9話
結衣に追い出されるように家を出て、香澄と学校に行っている
「明日も一緒に来ましょうね」
「うん、一緒に行こうな」
嬉しそうに頷いてくれた、少し耳が赤かった気がする。
「手でも繋ぐか?どうする?」
いつもは香澄からだから、俺からも行動しないと
「つ、繋ぎたいです」
耳まで真っ赤になりながら手を伸ばしてきた
「なんか、恥ずかしいね」
「そうですね」
さっき、よりも真っ赤になっている。そうしているうちに、学校に着いた
「おはよう、そして久しぶり」
「おう、確かにそうだな。てかなんで手を繋いでるんだ」
「そうだよ、なんか進展あったの?」
「えっと、これは・・・」
将星と菫がニマニマしてくる、何だこいつら
「なんだよ、なんか言いたいことでもあるか」
「なんかって、すごく仲良くなってるなーって将くんもそう思うよね!!」
そうだぞと言わんばかりに頷いている
「そんなにそう見えるの?」
「うん、なんかね雰囲気が違うなって思ってね~」
「そ、そんなに・・・そう見えるんだ」
恥ずかしそうにうつむきながら言っていた、普通にまじで、最高に可愛い
「司にもついに春が来たのか、親友として嬉しいぞ」
「そうだね将ちゃん、ついに司に春が」
なんで、こいつらこんなに喜んでんだ?
「なんで、そんなに嬉しそうなんだ?」
「だって、あの司に彼女ができったて」
「わかるよ将ちゃん。それより、雛ちゃん」
「はっ、はい」
ガバッ、っと菫が香澄の方を見て
「司の事だったら私たちの聞いてね」
「そうだぞ、司の性癖だろうとなんでも答えるぞ」
「おい、それはマジでやめろよ」
「ぜひ、教えてください」
何でこんなに興味津々なんだ?犬の尻尾が見えそうなくらい元気だぞ
「せめて、ほどほどにしてくれ」
「わかったわよ、後で教えてあげるよ、雛ちゃん」
「はい、よろしくお願いします」
うん。もうあきらめよう
「どんまい」
将が肩に手を置いて言ってきた
「誰のせいだ」
その後、香澄が菫と話しながら、顔をたまに真っ赤にしていた
「あいつ何言ってんだ、彼氏のお前でもわからんのか」
「さぁね、でも楽しそうじゃん」
「将も楽しそうだね、人事だもんな」
今日も香澄のこと以外はいつも通りだった
*****
「はぁ~、なんかめっちゃ疲れたな」
ちなみになぜか香澄が少し遅れて帰ってきてと言ってきた
「なんだったんだろう」
言われた通りしたけど
「ただい・・・ま?」
ドアを開けると猫耳ときわどい姿をした香澄がいた
「お帰りにゃ~」
「な、なにしてるの?」
「も、もう無理」
すぐに顔を真っ赤にして逃げて言った
「あ~あ、攻めすぎたかな」
「結衣お前の仕業か?」
「だって、未来のお姉ちゃんに相談されたらね。ちょうど着て欲しい衣装があったから、どうだった」
「お、お姉ちゃん?」
なにわかりきったこと聞いてきてんだ、ちなみに香澄は顔を赤くしていた
「めっちゃ可愛かった、妹よありがとう」
「でしょ、どういたしまして。ではお邪魔虫は消えますね」
と出かけていった。香澄に会いに行くと
「にゃ、なんで・・・」
そこにはさっきの服のまま香澄がいた
「どうしたの?」
こっちに気づいたのか、顔を真っ赤にしていた
「に、にゃ~~~~~~~~~~」
なんだろう、この子地味に楽しんでないか?
「香澄、落ち着いたか」
「う、うん」
香澄が立ち上がろとしたが
「きゃっ」
何に滑ったのかわからないが俺の方に倒れてきた
「うわっ、香澄大丈夫か」
「うん、大丈夫。司くんありがとう」
やばいこの状況は、俺の中の猛獣がやばい、まじでやばい
「ん?なにか硬いものが」
「ああああああああああああああ」
その硬いものが何かわかったのか顔を赤くして、すぐによけてくれた
「なんか、ごめんね」
「謝らないでくれ、恥ずかしくてやばい」
「大丈夫よ、どんな司くんだって私は受け入れるから」
「香澄・・・ありがとう」
嬉しくて香澄に抱きついた、香澄の着ていた服があれだったのでなんとなく温かさが伝わってきた。本人はちょっとあせってた
「こちらこそありがとうです、私を選んでくれて」
少し潤んでいた、まじで、さっきよりもやばい
「ラブラブですね、お二人さん」
結衣がこの空間をぶった切った。おい、なにやってんだ
「えっと、これは違うの・・・」
「じゃぁ、二人はラブラブでは無いと言う事ですか」
「えっ?それは、えっと」
結衣が意地悪しだした、香澄本人は結衣の顔見たり、俺の顔を見たりを繰り返してる
「結衣もうやめてあげろ」
「はいはい、しょうがないね。それよりはいこれ」
結衣が俺に香澄の服を渡してきた
「なっ。なんで俺に渡すの?」
結衣は何も答えずにどっかに行った、香澄の方は俺から服を取って着替えに行った
「なんか、今日は疲れる一日だったな」
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