけないか
「そうですか、てか菫、香澄に何を吹き込んだ?」
「何って、何のことでしょう」
しらばっくれやがって、こいつ
「昨日なんかあったのか?」
「いっ、いや?なんもないぞ」
香澄と俺は顔を赤くしていた
「なんかあったんだな」
「色々とな、でも何も聞かんでくれ」
「雛ちゃん、後でゆっくり話そ!!」
「はい、わかりました。そのかわり」
「わかってるって」
知らないところで、取引がおこなわれていた。驚きの事実が発覚した!!
「菫、俺にも後で教えてくれよ〜」
なんで、お前まで?諦めて無かったんかよ
「だめだよ、女の子には女の子だけの話があるの」
「なんだと」と絶望している。そんなに絶望するような事なのか?
「そう言うことだ、どんまい」
「それより、プールでも行かないか?」
切り替えが早いな
「この時期に行くのは少し遅くないか?」
「そう言うと思ったぞ、だが安心くれ普通のプールも温水プールもどちらもあるところだぞ」
へー、そんな場所があったとは知らんかったな
「あと、はいこれどうぞ」
プール無料チケットを二枚渡してきた
「あ、ありがとう?」
「雛月さんも誘っといてな」
「わかった、聞いておくわ」
「おう、頼んだぞ」
*****
「え〜、今日は雛ちゃんいないの?」
「そうだな、何回も家に呼ぶのは迷惑じゃないかと思って」
「確かに、ならいっそ一緒に住めば解決だよ」
「は?何言って・・・ちょっと待て、おい」
名案と言わんばかりに結衣は電話をかけ始めた
「あっ、お母さん雛ちゃんと一緒に住みたい」
『そうね、花さんに聞いてみるわ』
ちなみに花さんとは、香澄の母ことだ
「はーい、わかりました!」
「待って、なんか話が進みすぎ」
「あっ、切れた」
まじかよ、花さんは喜んで許可を出しそう
「なぜ、こんなに話が早く進むんだ」
「お兄ちゃんよ、諦めなさい」
こいつ、誰のせいだと思ってんだ?
「いだだぁぁぁだい、ごめんって、痛いからやめてお願い」
「しかたないこれくらいで、許してやろう」
「ひどくない、可愛い妹の頭をぐりぐりして」
「何が可愛い妹だ、この愚妹が」
「お兄ちゃん、照れ隠しはいいって」
なんで、こんなにポジティブなんだ?こいつは
「照れ隠しじゃない」
「あっ、お母さんから電話きた」
もう、電話きたの?早くないですか?
「もしもし、お母さんどうだった?」
『是非よろしくって、言ってたわよ』
「やったーー!」
うん。本当に早いな、マジで
『今日中には、送るって』
「今日から来るのか?さっき決まったばっかだろ、さすがに早すぎじゃないか?」
『いいじゃない、早いことに越したことはないとも言うしね』
「確かにそうだけど、それにしても早すぎるだろ」
「別にいいじゃん、毎日おはようからおやすみまでほぼ一緒に居られるんだよ」
その考え方でいくと普通に最高だな
「どう?最高でしょ」
「そうだな、最高だな」
『盛り上がってるところ悪いけど、ちゃんと片付けしてよ』
「「はーい」」
無事?香澄が一緒に住むことに決まった
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