心いっぱいの花束を
あなたは人を愛したことがありますか
語らずともおそらくあるでしょう
あなたもわたしも同じです、同じように人を愛したのです
思い出してください
例えばいたずらをしてこっぴどく先生に怒られたことを
例えば祖父の料理に舌鼓し、家族で笑い合ったことを
そして気心の知れる友人と出会い、酒の席で語り合ったことを
だからなおさら思うのです
人を愛したその手に武器を持ち誰かの生命をも奪いますか
そのことがいかに残酷であるか
わたしは悲しいのです
他人の喜ぶ姿に感動し、誰かの幸せを願い
そして自分自身も幸せにならなくてはいけません
人生はそうした幸せの花束でできているのです
想像してください
今、泣いている人たちがいることを
祖国を失い、大切なものを失い、未来を断たれた人たちがいるのです
荒れた感情を、振りあげた武器を手放し、
手を繋いで心の思い出の花畑へと向かい
皆で大好きな花をかき集めて
幸せだったころの気持ちをこめてください
最上の愛をこめてください
少なくとも人と人はそうして慈しみあえるのだと信じています
誰かの幸せがわたしの幸せであるように、あなたの幸せにもつながらないでしょうか
武器を捨て愛していると伝えてください
最上の愛をこめて心の花束を贈りませんか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます