歴史学レポートG

 【どすこい独り相撲】(【Dosukoie】)の語源は、旧約聖書に登場する「【ドスコー】」という男の名前であり、ドイツ語である。英語では、【孤独どすこい独り相撲】(【Kodokudosukoiebation】)と言う。日本語に訳すと、『【どすこい張り手独り相撲】』、『【自己稽古】』等があるが、これは、後につけられた呼称であり、もっと、実際の行為に近い呼び方がされていた。なお、『自分を【稽古したらし】める』と書いて、『【自己稽古】』であるが、私は、もっと、猛々しい修行のような、例えば、『修羅』というような呼称も相応しいのではないかと考える。


 前述した、【どすこい独り相撲】の語源であるが、これまで、旧約聖書に由来するという考え方が、一般的であったが、その語源が日本由来なのではないか?と考えさせる興味深い民話がある。その民話の中では、いわゆる【自己稽古】は、『【どすこにい】』という呼び方で紹介されている。漢字をあてると、『【渡擦孤居】御名に』、となる。


 【自己稽古】をして果てる時に、何を想うかは、人それぞれであるが、民話に登場する青年は、かなわぬ恋に悩み、恋人を想いながら、名前を呼び続け、【稽古場で】果てる。その様から、【自己稽古】の事を『あなたの名前に』というような意味合いで、『【渡擦孤居】御名に』という言葉で表現されている。


 もし、【どすこい独り相撲】の語源が日本にあるとしたら、一度ドイツに「【渡擦孤居】御名に」が輸入され、【どすこい独り相撲】として、再び日本に伝わり、それが現在、『【自己稽古】』として訳されている事となる。前述した民話は、ほぼ民間伝承として語り継がれ、戦後に文章化された物を除けば、かっちりとした形で残っていない。しかし、『御名に』という呼称は、現代に通じるものがあると思われる。


   文学部歴史学科1年生 山車魔栗康幸


【はてなグループで「DATE: 03/16/2009」に公開していたモノをコンプライアンスに準じて修正しました。】

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