3話:友人→キャラ紹介?

 彼女はいない、彼氏はいない

 そんな人であれ、異性の友人は1人はいるだろう


 俺も、そんな感じで、親しくしていると思う、友達が、異性・同性に各1人ずついる


 しかし、おかしなことに

 俺の友達と呼べる二人は、どちらも学年で有名で

 何故、ここに俺がいるのかわからなくなるくらいだ。


 その一人が

 あらた はじめである。


 彼の名前は短く

 良く、シンイチと呼ばれるが

 実際は、上が新 下が一であり


 シンイチと呼ぶと、起こられる


 そんな彼は、運動神経抜群

 身長は低いがイケメンで

 勉強はあまり得意ではないらしく

 勉強に関してをよく聞きに来る。


 しかし、正直言って、俺も別に賢くはない


 ただ、やはり来られると断れず

 色々と言いながら、自分も頭を悩まさせつつ、答えていたりする。


 俺よりも、他の人に聞いた方が良いと言った時もあったのだが

 それは、思いっきり無視されたことは記憶に新しい。


 そして、もう一人が杉本香

 ほぼ幼馴染と言える


 女子なのだが、男女両方から人気があり

 バレンタインに、女子からチョコを貰うというのが通年のことである。


 言ってしまえば、カッコいいだけど

 可愛いというすごい人なのだ。

 両方を兼ね合わせている存在ある。


 そして、彼女本当にすごいところは

 その自分に対するストイックさである。


 彼女のできることが多いのはその通りだが

 彼女の努力量は、その倍をいっているのもしっている


 自信が不器用だからと言って、いつも裏で努力をして

 それをなんともないように見せるのが得意な、器用な不器用なのだ。


 その不器用さを表に出せばもっと、好く人も増えるだろうし

 感心する人も多くなるだろうが、彼女はそこを他人に見せたがらなかった。


 だから、今に至る。


 隠すことによって彼女のその一面を知る人は少ない

 それこそ、昔からたまたま関りがあるから

 知っているから


 こんな風に、気づいているわけで

 しかし、そうでなければその一面に気づくのは

 恐らく難しいのだと思う。


 そこを含めてかっこいいということなんだろう


 その部分を見抜いてか否か分からないが

 そこに憧れる人も少なからずいるだろうしそれを気づく人だっている


 ただ、そこを敢えて指摘しない人だっている。


 そんな二人に挟まれているというのは


 色々と窮屈になったりする


 両方頑張れるしカッコいいから

 だけど、そうはなれなかった


 頑張れない人間だった。


 何故か仲良くいてくれる二人との関係は

 客観的に見ると歪で


 注目を意図せずとも集めてしまう


 最初こそ色々息苦しかったものの

 慣れてくると、なんともなくなっていた。


 もしかしたら、そんな二人が助けてくれたのかもしれない


 一に関しては、知り合う時期もあり

 きっと関係などは変わらないだろうが何も変わらないだろうが


 もし香が、俺と知り合っていなかったら

 それこそ、百合の花園の中にいたかもしれないのに


 彼女は、そうはならなかった


 環境が変わっても、一緒にいてくれるのは

 とても嬉しいが、環境が変わるにつれて彼女の輝きが増しているのが

 何とも厄介だとも思う。


 光というのは、闇を照らすが

 光というのはまた、闇を飲み込んでしまう


 いつの間にか、消えてしまうし

 そして、どこかへ行ってしまう


 そうならないように、しがみつくことをしない俺を

 彼女はいつまで待ってくれているのだろうか...



 ...なんて、正直不安に思っていても仕方がないとはわかっている


 実際今、こうして彼女はいるし

 もしかしたら、離れる時が来るのかもしれない

 いや、恐らく来るだろうが


 その時に、俺がどう行動するかは

 その時の俺次第になる。


 友人関係というのは、契約関係で成り立っているわけじゃなく

 本来、変わっていくものだ


 だからこそ、その変化が来るとき

 少し、悲しみつつも喜ぶべきなんだろうと


 そう思うのだ。


 しかし、今はそうじゃない


 二人とも、友達と言える関係にいる

 そして、それが拗れる事も変化することもないと信じて


 今日もまだ、友達として

 共に歩んでいると未だに信じている。

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