再震
ゴゴゴゴゴゴ。
酷い揺れで目を覚ます。
男性「地震だ!」
友人「おばあさん出て!」
男性「おぶって!!」
海外の方「どうぞ!!」
皆で一緒に、急いで外へ出た。
頭が揺れているかの様に。
地面は激しく揺れ、
建物はメキメキと音を立てる。
女の子「怖いよ、、」
おばあさん「大丈夫。
大丈夫よ。」
友人「○○○○○だ、、」
男性「次は津波か、、」
海外の方「、、何ですか?
それは、、。」
男性「大きな波よ、、。
ここら辺は大丈夫だけれども。
波は高くなり。
全てを呑み込み、さらって行くわ、、
前にもあったわよ、、、ね。」
おばあさん「、、忘れもしない。
あの惨劇を、、。」
皆、無言になった。
きっと思い出しているのだろう、、
しばらくは音が続き、やがて静かになった。
遠くでは赤い炎が見え、その灯りをただ見つめる。
「何で○○○○○って分かったんだ?」
友人「向こうが○○山だ。
あれが違うって事はそうだ。
そうして、あれも、、
そのうち誘発されるだろう。」
男性「となると。
そろそろ来るな、、」
友人「うん。
この機会を狙った奴等がね。」
男性「もう、お腹いっぱいよ。」
海外の方「向こうは、武器を持ってます。
どうしましょうか、、」
男性「なあに。
奪って殺るだけさね?」
男性「あらっ。
本領発揮ってやつ??」
海外の方「私も。やります。」
友人「皆当たらないよ笑
そう言うの得意そうだな?」
「まさか。
やったことすらないのに。」
おばあさん「嫌だね。。
争いは嫌だよ、、」
男性「そうね。。
けれど。
きっと、生かしては貰えないわよ。」
、、、、。
誰も守ってくれない。
まるで戦争。
虐殺。
殺戮が、、。
再び起ころうとしている。
守らなきゃ。。
赤く燃える景色を目に焼き付け、
建物を揺らしてから、室内に入った。
海外の方「大丈夫みたいです。」
世界中が、こうなっているのだろうか。
情報が全くと言ってもいい程。
何も入ってこない。
目に映るもの。
目にするものの全てが情報。
他がどうなっているかなんて。
知るよしも無いのだから、、
男性「もう、、おしまいだ、、」
女性「逃げなきゃ!」
男性「皆!!
津波が来るぞ!!」
子供「うわぁあーーん。」
世界は変わってゆく。
災害は、次々に奪う。
風景が変わり。
人が変わり。
環境も変わってゆく。
私達は、何処へ向かうのだろうか、、
私達に光はあるのだろうか。
今は何を言ってもどうにもならない。
目の前には、乗り越えなければならない。
私達の未来があるのだから。
生き残れ。
互いに手を取れる者達と。
守り合え。
自分の後ろに迫る危険から。
上を向け。
立ち止まっていても、何も起きない。
笑え。
辛いからこそ、笑ってみろ。
男性「○○山が噴火すれば、
火山灰が流れてくる。
作物を含め、その前に採らなくちゃ駄目になるぞ。」
友人「うん。
それに、さっきの地震で。
こっちに避難してくる人達も増えるだろうし。
更に、ここにはもう食料が少ない。
となると明日が限界か、、。
粘って、貰える物は貰っておきたい所だけど、、」
海外の方「早くしないと、来てしまう。
ここはあまり良くない。」
皆は、各々思考を巡らせる。
男性「それも踏まえて、
なるべく有利な場所を見つけて、
備える必要もあるわよ?」
「何処が良いんだろうか、、」
小さな声で、おばあさんは話す。
おばあさん「少し遠いけれど、、
○○○なら、川があるし、
飲み水も、何とかなるんじゃないかね?」
友人「やっぱり水が無いと厳しいよね、、」
男性「噴火する前に、
全てを終らせる必要がありそうだな。」
海外の方「ハードですね。。」
おばあさん「皆で頑張りましょう。
ね?」
女の子「うん、、。」
男性「とりあえず。
今日は、寝ましょう?
寝る事すらも。
この先出来そうに無いのだから、、」
不安と共に。
各々は、瞳を閉じる。
自分がどうすれば良いのか。
何が正解なのか。
目を開けると。
今までの全ての事が嘘だったらと。
願いながら闇を見つめる。
だが。
開く瞼はそれが現実だと。
眩しくも、突き付けるのであった。
あで始まりおで終わる言葉 影神 @kagegami
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