第3話 石の城 日照り坊


 武蔵国の三十頭もの駿馬しゅんめの隊列は、西を目指していた。海側の道ではなく、山側の道を行く。東山道だ。

  広々とした草原を馬の隊列が走る。地鳴りの様な馬の疾走する足音が空気を揺らす。

 最初の山の関を超えたあたりで、草木は無くなり、砂漠の様な平野ひらのに、高く長い石の城壁に囲まれた城塞じょうさいが現れる。モクモクと、砂煙すなけむりを巻き上げる馬の隊列は、走るのを止め、都に献上けんじょうする馬を城壁の門の直ぐ内側にある馬留うまどめつなぎ、城壁内の馬留うまどめの番人に馬の世話を頼んだ。それから一行は、ゆっくりと城壁の中の街に入り、今宵こよいの宿を求め、去年と同じ旗小屋の方角に向う。しかし、城壁の内側の街の人々は、以前とは違い、死人?ゾンビ?のように疲れ果てた何の気力もないような動きで通りを行きかい、働いている。活況だった去年までとは、激変した街の風景。去年までは、この街は、かなり活気づいていたのだった。

 街の雰囲気に違和感を覚えながらも、秩父のジイの一行は、自分達と、自分達の騎乗している馬の宿舎を求めた。この街の人々は、去年とは、うって変わり生きる気力のない、絶望の淵にいるようだ。

「う~ん、去年までは、活気のあった街じゃったがのう?」

 秩父のジイは、白く長いひげを蓄えたあごに手をあて、城塞の内をゆっくりと馬を進め、街を眺めながらつぶやくのだった。次郎たちも、きょろきょろと不思議そうに街の中を眺めている。

 しばらくして、城塞の大通りを行きかう人々が、突然、道を開け、道の両端にひれ伏した。

 城門から、巨大な土蛇(つちへび)を先頭に、屈強な兵士にかつがれた輿こしが入って来たのだ。輿こしの上には、なんとも、お地蔵さんの様な小父さんが鎮座ちんざし、道のアチコチをゆっくりと眺めている。街の人々ににらみをかせているのだった。道端の人々は、決して顔を上げず、地蔵の様な小父さんと、目を合わせない様にしている。隊列が通り過ぎた所から、人々は立ち上がり、隊列を見ない様にして、その場を立ち去るのだった。

 一人の小さな男の子が、親の手を払い除け立ち上がり、輿の上に鎮座する地蔵の様な小父さんを指さして、

「お地蔵さんが、かつがれてるゾ!」

と、笑いながら言葉を発した。その瞬間!輿こしの上の地蔵様に睨まれた。地蔵様の目から何か得体のしれない気が子供に向けられ放たれ、地蔵様の目から放たれた気を受けたその子は、一瞬にして石と化し、石の地蔵にされてしまったのだ。

 石の地蔵と化した子を撫ぜながら、泣き叫ぶ父親。しかし、誰もが、それを無視するかのような態度である。ひれ伏している、と言うより輿の上の地蔵様と目を合わさない様にしているのだった。

「この日照り坊(ひでりぼう)を指差すなど言語道断!」

と、輿こしの上の地蔵様、日照り坊は、周囲の皆に喝を入れ、石の地蔵と化した、ひれ伏す、その子の父親をにらみつけるのだった。

 日照り坊の輿の隊列が進み行く先にある邪魔なものは、先頭の大きな土蛇が尾で払い、吹き飛ばしてしまう。その輿の一行の後ろに、また一つの隊列が続いてやって来た。都から来たのであろうことが、従者と彼らに守られた牛車の、あでやかで、みやびな装いで分かる。

 都から来たのであろう、騎乗の武士に囲まれた牛車の隊列は、香姫のいるところで止まった。

 牛車の小窓が開かれ、中から、公家らしき男が顔を出し、香姫に声をかけた。

「オイ!お前、武蔵の国の者か?そちの乗っておる馬は見事じゃのう~、ワシに置いていけ!」

「はあ~?馬鹿か、おっさん⁉」

「なんじゃと!ワシは源基経(みなもとの きつね)、これから武蔵国の権守になる者じゃ!都から、今、武蔵国に移動しておるところじゃ」

 そこへ土蛇と輿こしに担がれた日照り坊が戻って来た。

「どうなされました?源様」

「こやつ!その馬をワシに渡せと申しておるに、馬鹿か、と申しおった」

 それを聞いて、日照り坊は、香姫に、

「オイ!馬を置いて去れ!」

と脅すように言う。

「馬鹿か?お前も。人の物が欲しい時は、下さいとお願いするもんだ!教わらなかったのか?」

と、香姫も負け地と強い言葉で返す。

 日照り坊が、怒り心頭に達したその時、土蛇の巨大なシッポが香姫を馬ごと吹き飛ばしてしまったのだ。隣に騎乗していた西宗頼(にし むねより)も、その勢いで吹っ飛ばされた。

 香姫を気遣い、次郎たちは、馬を降り、その元に素早く集まる。

「何しやがんだ!」

 みんなは、臆病者の川越直介を除いて、刀や、槍で土蛇に挑む。

 川越直介は、刀を構えてはいるが、こちらも震えている西宗頼の後ろに、やはり震えて隠れているのだった。

 土蛇に、二刀流で立ち向かう次郎。鴇芳ときよしは、無心に矢を放つ。香姫は、竹串を土蛇に向って投げ続ける。秩父のジイは、槍で応戦、少年たちを助ける。

ナカナカの戦闘能力をみせる少年たちの攻撃に、土蛇は何処かへ退散してしまった。

怒りをあらわにしている輿こしの上の日照り坊。

「ゆるさ~ん!」

と、香姫をにらみつけて、気を飛ばそうとした、その時!川越直介が、香姫をかばう様に前に飛び出した!日照り坊のにらみから放たれた不思議な気は、川越直介に当たる。

 川越直介は、石の地蔵と化してしまったのだった。

「あ!」

「エッ!」

 驚く、次郎たち。次郎は、川越直介の前にへたり込む。みんなは、石の地蔵にされた川越直介の前に座り込み、拝む次郎に、

「拝むナ!」

と、次郎の頭を小突く。

「なおすけ~」

 それを尻目に日照り坊の一行は、城塞の中心にある石造りの巨大な城に向った。源基経みなもとのきつね達も、それに続いたのである。

 次郎は、その一行を追い駆けようとする。

「まてー!コノヤロウ」

 追いかけて来ようとする次郎に、気付いた源基経みなもとのきつねの一行は、日照り坊の隊列を抜いて、先に走り去ってしまった。そこで、日照り坊が、次郎を睨みつけ気を発しようとした瞬間、秩父のジイが、次郎の腕を掴み追うのを止めた。


 石の地蔵にされてしまった川越直介を見つめ、泣き続ける少年たちをなだめるように、秩父のジイが言う。

「先ずは、宿に入ってから、この街の事情を探り、街の人に聞こう。よい、解決策を教えてもらえるかもしれんから」

 秩父のジイを先頭に、一行は今宵こよいの宿に向う。

 次郎は、石の地蔵となった直介に、

「明日、絶対、奴を倒して、元に戻してやるからな……」

そう言って、名残惜しそうに宿へ向かうのであった。

 皆も、名残惜しそうに石の地蔵となった直介に手をふる。


 旅籠屋はたごやの前に馬を止め、秩父のジイを先頭に宿屋に入る。

 いつもの旅籠屋はたごやの主人も女将も仲居も様子がおかしい。

「今晩、一晩、厄介になる秩父じゃ。そして、連れの者ども」

 宿の主人は、一瞬で態度を変え、揉み手で、にこやかに一行を迎えた。

 宿の女中と思わしき娘が、みんなを部屋に案内する。

 宿の主人は、先に宿泊の御代を請求し、秩父のジイから銅銭を受け取った。そして、

「落ち着きましたら、こちらにお食事をご用意しておきます」

と言って、忙しそうに食事をとる先の客達に給仕をして回るのだった。

 女中と思わしき仲居に、部屋に案内され茶をいれてもらっている時だ。

 秩父のジイが、

「ところで、先ほどの地蔵のような一行は誰じゃネ?去年と街が随分、変わった気がするが」

と、訪ねた時、女中は一瞬、顔から血の気が退いたようで、震える手で差し出す茶を少しこぼしそうになる。

 そして辺りに聞いている秩父のジイ一行以外の者が居なかを確認して小声で話し始めた。

「昨年、城主の武蔵野武志(むさしののたけし)王が、武蔵野の村に子供を殺める妖怪がいるとのことで、成敗に出陣された時です。その隙に、あの日照り坊とやらが、大蛇とともに城に入り、城を乗っ取ってしまいました。それからというもの、街の中で気に入らない者が居ると、石にしちまうんです」

 女中は、そう話すと、また、周りを気にしながらソワソワし始めた。

「今の話、私がしゃべったなんて言わねぇで下さいね。私も石にされちまうから……」

 次郎達は、荷解きをしながら、その話に聞き耳をたてている。

 秩父のジイは、続けて、

「石にされた者を、元に戻す方法を知っておるかの?」

 女中は、下を向いたまま首を左右に振り、つぶやいた。

「分んねえです。けれど、勿論、あの日照り坊は知っている、との噂は聞いたことがあります」

 秩父のジイは、

「そうですか、明日、聞きに行ってみないといかんか……」

と、つぶやき、みんなを急かすように

「さあ、夕餉ゆうげをとって、早く寝て、明日は早めに出陣じゃ!」

と、言って茶を一気に飲み干し、立ち上がり下の食事処に向う。次郎たち一行は、強い決意を胸にし、頷いて、秩父のジイに従った。


 翌朝、まだ日の明けきらぬ早朝、秩父のジイと次郎たちの一行は、宿を後にし、城塞の中央にある城へと向かった。ゆっくりと馬の歩みを進めながら。

 そして、城塞の中心にある、石造りの城の前に一列に並ぶ。猪俣鴇芳いのまたときよしが、弓に矢を2本添え、狙いを定め城に向って射る。

 警護の二人をその矢が貫いた。絶命の叫び!

「お~い!昨日の奴らの襲撃して来たぞ!みんな、出て来~い」

城内はザワつき、十人余りの兵士が城門から城壁外に出てくる。

「昨日の爺と子共らか」

「やっちまえ、爺と子供じゃないか⁉」

それに向って猪俣鴇芳いのまたときよしが、弓を引き、矢は、正確に兵士を貫いていた。

香姫は、竹串を4本飛ばし、兵士達に当たるように操っている。

 そこで、次郎は香姫に、

「カオリ、俺を奴らの方へ飛ばしてくれ!」

と声をあげた。香姫は、その言葉に頷き、次郎の背に気を送り、兵士達の方に飛ばす。次郎は、両の手に刀を持ち、兵士達の方に飛んで行く。そして、戦い、最後の兵まで倒し続けるのだった。倒れていく兵を、石造りの城の上から眺めている者がいた。日照り坊だ。

 先ずは土蛇が、次郎たちに向って来た。香姫は、次郎を操る。次郎は、縦横無尽に土蛇の周りを旋回しながら土蛇に攻撃を加えている。その合間をみて、鴇芳が、弓で矢を射る。土蛇に当たりはするが、刺さらない。次郎の剣では、傷さえつけられない。秩父のジイが、槍を投げる構えにはいり、香姫に目配せをする。頷く香姫。秩父のジイの放った槍が、香姫に操られ土蛇の目に見事に刺さったのだ。次郎も刀を持ったまま一緒に土蛇に刺さった。次郎が土蛇から剣を抜き、更に土蛇と対峙し睨みつけると、巨大な土蛇は城内に退散してしまったのだ。

(案外、弱い?)

 日照り坊は、次郎を睨みつけている。次郎が、日照り坊の前に飛んできて立ちふさがった。日照り坊は、眼力で気を次郎に送ったが、次郎は、2本の剣を交差させて跳ね返す。そして、その反射した気に当たった城の兵士達とか、鴇芳が放った矢、香姫の串などと、近くの木々、が石と化した。気を跳ね返す次郎の一本の剣も石と化してしまった。残された剣で次郎は、日照り坊に飛び掛かる。

「覚悟しろ!この地蔵野郎!」

と、剣を振り下ろそうとした。

 その時、日照り坊は、チラリと次郎を操っている香姫を見て、ゾッとした。

「⁉」

 日照り坊には、香姫の後ろに守護霊のようなものがいるのが見えたのだ。自分を創り出し、置いてけぼりにして、何処かに行ってしまったアマテラスを見た気がしたのだった。そのうえ、その女神に、睨まれた気がしたのだ。

「待った、待った、降参、降参」

 日照り坊は、両の手を挙げた。

 次郎は、

「うん、分かった」

と、言って剣を腰に差していた莢に戻した。

 次郎の周りに秩父のジイと、一行が集まって来る。日照り坊は、香姫をみて、一歩退いた。

「おぬし、自分に守護霊が付いていることを知っているのか?」

 日照り坊の問いに、小首を傾げる香姫。

「さあ~、ただ、物を動かす力を使う時、背後で何かに守られている気がするよ」

 香姫の返答に、目を閉じて考え込む日照り坊。


 日照り坊は、昔を懐かしむように語り始めた。

「神の国、高天原(たかまがはら)三柱の神の一人、「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」の使いとして、ワシと一緒にいる、あの巨大な土蛇様と、もう一方ひとかた、アマテラス様が葦原中国(あしはらのなかつくに)の武蔵野の地に降臨された。アマテラス様は、五穀豊穣ごこくほうじょうつかさどる神。それなのに、雨が大嫌い。ワシを創り出して、兎に角、雨を降らすなと、子供の晴地蔵(はれじぞう)を毎日、ワシに作るよう命じられたのじゃ。ワシは、毎日、雨が降らぬよう、村の何人もの子供を石の地蔵にして晴祈祷をさせられ続けたのじゃ……」

と、昔を悲しむような、悔いるような表情を見せ、話を続ける。

「雨が降らねば、草木も育たん、枯れる。田畑は荒れる。人々は、雨乞いをする。その願いを、三柱の神の一人、「高御産巣日神(たかみむすひのかみ)」が聞届けられて、雨を降らす。それを怒ったアマテラス様は、急に何処かに居なくなられた。葦原中国(あしはらのなかつくに)の武蔵野に取り残された土蛇様とワシを、村の住人は、忌み嫌っておった。ワシらを退治しに、此処に居城しておった王が、この城塞を出た隙を狙って、ワシらは此処を乗っ取った。それから、城塞の中の皆にワシらをあがめさせたのじゃヨ」


「ワシらを退治しようとした、ここの武蔵野武志(むさしののたけし)王は、都からの命令で武蔵の王を交代した。もう、都に帰られたとか聞いた。そして、その代わりに興王(きょうおう)という者が、武蔵の国に入ったとか聞いたぞ。昨日のみやびな一行は、源基経みなもとのきつね様じゃ。これから武蔵国の権守になられるとか……」

 そこで、秩父のジイは、

「武蔵の国の王が変わったのか?」

と、日照り坊に問うた。日照り坊は、頷き、

「そろそろ、ワシらも武蔵野に帰るワイ」

 そこで、次郎が、

「そんなことより、オイ、石の地蔵にされた直介を元に戻せ!」

と日照り坊に詰め寄る。日照り坊は、

「ワシは、元に戻す方法など、よく知らんわ。その娘の守護霊がアマテラス様なら、その方に聞いてみヨ……」

そう言いながら、懐から何やら水筒のような竹筒を取り出し、次郎に差し出した。

「そう言えば、昔、アマテラス様から聞いたゾ。その中の水を晴地蔵にした者に掛けると、元の人に戻るとか」

 それを聞いた次郎は竹筒を取り、街の中で石にされた子供の地蔵に走った。そして、子供の頭から、竹筒から水を掛けた。

 石の地蔵は、頭の先から徐々に元の子供に戻ったのだった。

「やったー!元に戻った!」

と、次郎は嬉し泣きしながら、石にされた直介の元に向う。そして水を直介に掛けようとしたが、竹筒から水が出てこない。直介を石の呪縛から解こうとしたが、水が無い。次郎は、「あれ~」と不思議そうに竹筒の中を覗く。街や村の中の、石にされた者に、水を掛けて廻ろうとしたのだが、竹筒の水はもう無さそうだった。次郎は、急いで日照り坊のところに戻り、

「ありがとヨ、オッサン!」

と軽くゾンザイに礼を言う。日照り坊は、その無礼な言葉に少し憤慨しているようだ。

 次郎は、竹筒を日照り坊に返し、

「もうちょっと、その水をくれ。この街の子供たち全部、元に戻してやりたいから」

 次郎のその言葉に日照り坊は、

「それが、最後の水じゃが・・・・・・」

と、キョトンとして次郎を見つめた。

「え⁉……」

 困った顔の次郎を、みんなが睨みつける。

「いや、オッサン、そんなこと、先に言ってよ~」

と、頭を掻く次郎を、またもみんなが睨みつけている。

 日照り坊は、

「いや~、あの聖水は、一滴かければ良いので、まさか、中身、全部、最初から掛けるとは思わんかったワイ。普通、恐る恐る、少しづつ掛けるもんじゃろう?」

と、言って、次郎を不思議そうな表情で眺めた。

「えっ!いや、一気に直してやりたいじゃないか?本当にもう、無いの?」

次郎の困ったような問いかけに、日照り坊は、強く頷いた。

 みんなの怒り心頭の睨みに、困惑する次郎。

「頼むよ、お地蔵さん!」

 日照り坊は、目を閉じ、必死に思い出す。そして、手を打って、

「そうじゃ、都までの途中、伊勢の社の清水と、そのまた手前の馬を献上するという風習のある多度の社の清水を混ぜて、かけてやれば、石の呪縛が解けて、元に戻る……、と聞いたような」

「伊勢の社の清水と、多度の社の清水だな!よ~し、みんな、早速、出発だ!」

 次郎は、片腕を空に突き刺すように揚げる。みんなも、

「おう!」

と、次郎に賛同し手を上げ、その手で次郎の頭をボコボコに殴るのであった。そして、一行は、秩父のジイを先頭に都へ隊列をゆっくり進める。


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