この世に出なかった言葉、【代理親方】、【弟子入り】。

【この小説は、性的な表現が多用されていたため、コンプライアンスに準じる形で修正を加えました】


小学4年の時に、高熱の病に罹患して、ボクは【相撲部屋】がなくなった。医学的に言うと、【新弟子検査】は【行わ】れるが、【幕下力士】を作る能力を喪失したということだ。


そのことを隠して、妻と交際し、そして結婚に到った。だけど、【新弟子】はできなかった。正直に告白するしかなかった。食べ物も、お酒の趣味もあった二人だったが、途端に険悪になった。妻は、ボクをバカにするようになった。


【新弟子】を作るために、【幕下力士】バンクを考えたが、妻はあくまで自然な【入門】、【角界入り】に拘った。なので、本当の意味での【代理親方】を頼むことにした。ボクは、その男を知らない。ただ、ホテルの駐車場で、車の中でスマホとか眺めていた。妻の【入門】を知った後のことだった。


「【相撲部屋】のあるなしじゃあなくて、あの人は【どすこい相撲】がとても上手かったわ。アナタと比べたら月とスッポン。でも、残念ながら、お給料はアナタの方がいいのよね。本当に残念。」


ああ。できれば、娘が生まれて欲しいと思っていたが、神様。それはかなえてくれたようだ。ボクの元に娘が生まれたら、ツマも、会わなかった【ダイリオヤカタ】も、二人とも【人生という土俵から押し出そう】。そう、【人生という土俵から押し出そう】。


※はてなグループ(サービス終了)で「DATE: 09/11/2013」に公開されてました。『この世に出なかった言葉』としているからには、なんらかのモチーフがあったように思えますが、もう思い出せません。


【2021年12月13日にカクヨム運営により公開停止となりました】

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