第11話
「サリー、僕もう一度絵を描こうと思う」
前まではもう描かないと思っていた絵をまた描こうと思ったのには訳がある、沢山あるが、一番の理由はサリーだろう。サリーが自分の絵を、母親が汚いと言った絵をにいにいのように綺麗だと褒めてくれたからだろう。
「うん、いいと思う、カリヤがいいなら」
やっぱりサリーは僕の意見を肯定してくれる、にいにいと同じように。
サリーは待ってましたと言わんばかりにその後も続けた。
「絵とかなら、ミレイに聞いてみるといいよミレイはあれでも人気イラストレーターだったんだから。あっ、でもカリヤの描こうとしてる絵とは違うのかな」
「んー、なんか言った?」
ミレイは耳がすごくいい、ボソッと名前を呼ばれただけですぐ来る。
「あっ、ちょうどいい所に、カリヤもう一回絵を描くんだって、絵のこと色々教えてあげて」
「教えるって、私絵を描いてたのずっと前のことだよ」
「私が教えるよりも絶対いいからさ」
「うーん特別だよ」
「ミレイ、ありがとう」
「お安いご用よ」
この日々がずっと続きますように。
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