お題:ガム、告白、絵本

 その出会いはまさに衝撃だった。

 子供に買われ、数口噛んで辛いと捨てられた俺。辿り着いたのは彼女の上だった。

 最初は唐突に投げ出され咄嗟に辿り着いた場所で聞こえたのは彼女の悲鳴。


 そりゃそうだ。見知らぬ奴が自分の上に来たら誰だってそうだろう。

 だが、彼女は美しかった。それは一目惚れだ。叫んだ彼女だったが一目惚れした俺は彼女に告白をすると、静かに仕方無いと受け止めてくれた。

 唐突な告白にOKしてくれたのは何故なのか俺には分からなかったが、そこからは毎日二人で暑い夜を過ごした。

 といっても俺はただ彼女の上にいただけだが、彼女は激しく俺を挟んだ。時折感じるその動きと、ぬくもりと暖かさは次第に俺を固くさせていった。


 次第に聞こえてくる嗚咽。彼女は強引に固くなった俺をもみくちゃにしようとしてくるが固くなった俺はその程度では―――。


「ちょっと、太郎! 小百合の絵本にガム捨ててそのまま閉めたでしょ!」

「うっ、だって辛かったんだもーん!」

「だからあれは大人のガムだって言ったでしょ? もう、小百合にごめんなさいして! 仕方無いからかーちゃん新しい絵本買ってくるから。それは捨てておくわよ」


 そんな声がして、俺は動くのを感じたが今の俺には俺達には関係ない。

 その会話から数日、俺達は地獄の業火よりも熱く、燃えたぎっている!!!!!


 おおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!! 熱いいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!


 火曜日は燃えるゴミの日! 皆で守ってストップ温暖化!


 ~~~~


「どうですか部長。この渾身の絵本。素晴らしいでしょう!」


 環境問題に取りかかる我が社の指標となる渾身のこの絵本を部長に提出。

 流石俺、やれば出来るじゃないか!!!


「いや、佐藤君。忙しい君に頼んだのはすまないと思っているが、流石に・・・。 あと、この表現はちょっとエッチすぎるぞ」

「ええ! 私も書きながら3回はヌきました!!」


「・・・・・・えぇ」

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