第17話 男としてのなんたるや *R18背後注意
眩しさを感じて意識が浮上する。
もう朝か…まだ寝ていたい…
気持ちのいいまどろみの中結局起きることにした。
ふぁ…よく寝たなぁ
ゆっくり体を起こして大きく伸びをする。朝の新鮮な空気が体の中を巡り気持ちがいい。全身の細胞単位での目覚めを感じる。
そこでふと僕昨日なにしてたっけ?という疑問が頭を巡ると昨日いつ寝たかわからないことにも気づいた。
頭が周り始めてからようやく昨日カマエルとの会話中寝落ちしたことを思い出し申し訳なさが募る。
謝った方が…いやいやなんであいつなんかに………でも傷治してくれたのあいつだよな…うーん
頭を抱えていると突然寝室の扉がガチャっと開きカマエルが顔を出した。
なんでいるんだ???という俺の疑問はよそに
「やっと起きたか、よく寝れるな。さっさと着替えてご飯を食べろ。」
「えっ?…あれ?もしかして昨日着替えは…」
「お前が気持ちよさそうに寝ていたから俺がしてやったが?」
俺の疑問を知ってか知らずか飄々とご飯を作ったから食べろという。
でも、でも、着替え!!!
よく見るとご丁寧に下着まで変えられていた。
勝手に色々見られた…
男としてのナニかを失ったような気がする。
布団にくるまり打ちひしがれているとふとベットの一部が沈む感じがして布団からそろそろと顔を出すといつのまにかそばにきて片足を布団に乗り上げる体制でカマエルが俺を見下ろしていた。
「着替えろと言ってるのに着替えさせて欲しいって事であっているな?」
「えっ、あっ!ちょっと!やめ」
「ほら、上から脱がせるから両手を上げろ」
誰も頼んでないのに無理矢理着替えさせようとしてくる。
「待てって!これ前見えない」
「頭が引っかかっているな…暴れるからだ、大人しくしていろ」
「お前が…ひゃう!」
「なんか可愛い声が聞こえたな」
俺の服を脱がせようとするカマエルの指が俺の胸に触れた時全身をゾワっとなんとも言えない感覚が巡った。思わず声が出てしまってすごく恥ずかしい。カマエルが逃してくれるわけもなくすかさず揶揄われる。
「俺の指は気持ちよかったか?それとも胸が感じやすいのか?どっちだ?」
「そんなの、…知ら、ない」
「じゃあ、直接身体に聞くことにしよう」
「えっ、なにを…あっ、ひあぁ…んっ、やめ…もッ、ダメ」
目の前をふさぐ服が目隠しの役割を果たし視覚が聞かない分聴覚と触覚が研ぎ澄まされている。カマエルの細くて長い指が胸の突起に触れただけでビリビリとした感覚が彼を翻弄する。
爪でカリカリされるとピリピリして、指の腹でつままれるとお腹がきゅうってする。
不思議と嫌悪感はないが、知らない快感に生理的な涙が浮かぶ。気持ち良すぎてどうしたらいいのかわからない。
だんだんと身体が熱を帯びて最終的にその熱は下腹部に集中してきた。
この熱がなんなのかも逃し方もわからない。
目の前のやつに必然的に救いを求める。
「もっ、きもち…いいの、ダメ、たすけて…」
「そうか、お前はうぶなのだな……かわいいな」
最後に何か言ってたみたいだけど、快感でいっぱいいっぱいでよく聞き取れない。
はやくはやくこの熱をどうにかしてほしい。
もうまともな理性が残っていない。
「はやく、ねぇ、エルぅ」
「!?、わかったもう辛いな、イカせてやろう。ほら腕は俺の首に回して…そうだいい子だ。」
「んっ…。うん、ね…はやくぅ…」
服が完全に脱がされ視界が明るくなる。
目の前に優しく微笑むカマエルが見える。
理性が快楽で流されて行く中カマエルがなんか可愛いなんて思ってしまった僕がいた。
「ほら!逝けよ」
「あっ、あ"あぁぁぁッ!」
耳元で発せられた言葉でも快感を拾ってしまう僕がいる。カマエルにイジられたことで赤く色づき慎ましやかにピンと主張する胸の突起を両方同時に指の腹で一層強く潰されると全身を強い快感が走り下腹部に溜まった熱が弾けるのがわかった。
熱を解放できたはずなのに身体が重い。
優しく頭を撫でるやつの手に安心して、
ゆっくりと意識を手放した。
ベルが寝落ちた後全身を清めベットも全て綺麗にした。そんな中無防備に寝ている姿に目を向ける。
「はぁ、もっと我慢するつもりだったんだがな…こうなったら予定変更だ。
…ベル覚悟しておけよ」
やつの不穏な言葉は疲れ果て眠る僕には届かなかった。
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